今日も駅前(AKIBAオジン)

ツクバEX開業日から始めた親父居酒屋の放浪記。下町の居酒屋、旅先の地酒・酒蔵・秘湯、森と水の話や、たまには政治談義など。

西山温泉(その2)・・十谷温泉へ

2006年10月30日 | お酒

 さて、翌朝は昨夜から続いた雨予想にも関わらず晴れ間が見えている。良くしてくれた仲居さんにお礼を言って西山温泉蓬莱館を後にする。途中、山梨では一番大きいと言われ、樹齢千数百年以上の「湯島の大杉」を見物(お参り)する。七人が手を繋いでも半周にも充たない大きさと刻んだ歴史の深さに圧倒される。おそらく植樹杉では最大級のものだろう。見る価値はある。

 帰り際の立ち寄りは十谷温泉源氏荘と決めていた。十谷荘の天狗の湯も魅力的だが、一昨年に泊まって経験済みだ。車一台ようやっとの狭い十谷の街を通り抜け源氏荘に到着。Cimg4070

 源氏荘ガマの大岩風呂は露天風呂一度は入ってみたいと思っていた。受付で内風呂と併せて1200円を支払う。以前は内湯か外の露天風呂かどちらかで1000円づつだったそうだ。料金変更は至極常識的である。

 男性のシンボルらしき物を中心に据えたガマの大岩風呂。天女の詳細な彫り物の露天風呂が特徴で、かつ、外に通路があり丸見えだ。更衣室は男女別だが中は混浴。女子は入りづらい雰囲気だ。

 それでも若いカップルがバスタオルを巻き付けて入ってきた。小さなタオルの男どもは通常な感覚だったら必死に隠すのが当たり前だが、中には知らんか知ってか粗○ンを丸出しにしている輩もいた。混浴の常識のイロハを勉強した方がいいと車の中で説教。

 一風呂浴びたところで、次なるカップルと脱衣室の入れ違いに源氏荘を後にする。

 腹も減ったところで十谷温泉入り口の村営のツクタベカンに昼食へ入る。ホウトウの餃子版みたいな名物ミミ料理ができるまで、山菜の天ぷらや刺身こんにゃくをつまみにビールで乾杯。

 ビール腹では食べきれないほどの量。お行儀悪く残してしまうが致し方なし。飲んで食って、さて、アキバへナビ任せの一直線。3時前に大月ジャンクションを通り抜け、環状線の合流以外の渋滞がなく4時にはアキバのヨドバシ前に無事ご帰還となった。

 ロータリー前のゲリラライブの観衆の前に車を止め、その間に、デジカメの写真をヨドバシで現像。みんなに家族への証拠品を手渡す。

 燃料、高速代、宿泊費、酒購入、昼飯・飲み代、写真代、掛かった総費用は、一人22,000円也。今回も安くあがった。エルグランデのH君に感謝 m(_ _)m

 補足 : 解散後すぐに「とら八」で二次会をやったのは言うまでもない。

■データ

○十谷温泉 源氏荘 山梨県南巨摩郡鰍沢町十谷4249
              TEL 0556-27-0224

○ツクタベカン     山梨県鰍沢町十谷2294-7                               


西山温泉(その1)・・富士錦酒造へ

2006年10月30日 | お酒

 6月以来の地元の仲間と温泉旅行。山梨南アルプス方面のどんづまり温泉の秘湯は大体歩いたか。集大成のつもりで選んだ温泉は南アルプス街道の西山温泉

 ルート選択の基本は、いつものように酒蔵探しから始まる。今回は富士山経由で富士郡芝川町の富士錦酒造。事前に土曜の立ち寄りに快諾していただいた。

 いつものように和泉小学校通り「しずか」の前から、9時前、還暦前の爺さん七人、H君のエルグランデで出発。この中、いつの間にか本来の孫付き爺さんは3人に増えた。

 車の中であれこれワイワイと冗談飛ばしている内に、あっという間に御殿場インターに到着。富士山スカイラインに入り曇ってはいたが、五合目入り口の水ヶ塚駐車場に到着したとたん、紅葉にはまだ早そうだが、雲ひとつない?素晴らしい富士山の勇姿が目の前に飛び込んできた。

