ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.8.9  長崎の日に、初戦完封!暑さも峠越え?

2012-08-09 20:32:46 | 日記
 今日は67回目の長崎の日。11時2分、職場の自席にて心の中で黙祷する。

 そして今日、甲子園で息子の高校が初戦を迎えた。結局、息子は0泊3日の弾丸応援ツアーには申し込まなかったが、午前中でさっさと塾を切り上げて、家でテレビ観戦した模様。私も気にはなったものの、出勤していたので当然観戦は叶わず。
 そんな中、お昼休みにプチ虹のサロンのSさんから応援メールが入ったので、息子に転送した。するとほどなくして息子から返信があり、彼も直接応援メールを頂いていたそうだ。親子ともども気にかけて頂き、本当に有難いことである。

 おかげさまで試合は7-0の完封勝利。息子と同い年のエースは大会新記録の22奪三振(うち10者連続)を達成し、おまけに3ランホームランを叩き出したそうだ。1回3アウトで9回までしかないのだから、27人の打者。そのうち22人が三振というのだから、そのとんでもない凄さは私にも判る。

 私が帰宅するや、待ち構えていたように息子のお喋りが止まらない。結果だけは知っていたのだが、試合の様子を話したくてたまらない様子。しっかりビデオに録画してあるから、とのこと。横にいて説明をされながらでは、とても落ち着いて見ることなど出来ないのだが・・・。
 そのテレビ画面には友人が映っていたのだそうだ。行けばよかった、という感じがありあり。2回戦は観に行きたいとのことだったが、残念ながらその日はちょうど実家の父母を引率して温泉旅行の予定。もし、3回戦に進むのであれば是非観戦に行かせたいとも思うが、宿題等は大丈夫だろうか。

 いずれにせよ、彼が熱望した中学校にもし合格して進学していたら、在学中に甲子園に行くなどという経験は出来なかっただろう。今日は一人でテレビの前で校歌を一緒に口ずさんだそうだ。それを聞いた私は、なんだかちょっと涙ぐみそうになってしまった。ブラバン出身の母としては本当に羨ましくも幸運なことであると思う。

 今日も涼しい風が入ってくる。昼間も一時の熱風のような照り返しのある暑さではなかった。もちろんこのまま涼しくなるとは思えないけれど、あの猛暑はもうやっては来ないだろうか。

 暑かったと言えば、ベトナムの中部地方にいた日(夜祭の街ホイアンでシクロに乗った日)は本当に半端でなく暑かった(地表温度は50度)。熱中症になられては大変、と両親を屋根のある市場でお留守番させて30分ほどの自由行動の間、3人でランタンを買い物していた時のこと。日本からのテレビの撮影現場に遭遇した。女性2人がレストランでフォーを食べているところを5,6人のスタッフが囲むようにしていた。女優さんなのだろうと思ったが、その場では誰なのかわからなかった。
 夫はしっかり写真におさめて来ていて、何年か前のNHKの朝の連続テレビ小説「どんど晴れ」のヒロインだったことが判明した、と教えてくれた。とても華奢で何ともお顔が小さくて。
 その日は、日本人が150人ほど来ているとガイドさんが言っていたけれど、そうした撮影があって、彼女がこちらに来ているなどとは全く知る由もないのだから本当に不思議なご縁だ。
 なるほど、彼女の公式ブログには、ちょうど8月初めの1週間、お仕事でベトナムに行ってきましたという報告があり、見たことのある空港や夜景や食べ物の写真が並んでいた。懐かしく拝見した。
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2012.8.8 末広がりの日に思うこと

2012-08-08 20:36:59 | 日記
 今日は8月8日。末広がりの“8”がダブるので、縁起の良い日だと思っている。
 プチ虹のサロンでご一緒しているKさんは、今日が11回目の手術記念日だという。再発治療についても私よりずっと長く続けておられるから、本当にいろいろあっての11年間だったのだろうな、と思う。こうして再発患者の先輩がきつい治療をしながらも日々生き生きと楽しんでおられる姿は、何より励みになる。

