セ優勝が決まる一週間前の東京ドーム、巨人・中日戦。優勝への重要なゲームというのに本拠地ドームでも外はオレンジ色はチラホラと目だたない。ところが一塁側のシーズンシートに落ち着いて周りを見渡すと、巨人のユニフォームとオレンジタオルの観客が周りにも一杯。お神も隠し持ったお手製の「スクリュードライバー」の入ったバッグから、背番号入りのオレンジタオルを二本取り出し同じく巨人ファンの相棒に一本。晴れて皆さんの仲間入り。
巨人ファンというのは昔から紳士を旨する。普段は密やかに、勝った時は素直に喜び、負けたときは今日を悔しがり、明日に持ち越さない。強くスマートな巨人軍を信じているんです。阪神ファンは、自分の家からユニフォーム着用、電車の中まで仲間意識を強要しなくても良さそうなもんですがね。
ビールを背負った可愛い子ちゃんから、一寸高いが生ビールを800円で買う。飲み終わったコップにバックからオレンジ色の「スクリュードライバー」を取り出しグビグビと。相当いい気持ちで応援に声を涸らしました。試合は九回まで同点を、クルーンがぶっ壊し。ノミの心臓なんとかしてよ原監督さん。
そんな試合終了と同時に真っ先にドーム出口へと急ぐ。行き先は水道橋の駅の反対側。何処にしましょうかと「匠」に入る。大衆居酒屋の風情だが焼酎がメインのようだ。学生街のため多少若作りなんでしょう。店の焼酎メニューの先頭にあった「赤兎馬」520円を注文。ドームではコンビニで買った唐揚げ、フライ系のつまみ、そこでさっぱり系で刺身盛り合わせ700円、じゃこ大根サラダ580円を肴に。
店の客は我々だけ。その内、試合帰りらしいグループがチラホラ。その内、混み始めたかと思ったとたんに客が帰り出す。そう言えば試合終了からの飲み始め。スタートが遅かったので試合の余韻の一杯も束の間か。こちらもそろそろ帰りますかと見渡すと我々だけ。相棒と別れ、いつものようにブラブラと神田川の川風に吹かれてアキバまで。