Cimg3990_1  記念撮影もそこそこに目当ての酒蔵にナビ任せの一直線。地図もなしに複雑な狭い道をナビ任せにクネクネしながら一発到着。芝川の富士錦酒造は元禄年間創業で2500石ほどの静岡県内の中堅酒蔵だ。蔵開きなど一般に公開して積極的に日本酒の普及を努めている姿勢が立派だ。

 蔵は仕込みの準備中で、青年社長の清さんから蔵の様子を丁寧に案内していただく。吟醸蔵、木の香も新しい工夫して作った麹の仕込み室やオゾンでの殺菌、蔵付きの菌の除去など、管理の難しさなどを教わりながら案内して貰う。

 富士錦では限定数の秋あがり「ひやおろし」純米原酒など利き酒会で飲む酒や旅館で飲む分を購入した。今晩のお楽しみの酒を積み込んだ後、蔵に近い白糸の滝を見物し、一路、西山温泉へ。

 ナビ任せで身延道の反対の富士川左岸(左岸とは上流から下流に向かって左側の呼び方)をひた走り。南アルプス街道に入る。雨畑湖への分岐まで、露払いの砂利トラ2台の後ろにつく。4時近くになったので、当初予定の奈良田の里温泉への立ち寄り湯は諦めた。しかし、南アルプス街道最奥の奈良田湖を望んだ白籏山岳写真館是非寄りたいという仲間がいたので寄ることとした。Cimg4014

 写真だけの写真館(当たり前か)は、ボリューム共いまいちインパクトに乏しい。しかし、好きな人にはさぞやたまらないのだろう。

 さて、元の道を5分も戻ると西山温泉蓬莱館に到着する。ここで仲居さんから重要事項の伝達があった。温泉の油量と湯温が下の慶雲館や途中の町営「湯島の湯」のボーリングのために落ちてしまったとのこと。従って、湯量が足りなくなって女風呂は中止して、今は入れるのは大風呂(混浴)だけとのこと。

 、ここまではよかったが、男女時間交代制ですと告げられた瞬間、何人かの顔に明らかに陰りの色が見えた。

 しかし、長い年月に湯によって彫り刻まれた大風呂の浴槽の木材は、湯によって穿たれ秘湯の趣を十二分に残している。温泉は温めてはいるが掛け流しであり、少なくなった湯量を女風呂の閉鎖などの努力で守ろうとしている姿勢が心に打つし痛々しい。町を相手に係争中とのことである。

 食事は前もって酒のつまみにと追加料理を頼んである。が、猟期じゃないので獣肉はないと申し込み時に言われ山菜づくしである。糖尿病危険ゾーン(超えてるのもいる)の我々、糖尿に効くという風呂と併せて、体にますます宜しいじゃないかと納得。食事が体に良い分、部屋の冷蔵庫のビールや冷酒、お燗の他、富士錦で買ってきた日本酒をほとんど平らげたのはバランスでしょうか。Cimg4047

 旅館の気配りで、食事用の部屋とは別に3部屋に寝床を用意してくれた。女子専用タイムか故か、さっさと寝床に入った連中を尻目に、夜更けの12時近くまで残った仲間と一杯やりながら談笑・就寝。

 而して、明け方4時頃、なにやら向かいの食事部屋が騒がしい。昨晩早く寝た連中が起き出して日本酒で酒盛りをおっ始めている。同じフロアに他のお客さんはいないので良かったが、まったく、しょうも無い連中だ。

 まだ早い。付き合いきれないので必需品の耳栓を取り出し強制就寝。朝、聞いたら6時過ぎまで飲んでたそうだ。

■データ

○西山温泉 蓬莱館  山梨県南巨摩郡早川町湯島73

               TEL 0556-48-2211   

○富士錦酒造      静岡県富士郡芝川町上柚野 532
               TEL 0544 - 66 - 0005