ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2012.8.15 ハーセプチン159回目(3倍量22回目)、ゾメタ74回目

2012-08-15 22:22:50 | 治療日記
 3週間ぶりの通院日は終戦記念日である。夫と二人なので、息子を何度も起こすという朝からのイベントが省けて精神衛生上良い。夫曰く、昨朝も今朝も最寄り駅から急行に座れたとのこと、さすがにお盆期間中である。
 いつものとおり家を出たが、やはり電車は空いており定刻通り。私鉄もJRもらくらく席を確保して、本を読みながら病院最寄駅に向かった。

 いつもどおりの時間に病院到着。入口の受付部分が工事中で狭くなっていた。事務室が移転してくるとのことだ。自動再来器で受付をして、採血受付へ。いつもは待合椅子に人が溢れているのに、ここもガラガラ。受付の後、採血室に入ると、廊下に出ずにそのまま中で待つように、とのこと。実際待ち人数は5人ほどで、ほどなくして順番が来た。
 今日も4本採取。採血は初めてお目にかかる臨床検査技師の男性だったが、やはり血管が硬くなっているのか、痛む。
 腫瘍内科受付で保険証確認の後、読書をしながら待つ。1時間ほどして「中待合へどうぞ」の番号ランプが点く。その後、20分ほどして診察室へ入った。

 今日は学生さんが2人同席。「3週間、どうでしたか?」の質問に「とても元気でした。胸痛が一度あったこと、足が攣ったこと、足の中指の爪が落ちた事以外は特にご報告することもなく、おかげさまで無事、旅行も楽しめました。良く眠れ、良く食べられるので、2㎏太りました。」と言うと、「短期間で随分増えましたね。」と言われ赤面。健診の結果表も持ち込んで確認して頂く。

 診察室での体温は6度5分。今日の採血結果は白血球が3,500で若干少な目。マーカーは上限値は超えているものの前月比1割強の減という。またも悩ましい結果だとおっしゃる。フェアストンを飲み始めてもうすぐ3ヶ月なので、効いてきてマーカーの数値が下がっても良い時期だとのこと。次週のCTで画像上それほど変化がなければ今のままの治療続行、増悪があれば治療変更、との方針を確認する。
 今日は予定通りの治療をするとともに、3週間分のフェアストンを処方して頂く。次回の診察は3週間後の9月第1週。診察前の採血もレントゲンもなしで、CT結果を聞いた後、治療するかどうか決定。治療変更の場合は9月第2週に採血し、現治療続行の場合は9月第4週に採血ということになった。
 自動血圧測定の結果は109-63、脈は74。

 化学療法室へ移動。前回の大混雑に比べれば大分落ち着いていた。それでも既に窓側の椅子は埋まっていたようで、15分ほどしてから内側の椅子に案内された。
 その後、30分ほどして、Kwさんが刺針。久しぶりにかなり痛む。その後15分ほどして薬が届き、点滴開始。今日はハーセプチン、生理食塩水、ゾメタ、生理食塩水の4本。開始後は順調に進み、2時間半弱で終了した。
 抜針もKwさん。衝撃はそれほどなかったものの、相変わらず痛い。終了時の血圧は91-70。

 各診療科で会計をしてもらえるようになってから、会計にかかる時間が随分減ったのが有難い。自動支払機で支払いを済ませ、病院の外に出ると、空腹と強い陽射しでクラクラしそうになる。そのまま薬局へ移動。前回は座る場所もないほど混雑していたが、こちらもお盆休みなのか5人ほどしか待っていなかった。15分ほどで薬を受け取ることが出来、本日の病院と薬局での滞在時間は6時間弱。ランチタイムに間に合った。

 ゆっくり食事をとり、読みかけだった本も読み終わり、帰路、乗り換え駅で夫と合流して夕食を済ませてきた。
 一方、祖父母(実家の両親)と温泉旅行中の息子は、一人でホテル近くの私鉄駅から鉄道ショートトリップをした模様。当初、午前中だけで戻る予定だったのが、足を伸ばして夕方までの丸一日の遠出になってしまい、ホテルを介した祖父母への連絡が上手くいかず、帰宅すると、母から「(息子が)まだ帰ってこない・・・」との留守電が入っていた。
 父があまり使わないから、と携帯を解約してしまったのが、響いている。お守りとして持ってくれていれば良かったのに、お互いに出先で連絡がとれないのは何とも困りものだ。
 息子本人からは「夕食にはセーフで間に合ったけれど、おばあちゃんたちを心配させてしまったみたい。」との連絡が入ったのだけれど・・・。 
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2012.8.14 息子出発、健診結果受領、深呼吸ヨガ初体験