 さて、私は5月で1年9か月続けたナベルビンを止めることになった。
 4月頃から副作用の足の痺れも酷くなってきていたし、レントゲンで肺の影の増大が認められたことと、マーカーが徐々にではあるがずっと上がり続けているためだ。
 「次の薬として何を、いつから始めるか。」と問われた時に、「(主治医お薦めのアンスラサイクリン系を使うなら)副作用もきつそうなので仕事の調整もあり、脱毛もあるので、予定している家族旅行から帰ってくるまではちょっと避けたい。でも、帰ってきたらいつでも良いので、8月8日開始でOKです。末広がりで縁起がいいですから。」と主治医に言ってあった。
 そして、自分でも覚悟して8月8日スタート、3週間に1度を6クールと仮定して、仕事のスケジュール等をチマチマ調整し始めていた。

 だが、予想に反して、今日も普通に出勤して仕事が出来てしまった。治療日記で既に書いたように、思いもかけない展開となったからだ。
 8月8日開始を宣言した翌週5月末の通院日。ナベルビンを止めてアンスラサイクリン系を始めるまでの2か月間をどう使うか、ということで“賭けではあるけれど、レントゲンや採血で経過観察をしながらホルモン剤・フェアストンを飲んでみる”ことになったのだ。
 ホルモン剤は抗がん剤に比べて効き方が穏やかなので、奏功しているかどうか判断するには3か月程度はみたい、ということ。だが8月上旬からアンスラサイクリン系開始となると、フェアストンの効果測定をする(効果がないと見切る。)には、まだ時期尚早である。よって来週は通常どおりのハーセプチンとゾメタの治療を行い、再来週に造影CTを撮影し、9月に画像結果を見て、もう少し今の薬で粘れそうなら粘る、駄目なら9月からアンスラサイクリン系開始、という運びとなった。

 世は夏休み真っ盛り。職場でも皆代わる代わる休みを取っているし、仕事としては端境期である。この時期なら少し体調が悪くなっても、繁忙期よりも休み易いというメリットはあった。だが、暑さ厳しき折、わざわざ辛い治療をしなくとも、今の穏やかな武器で粘れるのなら・・・と、今は神様が下さった休薬期間の贈り物と受け容れて、毎日良く眠り、良く食べて、運動もして、趣味も広げてという数年ぶりに元気な夏休みを送れている。

 またしても足の中指の爪の脱落があったし、足の痺れは一向に改善されないけれど、それ以外の不調は殆ど気にならない。本当にこのままの体調で縁起良く、末広がりな未来であってくれれば何も言うことはないのだけれど。

 今朝は少し曇り空。熱帯夜からも解放されて、明け方はやけに涼しく感じてお布団を引き寄せたほどだった。今も入ってくる風がとてもひんやり。今週も早くも折り返し。今晩も良く眠れそうだ。
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2012.8.7 当世共働き事情

2012-08-07 22:59:40 | 日記
 ベトナム旅行中、現地で3人のガイドさんとご一緒したが、1人は女性で、2人が男性だった。
 女性はとても気が利いていて、日本語を大学で学び、日本に何度も来ていると言うだけあって、なかなか達者なものだった。が、男性の方はかなり聞きとり難い日本語だったし、こちらの受けを狙って喋っているのかどうか、やけに結婚生活に否定的なコメントが多かった。

 それはともかく、彼らの話によると、民族衣装のアオザイを美しく着こなすために、若い女性たちはダイエットに励むそうだ(確かにあのスタイルで脇から贅肉がはみ出していたら、ちょっと興ざめだろう。)。エレベーター、エスカレーターの設備があまりないので、階段の上り下りが大変で、太っている暇がないらしい。だが、結婚したら最後、とたんに太り始めるという。

 結婚しても共働きが殆どで(男性一人の給料では生活していけないようだ。平均給与は月1万5千円から2万円程度だという。)朝は忙しいので、妻(あるいは母)が朝食の支度をすることはなく、朝も屋台等で外食してから出勤するとのこと。
 そして、昼にはお昼寝込みで1時間半から2時間のお休みがあり、これも外食。夕食は基本的には作るようだが、女性が残業になればまた外食、ということのようだ。

 思えばこれはベトナムに限ったことではなく、随分前に訪れたシンガポールやマレーシア等のアジア諸国でも同じ状況だった。朝は屋台で外食が普通だ、と。女性も働いているのだから当然だ、と。

