社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

6月29日(土)

2013年07月03日 22時39分58秒 | 2013年

  5時半起床。6時の開店に合わせて、道後温泉本館へ。6時前だというのに、入口前には浴衣姿の人が続々と集まってきていた。何より、道後の街は自然に浴衣で歩き回れるのが良い。


6時になると太鼓が叩かれ、それが開店の合図となる。

  道後温泉本館には2種類のお風呂(お湯は同じ)があり、更に通常の入浴に加えて大広間や個室で休めるプランがある。今回は、せっかくなので奮発して、一番高い(と言っても1,500円)「霊の湯3階個室コース」にした。これだと、2種類両方のお風呂に入れる上に、個室で休憩ができ、「又新殿」という皇室専用のお風呂も見学することが出来る。愛媛の同期曰く、どうせならこのプランがおすすめとのことだった。


3階が個室。

  さっそく、お風呂へ。道後温泉はアルカリ性単純泉で、色や香りこそないものの、入れば肌がスベスベになる。この本館には霊の湯と神の湯という2種類のお風呂があるが、泉質は同じ。ただ、霊の湯が落ち着いた雰囲気であるのに比べて、神の湯は普通の銭湯っぽい感じになっている。実際、神の湯のほうは地元の方々が多いらしい。ここを銭湯代わりに使えるなんて、羨ましい限りである。

  入浴を終え、個室で休憩。お茶と坊ちゃん団子を頂き、外の景色を眺めたり、畳でゴロゴロとする。何とも贅沢な時間である。同期のアドバイスに従って本当に良かった。

  個室と同じ3階にある、坊ちゃんの間にも立ち寄った。夏目漱石のプチ記念館といった感じになっていて、結構面白い。また、改めて「則天去私」という言葉を目にして、子どもの頃とはまた違う感覚を持った。昔はあまりピンと来なかったが、今は何となくそれが救いの言葉のように感じられる。

  最後に、又新殿を見学する。皇室専用の入口や、一面金箔で覆われた部屋、最高級の庵治石で造られたお風呂など、やはり素晴らしかった。ちなみに、お風呂はもうお湯が来ないので、最後に入ったのは昭和天皇だそうだ。

  大満足で道後温泉本館を後にし、道後温泉駅まで足を伸ばす。


坊ちゃん列車は、実際に走ってもいる。

  駅前にある喫茶店「喫茶ガレ」で、モーニングを食べる。地元の方々の憩いの場となっている喫茶店で、浴衣姿で入るのは少し勇気が必要だったが、笑顔で迎え入れてもらえた。モーニングは黒い食パンのトーストが美味しく、追加で注文したはちみつヨーグルトもフルーツたっぷりで美味しかった。たまには、こういう朝食も良いものだ。

  8時過ぎに宿へ戻り、二度寝。チェックアウトが12時なので、こんな贅沢なことが出来る。

  お昼前に宿をチェックアウトし、道後温泉本館の斜め前あたりにある「おいでん家」で昼食。愛媛に来たからには絶対に食べたかった一品、「宇和島風鯛めし」を注文する。鯛めしといえば愛媛だが、同じ鯛めしでも、鯛のお刺身をご飯にのせてタレと生卵を掛けて食べる「宇和島風」と、鯛を丸ごと炊きこんだ「北条風」の2種類があるらしい。今回選んだのは、前者のほう。イメージとしては、美味しい卵かけご飯に鯛のお刺身が入っているという感じだろうか。しかも、卵かけご飯の適度なしょっぱさが、鯛のお刺身にめちゃくちゃ合う。これは、本当に美味しい。そういえば以前、千葉県の館山で「金目鯛の卵かけご飯」というものを食べて感動した記憶があるが、あれはおそらくこの宇和島風鯛めしを参考にして作ったものだったのだろう。これだけ美味しかったら、そうやって真似をするところがもっと出てきてもいいだろうに。

  道後温泉本館の目の前にあるジェラート屋(?)「みかんの木&ドルチェ」で、みかんのジェラートを購入。すぐ近くの坊ちゃん広場で食べる。同じみかんでもいくつかの種類があって、出来ることなら食べ比べがしてみたかった。1人旅の辛いところである。