2012-08-14 23:13:01 | 日記
 予報通り、朝から雨模様。かなりの湿気ではある。
 息子は無事ターミナル駅で両親と合流し、新しく「粋」色に塗られたという特急で温泉地へ向かった。
 そんなわけで、今日から明後日まで、しばし静かな我が家である。
 帰宅する頃にはすっかり雨が上がって、大きな雨傘で出勤したのにすっかり荷物と化して、日傘にすれば良かった・・・と思うほど陽射しが戻っていた。

 さて、7月に実施した健康診断の結果が届いた。
 “総合所見はEで要精密検査。
 昨年は「胸部エックス線所見について精密検査を受けてください。尿酸値(正常値下限の半分ほど)について食事内容に注意し、経過観察してください。現在の管理・治療を継続してください。」とあり、E判定の根拠は一昨年度と同じ左中肺野浸潤影疑い。まあ、それは判っていること。それ以外はA評定。まずまずである。”・・・と、これが去年のブログでの報告だが、今年も相変わらずEの要精密検査、コメントも判定も同じである。
 ついでに言えば、今回は左中肺野浸潤影「疑い」ではなく左中肺野浸潤影、ときっぱり。やはり左肺の腫瘍茎は大きく濃くなっているのだろう。が、これは合点承知の上である。
 一昨年9月にナベルビンを始める前、アロマシンやヒスロンH等のホルモン剤を内服していた時は、尿検査は常に蛋白や潜血でひっかかっていた。ようやく昨年はオール(-)になって喜んでいたのだが、今年はまた両方とも(±)と出た。コレステロールも年齢と共にだんだん上がっている。それでも基準値よりちょっとオーバーしたのは善玉コレステロールの方だ。

 折しも明日は3週間ぶりの通院日。治療にお盆休みはないな、と思う。例年のとおり、健診結果は主治医にお見せして、参考にして頂こう。

 今日も今日とてそそくさと、夫と2人の夕食を済ませ、深呼吸ダイエットヨガに参加してみた。初めて参加するプログラムだ。
 インストラクターは男性で、93年に来日された中国人のRさん。深呼吸ダイエットヨガや、経絡リンパヨガ等の開発担当者で、近県の合宿なども担当されており、来週には都心で特別ワークショップも予定されているそうだ。30秒の長い深呼吸をしながら、ゆっくりとした寝ポーズや座わりポーズをとっていく。ふだんの腹式呼吸とは違って「ゆっくり吸って、余裕をもっていったん止めて、ゆっくり吸い続けて、ゆっくり吐いて、いったん止めて」のBGM付の女性の声に合わせて1時間。なかなかタイミングが合わずに吸い過ぎてしまうと、いったん止めてからさらに吸い続けるのが大変。8割くらいで止めておいてから余裕をもって呼吸するのが秘訣のようだ。
 深呼吸をすることで無駄な水分や老廃物が排出されやすくなるなど、確実に体質は変わるし、睡眠の質も変わってくるという。立ちポーズや激しい動きはなかったので、それほど汗だくにはならなかったが、すっきりした疲れ方で、今夜も良く眠れそうである。
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2012.8.13 オリンピック閉幕の静かな月曜日

2012-08-13 23:06:27 | 日記
 新しい週の始まり。朝から気温が上がりそうな気配の空だ。
 朝はライブでオリンピック閉会式を見る。今回のオリンピックは、17日間のうち、前半は旅行に出かけてしまったのと、その後も時差の関係で、残念ながら開会式と閉会式以外殆どライブで観られなかった。開会式の時にひとつに結集した204の参加国を現わす炎の花びらが、今度はまた離れていき、それとともに火が消えていく様子が美しかった。
 ハイライトで色々なシーンが流れるのを見ると、人間の頑張った顔はいいなあ、と朝からうるうるする。

