工務店との出会い

家作りで一番重要なのはどこで建てるかではないだろうか。全く予備知識のなかったわたしは、何ヵ所か比較してみるつもりで、まず雑誌の資料請求ハガキを数枚送ってみた。速攻で資料を送ってきたのがＦＰの家グループで、その数日後、グループに所属している地元の工務店Ｓ建の人が、さらなる資料を持って家までたずねてきたらしいが、あいにくわたしは外出中だった。

じつのところ、ＦＰの家には雑誌を読んだときからとりわけ惹かれていたから、最初にコンタクトしてきたのがここだったのはうれしかった。その後、事務所へ行って話をしたり、現場見学会や完成見学会を訪れたりしているうちに、Ｓ建、とりわけ社長さんへの信頼感が増していき、大して他の工務店と比較検討しないうちに、ここで頼もうという気持ちにどんどん傾いていった。

何ヵ所まわってもここだというところに行きあたらない人も多いのに、最初からこんないい工務店に当たるなんて、わたしはラッキーだ。まだ設計段階のうちに、こんなふうに結論づけるのは早いかもしれないが、この予感はかぎりなく確信に近い。

とはいえ、現プランでは予算オーバーなので、これからいかに削っていくかが大問題。最優先事項は、暖かい家にしたいということ（ついでに、夏涼しければいうことなし）。断熱材をＦＰパネルでなくウレタンの吹き付けに落とせば、かなり安くなるのだが、他の設備を削っても、これだけは変えられない。おととい図書館で借りてきた「外断熱住宅の落とし穴」という本を読んだら、わたしの選択は正しかったとわかったし、ますますこの点は譲れないと思うようになった。

写真の立体モデルは、最終案の一つ前のもの。