朝10時にS建さんのオフィスへうかがい、社長さんといっしょに岐阜市のトステムのショールームへ出かけて説明を受けたあと、オフィスへもどって主任さんを交えて打ち合わせ。終わったのは4時半だった。なんと6時間半。途中、「こじゃれた日本料理店」(社長さんによる描写)でお昼をごちそうになった時間も含めて。
今日の打ち合わせは待ち遠しくはあったのだけど、心配でもあった。問題はシステムキッチン。松本建工がトステムと提携している関係で、FPの家でトステムを入れると値引率がよくなるため、キッチンやバス、洗面台などをトステムにすることは了解事項だったのだが、見積もりで組んであったプラータという普及タイプには、わたしの希望する赤い扉がなかったのだ!
赤い扉にしようと思うと、上級グレードであるクレディアに変えなければならない。プラータをクレディアにした場合、どれくらい費用が増えるのだろう。もしあまりにも高いようなら、赤い扉はあきらめなくてはならない。断熱材は別として、設備でわたしが何よりこだわったのがキッチンの色だったので、今日の見学の結果がすごく心配だった。
結果は、なんとかクレディアにすることができそう! クレディアの値引率はプラータとちがううえ、ショールームではそれが出せなくて、松本建工経由で正式な金額を知らせてくるそうなので、現時点で正確にいくら支払いが増えるのか不明だが、本体の差額は20万円ほどですむらしい。でも、オプションで増える分があるので、もちろんこれだけでは収まらないが。
そのひとつは、カウンター。赤でいけそうなのですっかり満足してしまったわたしは、カウンターはステンレスにしますか、それとも人造大理石?と聞かれて、深く考えずにステンレスでいいですと返事をしたのだが、社長さんがすぐさま「それはやめたほうがいい」と。「赤い扉なら、カウンターはやっぱり白でなくては」 結局それにあわせてシンクの材質もいいものに変えたので、これらも金額がアップする要因のひとつとなった。
もちろん扉の色だけで20万もするわけはなく、クレディアはいろいろな点でプラータより使い勝手がよくなっている。うちはL型キッチンだが、角の部分の引き出しもはるかに工夫されているし、最下部はアール形状でスマート。耐震ロックも標準装備だ。実際、引き出しを揺らす実演もあったが、この耐震ロックはオプションでもつけたいと思うすぐれものだった。
キッチンにお金をかけるかわりに、システムバス・洗面ユニット・トイレは、極力標準装備でおさえるようにした。うちのキッチンはオープンなので、家にいるとき一番長く目にするわけだし、キッチンを使う時間は他の水回りよりもずっと長いのだから。
トステムではまた、建具も見た。玄関とリビングとの境のドアは、以前の大まかな打ち合わせのときの話から、まあ、無難な色になるかな……くらいに考えていたのだけれど、キッチンが赤に決まったことで、社長さんは部屋の反対側に位置するこの扉にも赤を選択することを提案。予算内で選べる扉で赤があるかどうかなど、てきぱきとショールームの人に調べさせて、こちらもスムーズに赤に決まってしまった。赤が好きなので、わたしもこちらに赤はどうかなと考えないでもなかったが、両サイドを赤にするのはくどい気もして躊躇していた。だが、社長さんからの提案とあれば、もう迷いはない。
じつのところ、社長さんの助言を、わたしはすごく頼りにしている。アドバイスが自分の希望とかなりちがっていても、長年の経験からわたしの思いつきなんかよりまちがいないだろうと受け入れてしまうほど。トイレについては今日はまだ決める必要はなかったので、ほんの参考ていどの軽い気持ちでわたしは見ていたのだが、事務所にもどってから見てきたトイレについて他のメーカーとの比較を社長がされるのを聞いていたら、内側のくぼみの深さのちがいによる掃除のしやすさの優劣など、文字通りじつに深く見ておられることがわかったので、この頼りにする気持ちはますます強くなった。そうそう、それにキッチンの換気扇についても、ショールームでぼけっと見ていたわたしに比して、社長さんは掃除がしやすいかどうか、外側の色を吊戸棚と揃えられるかきっちりチェックされていたっけ。ほんと、頼りにしてます!
さて、今日は長い一日だったけれど、希望のキッチンに決められて今はとってもハッピー。
宿題は配線図でコンセントの位置などのチェック。
土地についても、これ以上探していても、もっといいところがあるとは限らないから……と、そんなに何カ所も見ないうちにすぱっと今のところに決めてしまったのですが、先日も社長さんがあらためて「あの土地を買ってよかった。じつにいい土地だ」と言われたんですよ。