散日拾遺

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司法にかすかな期待/ゆとり ゆるし クレマチス

2015-04-15 07:37:57 | 日記

2015年4月15日(水)

 

 関西電力高浜原発3,4号機(福井県高浜町)の再稼働をめぐり、4月14日(火)住民らの訴えを認め、運転を禁じる仮処分決定を出した。

 

 主語は「福井地方裁判所の樋口英明裁判長」である。この名を覚えておこう。

 三権分立という観点から、日本の司法は機能していないという諦めがあったが、そうでもないのだと思いたい。ただし、高裁・最高裁と進むにつれて行政にすり寄っていく傾向が昔からはっきりしている。

 この件も、現政権は蚊に刺されたぐらいにしか思っていないだろうが、さてどうなるか。

 

***

 

 枯れていくクレマチスを、毎日描写し続ける若い画家がある

 迷走するが如く瞑想し、食も忘れてまた描く

 描写の質に関して画家には確固たる自信があり、しかし描くことの意味に関して一筋の安心も見出すことができない

 クレマチスと共に彼女も枯れていき、しかし絵は増え続けて床を隙間なく埋める

 部屋一杯のクレマチス、部屋一杯の緊張

 クレマチスと共にゆとりがやせ細り、今や小さな胸郭に空気を容れることを許さない

 

 どうなる?どうする?