高校時代に読んだヘルマン・ヘッセの「シッダールタ」。アマゾンで新潮文庫の古本を1円で買って、50年振りに読み返した。ヘルマン・ヘッセは、フランス人だと思っていたが、ドイツ生まれでスイスに暮らしたノーベル賞作家。
「シッダールタ」とは、お釈迦様の幼年期の名前で、悟りに至るまでの苦行を書いた小説である。この世に、仏教でいう「悟り」という境地がある事を、日本人ではないドイツ人の作家から知ったのは、実に不思議なことであった。
「悟り」は、解脱、涅槃、覚醒、正覚、諦観、成道などとも呼ばれている。勿論私は、悟りを言葉として知っているだけで、悟りを体験したわけではない。
タムラソウ(田村草)