散日拾遺

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爛柯の傍えに菫咲く

2019-01-08 10:22:44 | 日記

2019年1月5日(土)

忙中閑 https://blog.goo.ne.jp/ishimarium/e/c42d563e4caa10ef3aa22a66c2f444b9

「忙裏山看我/閑中我看山/相似不相似/忙全不及閑」 (文天祥)

自ずと並べてみたくなるのが、

「我、山に向かいて目を挙ぐ/我が扶けはいずこより来るや」(詩編121)

 で、要するに今日は、この忙しいさなかに人を集めて碁を打った。集まってきた3人のうち2人はサンデー毎日の羨ましい身分で、許せないことに毎週どこかで何局か打っている。もう1人は娘さんが小一というバリバリの現役で、僕同様あとの2人を妬むこと一通りでない。

 爛柯の故事の告げる通り、ほんの2‐3時間と集まって気がつけばたっぷり8時間、ふらふらへろへろになった。麻雀なども同じだろうが、このボードゲームはなぜか非常に体力を消耗させるし腹も減る。

 爛柯(らんか)は腐った斧の意。

 「晋の時代に王質という木こりがいた。ある日、王質が石室山に入ったところ、童子たちが碁を打っているのを見つけ、すっかり見入ってしまった。童子からナツメをもらった王質は、飢えを感じることもなく碁を眺めていたが、しばらくすると持っていた斧が腐っていることに気がついた。そこで王室は山を下りて村に帰ってみたが、知っている人は誰一人いなくなっていた。」

『述異記』 http://www.igogame.net/chishiki/bessyou.html より拝借。

 ズボンの前後もおぼつかない抜け殻状態を見て、家族みな笑いをこらえている。そこへいきなり「囲碁に新たな天才少女」とTVニュース。仲邑菫さん9歳、こりゃまたどえらいアッパレだ。

https://www.hochi.co.jp/entertainment/20190106-OHT1T50270.html

 それにしても囲碁また囲碁、どうしちゃったんだろうとカレンダーを見れば今日は1月5日。

 「いご」の日でしたか、道理でね。

Ω