昨夜は、復調後初めてトリプルヘッダーで外出したこともあり、さすがに草臥れて早々に入浴し、ベッドに入った。日付が変わらないうちに眠りにつけたのは久しぶりのこと。体調不良だと、食生活だけでなく睡眠も滅茶苦茶になる。
そして今朝。いつも通りの目覚ましが鳴った後、日曜日仕様のスマホアラームが鳴る。洗濯機は満杯。急いで廻す。目覚めてすぐに腹痛になり、普通の排便があったと思ったら、あっという間にお腹を壊してお手洗いを往復。いつものことだが消耗する。
外は雲一つない良いお天気だ。今日は息子がお付き合いしている彼女と初めてお目にかかるため、都心のホテルでレイトランチを予約している。
転職の内定通知を頂いた時、お祝いにイージーオーダーでスーツでも作ってあげようかしらと口を滑らせたら、しっかりそれを覚えていて、せっかく都心まで行くんだから、今日お願いしたい、と息子が言う。
ベランダ一杯に洗濯物を干し、寝坊助息子を起こして朝食を終える。
モタモタ片付けしているうちに家を出る時間になる。ところが、よりによって胸痛がいきなり酷く出て、焦る。しかもいつもの左胸周辺ではなく、右胸である。突き刺すような痛みにちょっと狼狽える。暫し迷ってこれは、と出かける間際にコデインを飲む。
予定通りの特急電車に乗り込み、薬が効いてくるまで静かに目を瞑ってやり過ごす。薬を飲んで30分ほどしてようやく少し落ち着いてきて、気を紛らわすための車内のお供は村上春樹さんの「一人称単数」(文春文庫)。
帯には「人生にあるいくつかの大事な分岐点。そして私は今ここにいる。8作からなる短編小説集」とある。息子にとっては今、まさに人生にあるいくつかの大事な分岐点なのだろうな、と思いつつ頁を繰る。下車するまでに2編しか読めなかったが、ハルキワールド全開である。
ターミナル駅に到着し、そのまま百貨店へ。就職する時、スーツを2着作って以来である。ここ3年、コロナ禍だったせいか、売り場がリニューアルして少し小さくなっていた。4年前こちらで、と言うと、記録が残っていた。驚いたことに4年前の同じ2月26日だった。
夫にも一緒に見てもらって生地を決め、さて採寸である。年の初めに会った時に比べ3キロ以上も体重が増えており、それに伴って4年前に比べればサイズがあれれ、という位になっていた。担当してくださったのが同じ方だったこともあり、安心してお任せする。
本人の希望でスリーピースにして、裏地も無地でない凝ったものにした。いやはや、予算オーバーであるが、まあ致し方ない(夫のスーツより断然高い。)。1時間ほどしてお支払い等も全て終了。4月2日に出来上がり予定ということなので、3日の初出勤に間に合うのが有難かった。
中央郵便局で書類を出し、そこで夫と別れ、息子と2人でレストランを目指す。去年の今頃、夫と宿泊した折、館内に沢山のお雛様が飾ってあったことを思い出す。吊るし雛がそれは見事であった。
彼女は既に到着していたようで、ロビーで合流し、一緒にレストランへ向かう。初顔合わせなので奥の静かな席を、とお願いしていた通りの良い席を用意してくれていた。
アフタヌーンティーを和風にしたものを頂く。息子から話は色々聞いていたし、写真等も見せてもらっていたので、初対面という感じはせず、和やかに会話をしながら2時間が過ぎた。中高は陸上部、トライアスロンもやるというバイタリティ溢れた明るいお嬢さんである。
困ったことに胸痛はしぶとく退場してくれないまま。途中でロキソニンを飲んで少し落ち着かせる。
お雛様の前で一緒に写真を撮り、後は二人でね、とホテルを後にして駅に向かった。日差しは溢れているが、風は強く、まだまだ冷たい。
夫と百貨店で合流し、ちょっと買い物をしてからライナーに乗り、最寄り駅まで戻ってきた。夫は一人で新宿御苑を散策していたという。梅の花や緋寒桜が綺麗だったそうだ。
最寄り駅前のカフェで夫と一服する。やはり緊張していたのかちょっと疲れている。
スーパーで食料品を少し買った後、夫と別れ、ほぼ1年ぶりくらいでA先生のアロマビューティヨガのクラスに参加した。A先生は教え方がとてもお上手で、一番好きなクラスだったのだけれど、とにかく人気。満席が続き、コロナも心配だし、日曜日の夜なので、食事も遅くなるし、と退職後は参加を見合わせていた。
今日は25,6名だったか、両隣も空いていたので、これなら他のクラスと変わらない。岩盤に寝っ転がって身体を温めながらクラスが始まるのを待つ。背中からじんわりと温められて痛みが和らいでいく感じ。
クラスが始まって、A先生の教え方はやっぱりダントツにお上手だということを改めて実感する。A先生の追っかけをしている人も多い。骨盤底筋を使いながら、身体を緩めて呼吸を大事にゆっくりストレッチ。
アロマの香りはシダーウッド、サイプレス、ヒノキ、レモン、グレープフルーツのブレンドだという「静謐な森」。とてもリラックスして、痛みが殆ど気にならない1時間を堪能した。
シャワーを浴び、帰りに先生と一緒になったので、「とても久しぶりにありがとうございました。A先生の教え方、本当にお上手で、とても気持ち良かったです。」とご挨拶すると、喜んでくださった。参加出来る時にはまた参加したいと思う。
ところが、落ち着いていた痛みが、外に出た途端にまた襲う。これはまずい、とドキドキするほどの痛み。深呼吸をしながらゆっくりと歩くが、かなり怖かった。
帰宅して、ひとまず母にMeet通話。今日、息子の彼女に会ったことを報告する。明後日またランチの時にゆっくり、ということで切る。
夕食は夫が準備してくれたが、痛いのでちょっと休んでから、とリビングで横になって痛みが退くのを待つ。少し落ち着いてから、有難く頂いた。
息子たちは私と別れた後、犬カフェに行った後、夕食を摂って解散したとのこと。明日は在宅勤務だそうだ。遠距離でのお付き合い、色々大変だったろうから4月からが待ち遠しいことだろう。
ということで、今日は母としてのミッションも無事コンプリート。
1か月後には息子の同居も始まる。焦らず出来ることを一つ一つクリアしながらその迎え入れの準備をしたいと思う。