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翌朝、爺のサガか、天窓の明るさと雨音に6時前に起こされる。しかし、風呂の時間は6時半から。時間を待って早速の入浴。雷と時折の強い雨の中、蓑傘かぶって強行露天風呂。これも、またスリルがあっていいものだ。遠くの雷鳴と雨が山奥を感じさせる。すっかり濡れてから暖かい内風呂に。
いい気分で長湯をし朝食の大部屋に。他の客は妙齢のご婦人の四人組だけだ。この宿は比較的富士宮市に近いせいか日帰り客がメインのようだ。
雨も上がり、青空も見え始めた。食後、間もなく佐野川温泉を後にし午前の予定地、身延山へ出発。ここは日蓮さんの総本山だが信徒は5人中1人。物見遊山じゃあない、メンバーに2人いる還暦のお参りじゃあとばかり、皆の要望で一度は行ってみようと満場一致。
10時頃、往復1250円ちょっと高いがロープウェイで頂上へ。霧の展望台に着いた。突然、霧の向こうからモワッと仲間の職場の相方のご登場。お互い事前にはまるっきり知らない。相手は朝早く親孝行で千葉からすっ飛ばしてきたそうだ。これもこれから仲良くしろよとの日蓮さんのお告げかな。身延山本堂の荘厳なお堂めぐりの中、「南無阿弥陀仏」もここでは「南無妙法華蓮教」と郷に入る。
さて、お参りも済ませ安部峠への梅が島林道へ。なんと前日通行解禁したばかりと聞く。これも御蔭様か。狭く落石の多い林道をひた走り。対向車にも出会わない。安部峠はいつの間にか通り過ぎ、梅が島温泉の蕎麦屋「湯元屋」へ一直線。
絶品の手打ち蕎麦は限定数。早く行かなきゃなくなるよとの佐野川温泉の主人のアドバイス。到着するや否や注文。タッチセーフ。我々で手打ちはお終いだとか。ビールで乾杯。
実はこの蕎麦屋、実は梅ヶ島の湯元。pH9.7前後のヌルヌル温泉、所謂美人の湯だ。気持ちがいいのは申し分ない。
静岡の静清バイパスの渋滞の中、東名でアキバ到着。リュックのまま「しずか」での誕生会に参加。自宅用に買ってきたモンドセレクション富士錦の「純米大吟醸」と「原酒」が、あっという間に無くなったのは言うまでもない。