ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2024.10.20フェスゴ11回目4日後のこと 校友会音楽祭今年も無事終了、その後は・・・ 

2024-10-20 23:57:15 | 合唱

 昨夜は、レストラン街に繰り出して落ち着けそうな中華料理店でセットメニューを頂く。これまたボリューミーでとても食べ切れず。途中でお腹の調子が快調すぎて不安になる。
 部屋に戻り、今日の楽譜を見ながら口パクしているうちに急に腹痛。あっという間に下痢になった。練習を早々に諦めて入浴してお腹を温め、早めに消灯する。部屋の冷房を切っていてもホテル全館で冷房が効いているようで寒い。ブランケットを届けてもらい、何とか凌ぐ。

 またしても1時過ぎ、5時過ぎとお手洗いで目が覚める。その都度下痢がちょっとずつ続く。気づけばもうすぐ、いつもの時間にスマホアラームが鳴るタイミングだ。夫もお手洗いに起きた模様。外はいいお天気のようだ。朝焼けからだんだん青空が広がっていく。遠く筑波山や男体山まで見える。

 今日の最低気温は10℃だという。少しでも足の血流を良くしておこうと久しぶりに浴槽足湯をセットして入り、夫にも勧めた。ホテルで浴槽足湯をするのはドセタキセル投与開始後、焼け付くような足裏の痛みで中止して以来のことだ。足の痺れは依然として残っているが、時薬であってほしいと思う。

 昨日調達したサンドイッチや果物等をテーブルに広げて頂いてから、身支度を整える。お腹が心配なので、ロペミンを飲もうかどうか迷う。朝食後、とりあえず下痢も腹痛も収まっているようなので、様子を見ることに。
 夫が外に出て、どのくらいの寒さか見てくるという。昨日の真夏日、半袖シャツ姿だった夫は今日は長袖シャツの上にバックスキンのブルゾンを羽織っている。それでちっとも暑くないという。
 会場到着後に着替えをしないで済むように、舞台衣装の白いブラウスと黒いミモレスカート、黒の靴で出かける。ストッキングはタイツに替えて、カーディガンの上にコートを羽織るという、この時期としては万全の態勢だ。
 荷物を極力減らすため、バッグも夫に預け、体力温存のため持ち物は最低限の貴重品や薬等を入れたポシェットと、楽譜が入るショルダーバッグのみにする。

 例年通り夫が路面電車の駅まで送ってくれる。なるほど風が冷たい。コートの襟を立てて歩く。着てきて大正解だ。お天気はどんどん良くなっていく予報だが、途中ポツポツと雨が降った。晴雨兼用日傘があって良かった。乗れたらいいな、くらいだった車両に余裕で間に合う。席も確保出来た。

 路面電車の終点で降り、朝日が眩しい講堂の写真を撮り、今日のパンフレット等を頂きながら合唱団の控室である高層棟に向かう。今年の舞台は、例年使っているエレベーターがない4階建ての教室棟ではなく、何年か前にも一度お世話になったことのある新しい講堂だ。

 11階の控室までエレベーターで直行。集合時間より若干早い到着だ。既に何人かの先輩、後輩、現役の助っ人たちの姿が。今日のスケジュールを7期下のアルトのIさんがホワイトボードに板書してくれる。
 二期上のA先輩やY先輩の傍に呼んで頂き、席に着く。既に着替えも済ませているので、30分後からスタートの体操や発声まで余裕がある。

 学生指揮者経験者だというアルトの現役生が体操と発声を担当してくれる。例年男女一緒に実施だったので、女声だけで、というのはなかなか新鮮である。
 30分弱で会場の講堂へ移動開始。今朝ようやく決まったステージオーダーに則り、ステージの立ち位置を確認する。1列目の端っこが3列目になったり2列目になったり。最終的に2列目の左から2番目に落ち着いた、と夫にLINE連絡。

 代表のKさんが少しずつ曲の触りを指揮され、持ち時間終了。照明が眩しい。そのまま、オープニングセレモニーの講堂へと移動する。 外はブラウス一枚では風が冷たい。カーディガンを羽織ってきて良かった。ここで風邪をひいては大変だ。
 講堂の客席で待機の後、ステリハ。今年も合唱3団体合同で校歌や応援歌等の3曲を歌う。構内はどんどん賑やかになり始めているようだ。

 3曲の指揮をするのはグリーのOB。注意事項をまとめつつ3曲を軽く歌って終了。本番ステージ迄、舞台袖で待機し、緞帳が降りている状況で整列する。
 無事3曲を歌い終えたら次の集合時間まで小一時間。昼食時間である。学食やカフェ等、皆、好きな場所に散る。迷ったけれど、コンビニで何か買って控室で摂る方がゆっくり出来るかも、とA先輩とコンビニに向かったが、あいにく頂いた昼食チケットは今年はコンビニでは使えないという。
 お寿司と赤いヨーグルトを買って控室に戻った。そのままでは無駄になってしまうところだった昼食チケットは、控室番をしてくれていた後輩に貰って頂く。無駄にしないで済んで良かった。

