ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2020.4.8 非常事態宣言は出たけれど・・・

2020-04-08 20:47:08 | 日記

 昨夜、予定通り首相の非常事態宣言が出され、本日午前0時から発効となった。
 職場では午後、夕刻と非常事態宣言が出されて以降の対応について臨時会議の招集が相次ぎ、残業になった。教員は原則自宅勤務、職員は原則自宅勤務と必要最小限の職場勤務を併用するということだが、自宅勤務するための環境整備をはじめ課題が多く、現場は大混乱である。

 そんなわけで今日は普段通り出勤。職住近接のおかげで徒歩通勤だから、満員電車に乗って不特定多数の人たちと接触する必要もない恵まれた環境である。
 4月になって、例年のことながらプッツリ暖房が切られた。新型コロナウィルス対策であちこちの扉が開け放されて換気に努めているので、事務室の寒いことといったら、ない。
 相変わらずタイツを履き、ひざ掛けをし、ストールを巻き、それでも寒い。朝、出勤すると机上の温度計は15℃、メンバーが揃って人熱で上がっても20℃に達しない。結局、倉庫に仕舞った電気ストーブに再登場願っている。

 GW明けまで休講となったことを受け、学内の台所である生協食堂も営業休止となった。教職員だけの提供ではとてもペイしないのだろう。普段学外に食事に出ない人たちが駅前の飲食店に出没している。こうした飲食店でも、一人置きに座るようにテーブルにステッカーが貼られていたり、普段はセルフサービスのところが席までサーブしてくれたり・・・。
 中身がついていかないのに、外堀だけはどんどん埋められている。

 夫の職場もテレワークの兆しがない。昨日の帰路は電車がガラガラだった、と写真を送ってきた。今日は休みを取って、電動自転車をこいで我が家名代で確定申告に行ってくれた。病を得て以来10数年確定申告を続けているが、1か月以上〆切を遅らせて4月になってから提出というのも前代未聞のことである。

 息子の職場もテレワークの準備中で、普段通りの出勤だそうだ。
 そんな中、外出時にはキッズ携帯の受信だけが頼りの母。父が亡くなってもうすぐ4年、携帯歴も同じ。けれど、出来ることは私がかけた電話に気づけば出るだけ、という状況だ。メールのやり方も何度か教えたけれど、全くやってみようという気配はないので、諦めた。着信履歴を確認して折り返すということもしない。

 これからの1か月間は、少なくともよほどの緊急事態が起きない限り、こちらから実家に出向くことはしないつもりだから、本当にこの携帯が使えないとなると困るのだ。耳が遠くなり始めているので、着信音が大きくないとわからない。けれど、外に出ている時に大音量で鳴り響くと憚られるらしく、マナーモードのバイブレーションに切り替えたら、音に戻せなくなったという。

 振動音に気づいてなんとか出るだけは出られるようになったのでほっとしていたら、一昨日から何度かけても「電源が入っておりません・・・」のアナウンスが繰り返されている。どうも出かける時にバッグに入れていて無意識に電源ボタンを押してしまったかもしれないが、実のところ何があったのかわからないという。自宅にいる時を見計らって固定電話にかけると「電源は入っていると思う」というが、定かでない。

 モデル番号を確認し、取扱説明書をPCで見ながら電源の位置等を確認して電話で指示するが、長押しが出来ず、電源がうまく入れられない。もうお手上げである。
 近くのショップに行って聞いてみると言っていたが、案の定ショップが入っているショッピングセンターは今日から当分の間休業だったそうだ。今後少なくとも1か月は新しいモデルに買い替えるのも難しくなった。まあ、そうしたところでとても使いこなせるとは思えない。もはや携帯は無理ということか。本人からは毎夕、無事であるという留守電を入れておくという申し出があったのだけれど。

 今もなお昭和の時が流れている実家にはファックスもない。メールはおろか、ラインも当然、使えない。このご時世に唯一の連絡手段は固定電話だけ。この固定電話も先般、あわや振り込み詐欺の被害に遭いそうになったため、詐欺撃退電話に変えた。そのため、アナウンスの前置きが長く、本人と通話出来るまでに延々と時間がかかる。隙間時間に電話をして生存確認をしたいこちらとしては、本当に不便極まりないのである。ああ。

コメント
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