 顧みれば、日本の女性は実によくやっているな、と思う(決して「自分が」というわけではない。)。私なんぞは炊事が得意でないので手抜きも甚だしいけれど、それでも毎日の朝食、学校がある時のお弁当、平日の夕食は、基本的に作る(エンドレスの抗がん剤治療になるまでは土日も作っていた。)。少なくとも平日の朝に外食、ということはない。

 仕事をしていて急に残業、ということになれば、頭の中はすぐ夕食の心配になる。予め判っていれば用意しておくけれど、何もない中、夫に一から頼むというのもなかなかハードルが高い。結局、2人で外で食べて(あるいはお弁当を買ってきて)、と連絡することになる(息子が外食よりお家ご飯が好き、というのもネックだった。)。
 息子が小さかった頃は保育園のお迎えもあったので、基本的には“平日の残業はなし、土日で帳尻合わせに出勤”というパターンだった。今ではさすがの彼も、空腹になってどうしようもなければ冷凍食品やカップ麺なら自分で作れるから、気分的には本当に楽になった。

 四半世紀以上働いてきて、何度思ったことかしれない。 家に帰って食事が出来上がっているなら、もっともっと仕事出来るよな~と。
 それほど、夕食が出来ているということのメリットは大きいように、私は思う(お料理が得意な方はそんなことないのでしょうか。)。疲れて帰宅して、少しでも座ってしまえばもう嫌になるので、着替えてすぐに台所に立って夕食の支度を始める。もちろん、男性も疲れて帰ってくるのは同じだけれど、帰宅すれば食事が出来ているというのが大きな違いだろう。少なくとも残業をしながら妻に代わって夕飯を作らなければ、という心配はしないのではないか。

 働いていることで、専業主婦のようには夫や子供に全面的なサポートが出来ない、という後ろめたさを感じながら、限られた時間で出来るだけあれもこれもやろうとすれば、当然オーバーワークで身体も壊すことにもなろう。
 女性も、働くことで相応の収入があるのだから、自分だけが一手に家事を引き受けなければ・・・というかつての規範に縛られることはないのだけれど、真面目な日本人女性は、どうも自分で自分を縛っているのかもしれない(最近の若い人は大分違ってきているのでしょうか。)。

 そんなわけで、ベトナム人の男性ガイドさんに言わせると、「自分の家では妻の方が給料が高いし、強いので、明るい夢も希望もあまりなく、そうそう長生きはしたくない。」そうだ。

 ベトナムの男性の平均寿命は65歳、女性で70歳だという。日本より男女とも15年も短い一生である。
 なんだかんだ言っても、日本人は世界有数の長寿国でいられるだけ幸せなのかもしれない。

 今日は暦の上では立秋。だが、朝からいかにも気温が上がりそうな空だった。案の定予想気温は33度。それでも今年の職場事務室は昨年に比べてそれなりに空調が入っているので、随分楽だ。
 暑中見舞い状をろくに書かないうちに残暑見舞いの時季になってしまった。息子の夏季自宅学習期間(“夏休み”ではない。)もあと20日である。
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2012.8.6 そしていつもの生活へ・・・

2012-08-06 23:05:41 | 日記
 今日から仕事再開。8月6日、広島の日である。8時15分に黙祷。
 天気予報では午後一時雨ということだったが、朝は曇っているようだったので、とりあえず日傘を持って出た。が、早くも職場に行く途中で雨がぱらつき出した。こういうはっきりしない天気だと、どうも胸の圧痛がぶり返して嫌な感じだ。

 いつもどおり出勤。1週間不在であることは関係者にはお知らせして、調整できるものは調整して出かけたのだが、それでもメールの受信が止まらない。静かなうちに一気に集中して、大車輪で処理を開始。昼前の会議までにとりあえず何とか目途がついた。

 結局、昼休みもまだ雨が残った。カンカン照りに比べれば温度は低いが、湿度が高くてサウナのようだ。
 仕事の方は何とか午後には追いついて、強引に定時で帰宅。

 塾に行っている筈の息子が家でPC受講をしていた。なんだかなあ、である。気づけばネットサーフィンに流れるのが目に見えているのに・・・。
 しかもその理由は、洗濯物を取り込むのが大変だったから、と。洗濯物は外に干していてくれた方がまだマシという状況で、濡れたまま取り込んだだけで積んであったので、リビングのカーペットがしみだらけ。いきなりぐったり疲れる。

