



人がごった返すお盆も過ぎ、
ようやく落ち着きを取り戻してきた海岸線ですが、
太陽光線も徐々に入射角度が変わり始め、
西日に照らし出された海面が陰影を帯び、
晩夏~初秋の装いを醸し出し始めました。
これから、日によって、空気が澄み、高層のに巻雲が散りばめられると、
すごく美しい海景になるんですね。
かすかな秋の気配が漂いはじめましたが、
同じく12月終わりくらいにもかすかに秋の気配が残ります。
最も長い季節のはじまりってことです。
さて、今日聴いてるのは Thin Lizzyの「The Boys are back in town」
アイルランド人の伝説的な黒人ロッカー・詩人の
フィル・ライノットが率いた70年代のバンド。
一昨日はジェーンズ・アディクションを載せましたが、
そういえば90年代以降、全然新しいロックを聴かなくなりました。
当時グランジとかヘヴィロックが流行ってたけど、やってるのは白人ばかり。
90年代以降、ロックは白人、ヒップホップは黒人という、
ブロック化の図式ができてしまって、保守的に思えてしまって
英米の音楽にあまり興味がわかなくなりました。
黒人のロッカーなんて一人もいなくなりましたし。
その前の時代、ジミ・ヘンドリクスやスライ&ファミリーストーンなんて
黒人ロッカーだったし、マイケルジャクソンもプリンスもスティーヴィーも
人種の垣根等ない独創性で生きていたし、そもそも人種とか国境とか、
古ぼけた常識とか偏見とか、そういう壁をぶっ壊すのがロックや
ヒップホップだったはずで、そうじゃなくなってしまって面白くなくなった。
というようなことを思い出しつつ、今日は、
アイルランドの黒人ロッカー、フィル・ライノット率いるThin Lizzyを聴いている。
フィル・ライノット、かっこいいよな。ヘロインで死んじゃったけど。
また思う、別に湯浅湾をシーカヤックで漕ぐのは日本人だけじゃなく、
ジンバブエ人やロシア人やカタール人やアフガニスタン人でもいいだろう、と。
まあ、今は無理だろうけど、100年くらいしたら多分そうなってるだろう。
海こそ、国境や人種のボーダーなどない世界だから。
そして、シーカヤックってロックやヒップホップ本来のスピリットと
通じ合っている乗り物だからな。
これからはグローバルに、ゆっくりと、末永く、
アウトドア、自然系のカルチャーの時代になっていく。
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YouTube: THIN LIZZY - The Boys Are Back In Town (1976 UK T.O.T.P. TV Appearance) ~ HIGH QUALITY HQ ~