(3月12日付「帰ってきました」という記事から始まる旅記録の続きです)
フローレス島からさらに東のレンバル島、アロル島、ティモール島へとフォールディング(折りたたみカヤック)をかついだ旅を続けて行きたいところでしたが、ここらでちょっと時間的な余裕がなくなってきたのと、今一度ロンボク島に戻って島南西部の「スコトン・バラ」という多島海を思う存分パドリング・リサーチしたいという考えがあったので、再び戻ることにしました。バスか飛行機がどっちにしようか迷っているところ、ちょうどロンボク島に戻るクルージングツアーのボートが出発するところだったので、大急ぎで荷物をまとめて乗り込みました。プラマ社という旅行会社が主催する、ロンボク島~フローレス島を往復するツアーで、前にぼくが予約してキャンセルになったやつとはまた別会社のものです。ぼくが乗り込んだとき、往路のみで船を去るお客さんたちのお別れパーティをしている最中で、なんだかとても楽しそうでした。立ち去る人たちと入れ替わるように、ぼくが復路の仲間としてメンバーに加わったというわけです。実際、ここのクルーもお客さんもすごくフレンドリーで感じがよく、昼はところどころの無人島に立ち寄ってシュノーケリングや釣りに興じ、夜はずっとギターを弾いて歌を歌いまくって面白おかしく過ごしました。日本のへんてこな歌を何曲か教え、みんなで酔っ払ったように輪唱したりしました。
インドネシアの旅行会社やツアーはえてしてとんでもなくええ加減なのに当たってしまいがちですが、このプラマ社だけはすごくきちんとしていて、またホスピタリティ溢れるスタッフが揃っているので、イチオシにお勧めです。
しかし復路でもまたリンチャ島の同じコースをトレッキングしてコモドオオトカゲを見に行くことになるとは思いませんでした。ガイドも前と同じニイチャンで、ぼくはよっぽどコモドドラゴンが好きなんだなと思われたようです。まあ、ああいうのは二度、三度見るものでもないですね、研究するのでもない限り。
↑非常に楽しい連中だった。
↑またもやドラゴンに再会。
↑背後から見たドラゴン。
↑この日も強烈に暑かった。荒涼とした大地をひたすら歩き、大粒の汗が毛穴という毛穴から噴き出した。
↑コモドオオトカゲの巣。夜、巣の中に入って眠り、朝になると抜け出して獲物を探しに行く。
↑このようなシカも格好のコモドオオトカゲの獲物だ。
↑いかつい水牛もコモドオオトカゲにはかなわない。コモド、リンチャ島には色んな野生動物がいる。コブラもいるらしい。
↑クルージングボートからずーっと見えていた、スンバワ島北部にある、sungians島。ここはちょっと気になった。2000m級の立派な山がそびえる無人島。
↑トレッキングにも向いてそうだが、全く誰も住んでいず、登山ルートなどあるわけもなく、間違いなく遭難するだろうという。またマラリア蚊やコブラがうじゃうじゃいて、住めたものではないとクルーは言っていたが、明らかに山のふもとで煙が立ち上がっていて人の気配がした。もし犯罪を犯してどこか絶対につかまらない場所に逃げるしかない状況になれば、ここに逃げ延びるとよいかもしれない。
↑スンバワ島北部のフローレス海をひたすら西に向かったが、ここの海はイルカが非常に多かった。時折、数百頭がピョンピョン飛び跳ねるシーンにも出くわした。
↑このような、普通ではまず行くことができない無人島に停泊して、思う存分シュノーケリングを楽しんだ。
↑楽しかったクルージングももうちょっとで終わり。