玄関とLDKとの間の扉は、外の空気が直接流入しないように
閉めておくことが多いが、開けてあるときに玄関ドアを開けて
室内のようすがぱっと目に飛びこんでくると、今でもはっとしてしまう。
なんというか、自分の家とは思えないおしゃれさで――。
去年の今日は、構造見学会の日だった。
階段の上部をアールにするのは、この日に決めた。
壁をどのくらいまで下げるか聞かれて、その場で思いついたのだった。
1年前のその時点で、家の骨組みはできていたわけだが、
そのときには、今のできあがりは想像がつかなかった。
よく、美人は皮一枚と言われるけれど、家も似たようなものかも。
骨格はもちろん大事だが、表皮にも大きく左右される。
もちろん、壁紙は白で、床は濃い茶色というのは決まっていたが、
わたしの想像力が貧困なせいか、できあがりは予想以上だった。
ついでに言うと、外観はわたしにはあまりこだわりがなくて、
(きらいな外観はあったのだが、うちはこういう外観にしたいという
イメージがなかったのだ)創建の社長さんにお任せだった。
でも、つい最近、うちの前の道路を自転車で走っていった小学生が
「この家、かっちょいーぃ」と、一緒に走っていた友達に
叫んでいるのを聞いて、ちょっとうれしかった。
ここは斜め天井の一番低い部分なので。
でも、天井が高い方へ置くと、エアコンの風が当たってしまいます。
それに、上のほうの葉を拭くとき、低い脚立では届かなくなるでしょうね。