浅草橋「カミヤ」で黒生ホッピーを飲みながら、来月初めの温泉行脚、予定外で迷惑な高速1000円渋滞対策の打ち合わせ。解決策は、昼過ぎまでに「温泉みしゅらん」五つ星でひとっ風呂浴びたら、さっさと帰るとの結論。ただ、身延山の桜を、どうしても・どうしてもご覧になりたいと言う、同行メンバーのNちゃんには、「又の機会にしましょうや」と、どう言うかとの懸案は持ち越し。
店を出て、左右衛門橋通りを「おかず横丁」方面に歩いて行くと、蔵前通りの手前に昔ながらの居酒屋発見。「鈴木酒場」という。なんとも雰囲気のある今風の名前だ。「さくら鍋」とのメニューが誘う。半開きのガラス戸から覗くと奥の追い込み座敷と、テーブル席に数人。入りやすそうな店であった。
「忠勇」の燗酒大と桜鍋、馬刺を注文。いかにも温厚そうな下町の老舗の親父さんの貫禄が歴史を感じさせる。なるほど、この店は戦前の先代からの二代目だそうだ。
新鮮な馬刺しと「さくら鍋」を突っつきながらの政治談義。給付金や高速料金1000円、某与党のテレビ補助金など、明らかな選挙対策のバラマキ政策に憤りを越してアホらしい。政権担当能力のなさを突っつきながら飲む。老朽化しているインフラ整備や介護職員の手当増額など、バラマキの1/3もいらずにもっと効果的な税金の使い道との結論。与党にしがみつく連中には馬の耳に念仏か。
話はかわるが、なぜ、馬肉が「さくら」と名付けられたかお教えしよう。江戸の昔、吉原大門の馬肉鍋の「中江」の前の桜の木に馬を繋いでいた客が読んだ歌、「土手の桜に駒つなぎ止め、馬が騒げば桜散る」が謂われだそうだ。
桜花賞で走っている牝馬を見るに付け「さくら鍋」を想像する。馬券は買わない正当派競馬ファンを自負しているが、不謹慎かな・・・「それでも、また、喰いたいのう」