FPの家で暮らす

ストレスフリーなFPの家で ひとり暮らし満喫

うわさの本

2007-03-24 17:04:40 | 家作り【準備編】
図書館で『「いい家」がほしい。』を借りてきて読んでみた。そう、例の「すでに建ててしまった人は、読まないでください。ショックを受けますから!」という扇情的な宣伝コピーを使っている本である。この本の読者は著者を教祖のようにあがめる傾向があるというネットの書き込みを見て、いささかひいてしまったので、家を建てることになったときも、すぐには手にとることをしなかった。しかし、『外断熱住宅の落とし穴』を読んで今や免疫ができたと思ったし、相対する両者の言い分を聞くのもわるくないかなと思ったというわけ。

一般論はひじょうに正論で、うなずかされることも多かった。とりわけ印象に残ったことは――
●依頼先を選別するには、人(工務店の経営者)と人(自分)との相性が特にだいじで、それさえ合っていれば、たいていの問題はうまく解決できる。
●見積もり合わせを熱心にすればしただけ、欠陥住宅を手に入れる確率が高まる(見積もり合わせがちゃんとできるまでには20年はかかる)。
そのほか、住宅展示場へ行っても意味がないとか、間取りや設備より、家の構造と断熱方法をまず決めるべきだとか、家作りに何の知識も経験もないわたしが、なんとなく取ってきた道がじつはほぼ正しかったということがわかったのだった。

SCがFPの家より勝っている点については、なんの科学的データも提示しないでおいて、FP側の主張に対して「はたしてそうでしょうか」と言われても、説得力がないというものだ。『外断熱住宅の落とし穴』では、家の温度分布や人の体温をサーモグラフィーで表示していて、断熱効果がひとめで理解できるようになっていた。すでに家を建ててしまった人が読んだとき、『「いい家」がほしい。』より『外断熱住宅の落とし穴』のほうが、はるかにショッキングなのではないだろうか。ともあれ、だれかがネットで書いていたように、おそらく「どちらも一長一短がある」のだろう。
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