 職場では一斉のお盆休みはないが、やはりこの時期に合わせて休む職員もおり、職場は静かな雰囲気。電車も空いているとのこと。いつもが混み過ぎなのかもしれないけれど。
 心なしか電話やメールも少ない感じの午前中。定例の会議もお盆休み。

 お昼は昨日と同じになってしまったが、学内レストランで。
 客さばきがイマイチで、特に混雑していると待つ身としてはイライラさせられるのだが、近隣の方たちもお盆休みでお出かけなのかどうか、空いていて、待つことなくすんなりと入れた。
 とはいうものの、なぜかオーダーが調理場に届いていなかったようで、待てど暮らせど、私たちのテーブルにお料理が出てこない。しびれを切らして確認したところ、案の定慌てて再オーダーをとりに来て、ようやく提供された。お詫びに、と食後は3種類の一口デザートを頂いたので、甘いものは別腹とはいえちょっと食べ過ぎ。

 明日から息子は、実家の両親と2泊3日の温泉旅行に出る。ちゃんと面倒をみられるものかどうか。両者とも我儘を言わず喧嘩などせず、無事楽しんで良い想い出を作って帰ってほしいものだ。

 今日も夕食を済ませた後、骨盤矯正ヨガに参加してきた。土、日、月と3日連続での参加は、新記録かもしれない。帰り道、雨の匂いがするなと思うと案の定ポツポツと降り出した。
 今日は35度の猛暑日だったが、明日は雨模様で少し気温が下がるようだ。
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2012.8.11-12 幸せな2日間~好きなこと三昧!

2012-08-12 20:14:52 | 日記
 昨日はちょっぴり寝坊をして、洗濯の後、午前中予約していたリフレクソロジーサロンへ。オーナーに「体調が良さそうで良かった!」と言って頂く。再発以来の夏で、今回が一番元気なのは本人も自覚している。
 いつもの下半身すっきりコースのリフレクソロジーに、美顔リフレが加わった。エステとは違う顔のリフレクソロジーである。小顔はもちろん、肌のシミ・しわ・にきび・むくみ・毛穴の開きに効果的で、眼の疲れ、首や肩の凝りにも効果が大きく、老廃物の排出を促してくれるという優れもの。20分ほどの、首と顔、頭までの施術だったが、顎のあたりを刺激されると、かなり凝っていたのが判る。
 オーナーいわく「いつも歯を食いしばって頑張っているんじゃないですか?」と。うーん、最近はそんなことはなく、緩い日々を送っているのだけれど。まだ正式にメニューに入っていないので、今月はお試しサービス。来月以降、この20分のリフレの後にタラソのパックとハンドリフレが付いて45分のメニューになって登場するとのこと。それは良い!と来月の予約をしてみた。
 午後はピラティスに参加。ピラティスを専門にしていたインストラクターのYさんが、昨年末、体の故障で辞めてからはしばらく担当する方がいなく、春以降はKさんが引き継いでいたが、彼女のクラスを今回初めて体験。派手な動きはなく地味なものだけれど、座っているか、寝ているかでインナーマッスルを鍛えられるのは有難い。
 帰国後、1週間連続で夕飯を作って“土日は夕食当番はお休み”宣言をしたので、夕食当番は夫。
 夕食の後は、3時間半ほど一人になって読書の時間を確保。通院日やら車内や機内で読みかけのまま、ずっと気になっていたた5冊+新規1冊を読み終わることが出来て、とてもすっきり。ちょっと遅くなってしまったが、満足して就寝した。(そのため、昨日は更新することが出来ず、失礼いたしました。)

