こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

ポジティブリスト制度、その後

2007-10-17 22:29:56 | きょうのひと言
ポジティブリスト制度が導入されて一年半が経ちました。

農薬を使わないわが家にとって基本的には縁のない制度なのですが、
だからといって内容を全く知らないというわけにはいきません。

お客さんに質問されたときに、
何も知らずに憶測でものを言い見当違いな説明をしてしまってはいくら何でも無責任ですよね。

だから直接関係しないことであっても、理論武装の一環として(内容を知らなくては何も語れないので)情報収集だけは継続的に行っています。

一部の輸入農産物と、国内産農産物で「残留農薬」が基準値を超えたり、
禁止農薬の使用が確認されるなど一定の目的は達成されているのかなと思っています。

うちの近所の”慣行栽培”をしている専業農家さんでも、
農薬の使用回数や使用可能な農薬のことはよくご存じです。

また有機栽培で使用が認められている自然由来の資材(農薬の代用品)についても
「あれは薬だろ?」と素直におっしゃいます。

規定の使用量をきちんと守って農薬を使用している農家からすると、
農薬の代用品的に使われている有機資材のほうがグレーだということです。

農薬を使う慣行農業をしている農家にとって、農薬代はバカになりません。
だからできるだけ使用を減らしたいというのが経営上の本音です。

近所の方たちは、濃度を薄くして規定回数使用したり、
規定濃度で回数を減らしたり工夫をしています。

慣行農業も確実に減農薬農業へとシフトが進んでいます。

このような状況の中で、
無農薬農業をしている私もただ無農薬だけでは説得力が弱いと感じています。

旬の作物で露地栽培で品種も作付ける畑も同じという条件下に於いては、
無農薬も減農薬も慣行栽培も風味や味に違いを見いだすことは不可能です。

ならば、何が違うのかということをきちんと説明ができないと
差別化も難しくなってくるような気がしています。

だからこそ理論武装と特徴のある栽培法をしっかりとアピールする必要が
今後ますます増えてくるものと思います。

そんな中いま私がアピールできるのは、
「無農薬/無化学肥料で/堆肥だけを使って/露地で/旬の作物を栽培している」というところです。

このアピールポイントに一層の磨きをかけることによって、
差別化ができるものといま確信しています。




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