 甲子園ツアーの最終案内が学校のHPにアップされ、夫も私も申し込むとばかり思っていたのだが、声をかけた友人が皆、部活やらなにやらで行けないということで、一人だけでは別に行かなくてもいい、のだそうだ。
 一生に一度しかない機会かもしれないのに、それでいいのか、と夫も訊くが、そんなものなのか。これまたなんだかなあ、である。

 いつもの生活、といいつつ、夕食を早々と終えて片付け物を済ませ、最終の骨盤矯正ヨガクラスに参加してきた。リラックス出来たら、今日一日なんとなく鬱陶しかった胸の圧痛も不思議と気にならなくなった。ヨガは細々と6年間近く続けているが、仕事の後に通うのは端から諦めていた。だが、今はこうして遅いクラスがあるので、食事を済ませてから出かけ、帰ってきたら寝るだけということが出来るのだ。
 土日にしか通ったことがなかったが、平日の夜がこんなに満員だとは驚く。皆、食事や家事はどうしているのだろう。

 たっぷり汗をかいてさっぱりシャワーを浴びて、息子のダラダラにいらいらすることもなく、コテンと眠れれば幸せである。
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2012.8.5 リハビリ、ゆったり、日曜日

2012-08-05 21:16:00 | 日記
 昨夜は1週間ぶりに自分のベッドで、目覚ましが鳴るまで7時間も眠ることが出来た。好きで出かけておいて何をか言わんやだが、やはり帰って来ると、その都度、我が家のお風呂とベッドがいいなー、と実感する。

 夫がお気の毒にも日曜出勤のため、通常通りに起床。1週間の上げ膳据え膳に慣れた身では、朝食の支度すらなんだかモタモタしてしまう。
 息子は、夫が出かける頃に何とか起きてはきたが、昼からの試験に備えて勉強するわけでもなく、部屋に入るとすぐにまたうたた寝。

 1週間止めていた新聞を届けてもらい、ざっとまとめ読みすること1時間強。その後、昨日大量に干した洗濯物も気持ちよくカラリと乾き、ひたすら畳んでしまうこと1時間強。
 ふと時計を見ると、合唱の練習に参加するならもう出かけなければならない時間に。熟睡したとはいえ、4時間の練習プラス練習場までの往復3時間半のほぼ丸々一日の外出はちょっと自信がなく、明日からの仕事に備えて、無理せず休息することにした。
 同期の同じパートの友人には欠席のお詫びメールを打っておく。次回こそ、ちゃんと事前に楽譜読みを完璧にしてから参加しなくては・・・。

 息子に早お昼を食べさせて塾に送り出してから、私は午後のリンパプラスヨガに参加した。
 それにしても暑い。駅前のスタジオまでの往復は、99パーセント遮光・遮熱という触れ込みの日傘を差していても肌が焦げ付くような感じ。ベトナムも暑かったが、この国も今や熱帯ではないかと思うほどの気温だ。
 それでも、久しぶりにたっぷり汗を流してシャワーを浴びると、かなりすっきりした。

 帰宅すると、息子の学校から甲子園生徒応援ツアーのお知らせが届いていた。往路は応援団専用夜行バス、翌日観戦、時間調整等のため京都市内で5時間程度の休憩時間をとって復路も車中泊。0泊3日、15,000円也という某旅行会社企画の弾丸ツアーだ。
 今日は組み合わせ抽選があり、2日目の第3試合に強豪校との対戦が決まったという。
 高校野球は私も昔から好きだし、甲子園での応援などなかなか出来る経験ではないので、是非行かせたい。だが、果たしてまたも3日間が潰れて、学校の宿題をするのはいつものように夏休み最終日になるのだろうか・・・と心配しているのは親だけのようである。

 1週間出かけていた間に随分日が短くなったように感じる。まもなく暦の上では秋なのだから当然か。
 そして、明日から新しい1週間が始まる。
 思えば、こんなふうに1週間連続で夏休みが取れたのは何年振りだろう。昨年は勤続25周年の長期勤続休暇があったので、5年ぶりの海外旅行で台湾を訪れることが出来たが、3年前の5月、休職明けしてからは年休がカツカツだったので、連続取得推奨の5日間の夏休みを1日ごとに通院日に充てて凌いでいたのを思い出す。

 9月からの開始予定のアンスラサイクリン系治療でも、長期に休むことがなければ良いのだけれど・・・。
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