 今朝は、一人ちょっと先に起き出して、洗濯干しの後、新聞をゆっくり読んでから朝食。朝のうちは曇っていて少し涼しいかしらと思ったけれど、掃除をしたら、汗だくになりシャワーを浴びる。
 金曜日の夜、依然同じ職場でご一緒したことがある方からメールがあり、大学内のレストランでランチをご一緒することになった。今は異動して遠距離通勤をされている(定時の5時45分に職場を出ても、帰宅は8時半になるのだという。これでは、夕飯の支度など出来ないよな、と思う。)。
 お目にかかるのは久しぶりだったが、開店と同時に入店して、仕事の話も含めて3時間立て続けにお喋り。デザートも楽しんで、久々にテンポ良い会話に刺激もされ、充実したランチタイムになった。
 その後駅までお見送りの後、リンパプラスヨガに参加。スタジオには「夏こそ休眠汗腺を目覚めさせるホットヨガ!」というポスターが貼ってある。確かに以前に比べて汗腺が開いた感じがして、代謝が良くなり平熱が上がったことを実感している。かつては、夏でもあまり汗をかかずに「涼しそうですね。」と言われることが多かったが、何のことはない、ただの冷え症だったわけだ。
 たっぷり汗をかいた後は、シャワーでさっぱり。帰りに買い物をしすぎてしまい、途中まで夫に自転車でお迎えに来てもらった。
 今日も今日とて夫に夕食当番はお任せ。片付けが終わって、この後は男子マラソンの結果も気になるが、また読書タイムがいいかな、と思っている。

 幸せな土日だった。炊事は朝食以外、お任せだったけれど、掃除も洗濯もこなしたし、リフレとピラティスやヨガでメンテに励み、読みたかった本が読めた。友人とのランチも楽しみ、好きなこと三昧な休日を終えて、すっかりリフレッシュ。また明日から新しい1週間が始まる。職場にはお盆休みはないが、夏休みで少し人口密度が低いかもしれない。

 今週は3週間ぶりの通院日。なんだか病院とも随分ご無沙汰しているように感じる。診察前採血の後、ハーセプチンとゾメタの点滴。翌週の造影CTの結果如何で、今のこの2種類の点滴+ホルモン剤内服治療が継続できるかどうかが決まる。もしかするとこの治療は今週で最後になるかもしれない。
 ・・・と、考えても仕方ないことを気に病むのは止めておこう。再発治療の極意は「起こってから考える」で十分だから。
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2012.8.10 甲子園もオリンピックも

2012-08-10 20:01:30 | 日記
 昨夜は夕食後、息子が録画してあった甲子園での初戦をちょっぴり早送りしながら見た。
 甲子園に行くためにブラバンに入部したのに、中1は体力的に応援に参加出来ないという決まりに泣いたという高3女子が、5年ぶりの出場でようやく応援に来られて満面の笑み、というインタビューに一緒に目頭が熱くなった。

 それにしても、高校野球を1試合続けて落ち着いて観戦したのは何年ぶりだろう。どうも高校野球を見ると、すぐに涙腺が故障して、良くない。
 嬉しいことも哀しいことも悔しいことも・・・とにかくどんなエピソードにも、何故かすぐにうるうるしてしまう。そのくらい、高校時代というのは感受性豊かで忘れられない貴重な3年間なのだと思う。

 さて、今朝5時過ぎ。
 足が攣って「痛ーい」と目覚めると、夫がいない。リビングで“なでしこ”観戦中だった。残念ながら2-1で負けてしまったけれど、アメリカ選手たちとのあの体格差を見るにつけ、小柄な体でほぼ互角に渡り合った彼女たちの銀メダルは、とてつもなく尊いものだと思う。

 高校球児もそうだけれど、スポーツ選手、ことオリンピックに出場する選手たちは、一体どれだけいろいろなものを犠牲にしてメダルを獲得するのだろう、と思う。
 卓球の福原愛ちゃんといえば、まだ5歳頃の、試合で失敗すると半べそでお母さんの所に行こうとして追い返されていた姿が目に焼き付いている。もう23歳のお嬢さんであるのを目の当たりにし、歳を取るのも当然か、とまたしても思う。
 女子レスリングのダブル3連覇も凄いけれど、うつ病から脱して復活という選手も見事だし、3回目のメダル!と父親からどやされ続けたであろう浜口京子さんの涙にも言葉がない。

 残すはフィナーレ、男子マラソンと閉会式か。
 8日から治療変更の予定だったので、今週末の土日は綺麗に予定を開けておいた。久しぶりに家事や読書、高校野球やオリンピック観戦(リアルタイムで見て、寝不足が祟ってせっかくの良い体調を崩すのは良くないのだが)・・・と家で過ごすことが出来そうである。
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