  道後温泉の商店街を歩き、道後温泉駅へ。道後温泉は、本当に良いところだった。

  路面電車に乗り、南堀端へ。昨日は一番古い車両に乗り、今日は新しい車両に乗った。

  愛媛県立美術館へ行ったのだが、あいにく展示物の入れ替え中で、ほとんどの展示が見られないとのこと。仕方がないので、すぐに引き返す。

  JR松山駅へ移動し、レンタカーを借りる。高速に乗って1時間ほど掛けて今治市へ移動し、「タオル美術館」へ。今治は、「今治タオル」がブランドになっているほど、タオルで有名な場所なのだ。タオル美術館も、思っていたよりはるかに大きな建物だった。ただ、美術館はほんの一部で、大半はお土産コーナー(タオルの販売コーナー)なのだが…。それでも、これほどまでに大規模にタオルをPRするというのは、非常に珍しいことだと思う。ただ、残念だったのは、売り場に並んでいるタオルの大半が本物の今治タオルではなく、中国やベトナムで作られた偽物だったことである。本物の今治タオルが置かれていたのは、売り場の端の小さなスペース。おかげで、お土産を買うのに随分と探し回ってしまった。ちなみに、本物の今治タオルは、四国タオル工業組合によって認定されている証のタグが付いている。詳細は、「今治タオル公式総合案内ページ」をご覧あれ。


小さい子どものドレスに見立てた「ドレスタオル」が可愛かった。


これらは全て、タオル生地や糸で作られています。

  タオル美術館では、実際のタオルの製造工程を目の前で見ることが出来る。1本1本の糸からタオルが作られていく様子は、一見の価値がある。また、なぜかこの美術館はムーミンを押しており、後半のルートはムーミンだらけだった。ムーミンは子どもの頃大好きだったから嬉しいけど、タオルとは関係ないじゃん。また、期間限定の企画展として開催されていた「母への想い 福田朝子創作人形展」が印象的だった。母を中心に、女性や子供たちの人形がたくさん飾られていて、必ずしも幸せな様子ばかりが表現されているわけではないにも関わらず、人間の力強さや優しさ、温かさが伝わってきた。関東でやってくれたら、もう一度見に行くのだが。

  美術館に併設された庭園を散策する。綺麗に整備された庭園で、「ガーデン」と呼ぶにふさわしい洋風の雰囲気に包まれている。また、ここでも所々にムーミンのキャラクターが登場し、ついつい立ち止まってしまった。でも、今の小さい子どもたちは、ムーミンを知っているのだろうか。

  そのガーデン内にあるカフェで、かき氷を食べる。かき氷の味もさることながら、さすがはタオル美術館、おしぼりのタオルが非常に良いものだった。こういうこだわりが、個人的には大好きだ。

  車に乗り、再び松山市内へ戻る。

  二番町にある居酒屋「海の幸 鯛や」で夕食。当初は、炊き込みのほうの鯛めしを食べようと思ってたのだが、思っていた以上に炊くのに時間が掛かり、飛行機の時間ギリギリになってしまいそうだったので、断念する。代わりに、これまた愛媛名物だという「さつまめし」を食べることにする。焼いた鯛を味噌などと一緒にすりつぶした汁をご飯に掛けて食べるもので、これがかなりいける。濃厚な汁とご飯がよく合うし、こんにゃくやネギなどの薬味も良いアクセントになっている。また、一緒に注文した「じゃこてん」や「釣り鯵のお刺身」も美味しかった。愛媛のご当地グルメには、外れはないのだろうか。

  松山空港へ戻り、19時40分発のJAL1476便に乗って羽田へ。定時で離陸したのだが、羽田空港が混雑した影響で到着が遅れ、飛行機を下りたのは21時半前だった。


松山空港で、ANAのボーイング787と出会った。


こちらは、大阪伊丹空港行き。随分とコンパクトな機体だ。

  彼女が空港まで迎えに来てくれ、一緒に本郷台の部屋へ戻る。山形出身の彼女が、実家から送られてきたという佐藤錦をお土産に持ってきてくれた。やっぱり、めちゃくちゃ美味しい。ちなみに、私はさくらんぼは冷蔵庫で冷やして食べるものだと思っていたが、どうやらそれは間違っているらしい。「冷やすと甘みが弱くなるでしょ。そんな食べ方、佐藤錦に失礼じゃん。」とのこと。個人的には、多少甘みが弱まっても、冷たいさくらんぼにもそれなりの良さがあると思うのですが…。


