一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

2187  さあ今朝もワルツの如く掃除かな   光子  

2021年02月11日 | 無季俳句

  新型コロナで緊急事態宣言が出され、店を閉めた、仕事を失った、外出自粛で家に閉じ籠った。うつ病が増えている。自殺者が増えている等々、暗い話が実に多い中で、句会にその影響を受けた句が多くなるのは仕方ない。

 しかし、そこでこの句に出会って、私はホッとする。今朝もワルツを踊るがごとく、掃除をするというのだ。あらゆることを忘れて、明かるく、力強く、優雅に、踊るように集中して掃除をしようというのだ。

 この句に、季語はない。いわゆる無季俳句ではある。「掃除」を「初掃除」とすれば、新年の俳句にはなるが、まあなくても構わないだろう。

サクラソウ(桜草)

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