 ぱぱっと食べ終わり、食後のミヤも飲んで、食休みである。皆さんが三々五々戻ってくる。更に男性が合流して、最後のリハーサル。指揮者Y氏の登場だ。例年のことだが、本番の日は、始まったらもう終わるまでほぼノンストップのまっしぐらだ。
 せっかくのホームカミングデーではあるが、会場となる新しい講堂が、メインの構内から少し離れた場所だったこともあり、模擬店等は一切見る暇なく(同期のNちゃんはいつもの通り精力的に回ったらしい。凄い。)、2つの講堂と控室を往復するだけになった。結果的に体力温存にはなったけれど・・・。

 Y氏による練習は1時間ほど。立って歌ったが、途中座っている先輩に交じって、私も無理せず座れるときにはこっそり座らせて頂いた。会場の講堂へ移動して舞台袖で待つ。進行は10分遅れの模様。それでも前の合唱団の数曲を袖で聴いたらすぐに私達の出番だ。舞台袖でステージオーダー順に並び、舞台へ進む。
 自分の立ち位置に着く。客席には同期のS君の姿が見える。更には夫の姿も確認出来た。照明が当たる。一度始まれば瞬く間に終わってしまう僅か20分という時間。今年はドセタキセル治療中でもあり、6月、7月は1回ずつしか練習に出席出来なかったけれど、それ以降はドツレクとの2足の草鞋で、5か月間ほぼ毎回練習に参加してきた。
 
 今年は2列目で、女声がソプラノ・アルト・ミックスの配置だったので、普段は後ろや横からは聞こえてこないアルトの声を身近に感じながら、先輩たちや、可愛らしい現役や後輩たちに囲まれ、楽しく幸せな時間を過ごすことが出来た。
 足は浮腫み、足裏は痺れ、かなり腰がしんどかったし、お腹も心配だったけれど、去年のような胸痛がなかったせいか今年も無事最後まで歌いきることが叶った。
 練習の時不安を感じていたミサ曲の一部分はやはり最後まで心配だったけれど、なんとか楽しく歌えたので良しとしたい。願わくば来年もまた皆さんと歌えますように、と満ち足りた思いで楽譜を閉じた。

 終了後は、講堂の階段で記念撮影。聞きに来てくれたS君に挨拶。その後、夫がスマホを構えているのが判った。聴きに来てくださった先輩たちも入った写真撮影の後は事務連絡。風が冷たい。急いで控室に戻り、打ち上げは欠席させて頂くことにして荷物をまとめ、皆さんにお礼のご挨拶をして、控室を後にした。

 夫に連絡すると講堂近くのカフェにいる、とのこと。急ぎ向かうと一人でケーキとお茶中だった。お腹が心配だし、お手洗いを考えて水分もあまり摂らずにいたので、喉はカラカラ。夫がご馳走してくれるというのでカフェラテを美味しく頂いた。
 それにしても、この辺りは街路樹の銀杏を皆が踏みつぶして、その臭いといったら、ない。鼻が曲がりそうである。一服して路面電車の駅まで急ぎ、荷物を預けているホテルへ。お手洗いを済ませ、JRの駅へ向かう。

 息子が結婚式の打ち合わせもしたいので、一緒に夕飯を摂りたいとの連絡があり、合流することに。お嫁ちゃんはドレスを着て歩く練習と美容院で忙しいのだそう。時間通りに合流出来て、そのままレストラン街へ。
 先日夫と入った和食屋さんで今日は息子が松茸御膳を、夫はすき焼き御膳を。私は季節限定のお弁当を頂く。夫と息子はワインとビールで、私は氷なしのグレープフルーツジュースで乾杯。
 息子の好物をあれこれ横流しし、3人の夕食を済ませた。食後、丁度良い時間のライナーも予約出来て、息子にホームで送ってもらって帰宅した。

 最寄り駅に到着し、その場で母に連絡。携帯に出ないので、またしても固定電話。変わりなく大丈夫とのこと。こちらはOB・OG合唱が無事終わり、息子と3人で夕食を摂って帰宅した旨を報告した。
 帰宅後は、昨日乾ききらずだった洗濯物を畳んで、収納。諸々片付けて、お茶で一服。そして、止めれば良いのにこうしてブログを書いている。

 今年も無事恒例行事が終わった。何より全力で応援してくれる夫には感謝してもし過ぎることはない。
 今年は、先週が本番だったドツレクの舞台もあり、いつになく中身の濃い合唱の年となった。願わくば来年10月も歌えていることを。
 
 こうして2週連続のイベントが終わり、残すは来週の息子挙式・披露宴。3週連続のハードスケジュールだが、気温の乱高下にもめげず、今のところ風邪もひかず、コロナにもかからず、治療4日後にもかかわらず、副作用にもめげずに頑張れている私の心と身体に感謝だ。
 
 夫をはじめ、一緒に舞台に乗った先輩や後輩、裏方で頑張ってくれた現役、沢山のスタッフの方たちのおかげで成り立った今日という一日が間もなく終わる。心から感謝したいと思う。
 
コメント
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