6月28日(金)

2013年07月03日 20時53分50秒 | 2013年

  5時起床。今日から、1泊2日で松山の道後温泉へ出張である。6時前に家を出て、羽田08時00分発のJAL1461便に乗り、松山空港へ。機内はガラガラで、ゆったりとした時間を過ごすことが出来た。また、ドリンクサービスの際にCAさんが「お仕事ですか?」と話しかけてくださり、しばらくお話をした後「頑張ってください」と言ってくれたのが印象的だった。他愛もない会話だが、おかげで気持ち良く出張先へ向かうことが出来た。ありがとうございました。

  ほぼ定刻通り、9時半過ぎに松山空港へ到着。仕事は午後からなので、空港内をブラブラして職場へのお土産などを調達(郵送)してから、喫茶店でみかんジュースを飲んで休憩。空港内にお遍路さん用の更衣室があったのが印象的だった。いずれは私もお世話になることだろう。

  空港から道後温泉への直通バスもあるのだが、せっかくなので一度松山市駅へ出て、路面電車に乗って向かうことにする。この選択は大正解で、確かに時間は掛かるが、情緒溢れる贅沢な移動時間を過ごすことが出来た。

  ホテルへ向かう途中、道後温泉本館の前を通る。やはり、存在感がすごい。建物そのものの造りも素晴らしいのだが、それ以上にこれまで積み重ねてきた歴史が全体的な雰囲気に表れていた。

  宿泊先のホテル「大和屋本店」にチェックインし、荷物を置く。安いパッケージプランだったのでそれほど期待していなかったのだが、道後温泉本館のすぐ裏にあり、雰囲気も良く、部屋も洋室ながらマッサージチェアが付いていたりと、かなり良いホテルだった。

  午後からお仕事。会合と懇親会で、21時前まで掛かる。体力的には疲れたが、久しぶりに数名の同期と再会出来たりもして、楽しい時間を過ごすことが出来た。

  せっかくなので、商店街のお店で道後名物「一六タルト」を始め、道後サイダーやポンジュースのチロルチョコ、グミなどを購入してから、宿へ戻る。さっそく温泉に入ったら、一気に体が軽くなった。

  これで仕事は終わりで、明日は飛行機の時間まで自由に観光出来る。ありがたやと思ったが、よく考えたら明日はもう土曜日だった。


6月27日(木)

2013年07月03日 20時15分46秒 | 2013年

  7時起床。今日の朝一で対応することになっている昨日起きたトラブルが気になって、あまりよく眠れなかった。なんだかんだで、小心者だなと実感する。

  直行で相模原へ。かなりお叱りを受けるかと思いきや、役員さんも事務局さんも優しく、むしろ「大変だったねー」と労ってくださった。おかげで、かなり肩の荷が下りた。しかし、迷惑を掛けたことは間違いないので、今後は同じことを起こさないように気を付けたい。

  そのまま、辻堂の法務局へ。こちらは、30分ほどで用事が済んだ。

  昼食は、テラスモール湘南に入っているハワイアンレストラン「ダブルレインボー(RRainbow)」で、一番のおすすめだという「ビフテキライスボウル」を注文。これまたおすすめされるがままに、半熟卵をトッピングする。また、飲み物にノンアルコールのピニャコラーダも注文した。ビフテキライスボウルは思った以上の味で、ステーキ、サラダ、ドレッシング、半熟卵の相性が抜群で、ご飯がどんどん進んだ。ちなみに、これはあとから気付いたのだが、「ライスボウル」と聞くと何かお洒落な感じがするけど、よく考えたら「丼」って意味ですよね。「ビフテキライスボウル」と「ビフテキ丼」は同じ意味なのに、耳にした時の感覚が全く異なるのが面白い。

  オフィスに戻り、午後は事務処理。明日からは松山に出張で、そのまま週明けから2週間の外部研修に入るため、引き継ぎなどに費やす。特に、一番近い先輩にはたくさんご迷惑をお掛けすることになってしまう。もちろん研修もれっきとした業務だが、それでもやはり心苦しい。

  21時過ぎに帰宅。夕食は、コンビニで購入したお好み焼きとチーズ牛丼。カロリー過多もいいところだが、美味しい。

  明日が朝早いので、日付が変わる頃には就寝。