食に関する4つの展示会を見るために、東京ビッグサイトへ行ってきました。
行ってきた展示会は、「ナチュラルEXPO」「オーガニックEXPO」「NATURAL PRODUCTS EXPO」と
「グルメ&ダイニングスタイルショー」。
どれも指向をこらしていて一概に善し悪しは判断できませんが、全体的な印象としては、
メーカーや販売会社(商社)は、グルメと安全やオーガニックに目が向いているような気がしました。
出展企業や団体に偏りがあるために感じることだと思いますが、
どちらもPRに一生懸命で、”うちの特徴は・・・”なんて感じで説明をしてくれるのですが、
私の目から見ると、あまり印象的な商品はなかったように思います。
(正直なところ、どれも似たり寄ったりで印象に残らなかったのです。)
興味の違いもあるのかもしれません。
でも、差別化をしているようなふりをして、本当は差別化がされていない商品がほとんどだったのは事実です。
商品開発のコンセプトが見えてこないんです。
だから、どれも各地の「おみやげ」止まりという印象。
一方で印象に残ったのは、海外からの出展。
たくさんの製品(商品)に混じって、半製品や素材(原料)の展示が結構見られました。
残念ながら国内出展社と比べ、足を止める人(ほとんどがバイヤーさんたち)が
あまりいないような気がしました。
でも海外のブースをゆっくり見て行くと、日本では見かけないお菓子(ポーランド)があったり、
たくさんのスパイス(インドネシア)があったりと、思いがけない発見があり感動しました。
特にポーランドのブースでは、日本では見かけないお菓子(ワッフルみたいな味でした)の作り方や材料を聞いたり、ポーランドの有機農業のことを聞いたり、
インドネシアでは、シナモンティーをいただきながらインドネシアで盛んに行われているスパイスの栽培のことを聞いたりと、私にとっては非常に興味深い話(とりあえず英語を使ってみました!)をすることができて本当に有意義でした。
また商品や農産物の差別化の難しさ(自分だけはよそとは違うと思っているが、端から見ると違いがわからない)を痛感しました。
差別化のヒントは、目の前にあるはずです。
でもそれに気づけない。もっと視野を広げて、色々なモノや色々な人と接しながら、
誰にも判る差別化を試みてみようと思いました。