社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

7月25日(木)

2013年07月27日 23時45分43秒 | 2013年

  8時起床。3日連続の夜更かしで、体が重い。

  今日の授業は、キャッシュフローの考え方に基づいた利益・資金計画の作り方について学んだ。今日一番印象的だったのは、「売上高を上げるためにはお金が必要になる」ということである(もちろん絶対ではないが)。売上高が上がれば、売掛債権の規模も大きくなるし、在庫もより多く抱えることになる。更に、人件費等の固定費も上昇する。そのため、売上を現金として手元に回収するまでの期間、これまで以上のお金を持っていないと、立ち行かなくなる(資金ショートする)のだ。しかも、売上高が上がったからといって、必ずしも利益も増えるとは限らない。更に言えば、利益が増えたからといって、必ずしも手元の資金が増えるとも限らない。もちろん、キャッシュフローの観点からも利益を上げることが重要なのは間違いないし、それなしには何も始まらないのだが、売上や利益が上がるということと、手元の資金の増減が必ずしも連動しないということは、肝に銘じておかなければならない。

  今日の上映会は、町田にある街の電器屋「でんかのヤマグチ」の特集だった。大型家電量販店の拡大と共に街の電器屋さんが衰退の一途をたどる中、この企業は急成長を続けている。この事例はかなり有名なものなので、私も概略程度は知っていた。大型家電量販店との差別化を図り、価格競争に巻き込まれない、具体的には値段が高くてもお客さんが納得して買ってくれる仕組みを作ったのだ。いや、納得どころか、お客さんはむしろ高いのは当然と思っている。お年寄りの家庭をターゲットに、電化製品販売に限らず日常の困ったことから助けるサービスを提供することで信頼関係を作り、情報収集を密にして顧客のニーズ(特に潜在的なニーズ)を把握してそれを満足させることで、顧客からの絶大な信頼を得ている。今回、その具体的な戦略を見て、中小企業の進むべき道がここに示されていると感じた。

  昼食は、白身魚とサーモンのフライ。タルタルソースとよく合う。

  授業終了後、例に漏れず先輩と後輩と立川へ出て、私の彼女も入れて4人で飲む。私に彼女がいることを知った2人からの「会いたい」というオファーを彼女が(予想に反して)快諾し、実現した。独特の緊張感に包まれて先輩が悪酔いするというアクシデントもあったが、なかなか面白い飲み会だった。特に、女性同士ということもあってか後輩と彼女が仲良くなったようで、今度は私抜きで2人で飲みに行きたいらしい。先輩としても彼氏としても、仲間外れにされるのは若干の寂しさもあるが、そういう交流も結構良いものなんじゃないかと思う。

  22時半過ぎに寮へ戻り、入浴を済ませて、またまた仕事。これさえなければ、今日はそのまま用賀に泊まろうと思ったのに…。


7月24日(水)

2013年07月27日 23時20分32秒 | 2013年

  8時起床。昨夜寝たのが遅かったので、この時間に起きても午前中いっぱいは頭がぼーっとしていた。

  今日の授業は、具体的なキャッシュフロー計算書の作り方と、それを元にどのようなことが見えてくるのかについて学んだ。その際、様々な分析の視点を教えて頂いたのだが、すごいことに、先生がほとんど計算式を使わない。計算式ではなく、図を書いて考えるのだ。それによって、意味もわからず公式を暗記して、出た結果がどのような意味を持つのかがよくわからないといった残念な結果に陥ることなく、視覚的にその分析結果の指摘していることがわかるようになった。先生は、分析することだけでなく、それを支援先に対していかにわかりやすく説明して理解してもらうかということに重点を置いているため、このような説明になるのだ。これは私にとって本当に画期的な出来事で、感動すら覚えた。

  また、今日は経営に関する映像資料の上映会があり、昨年6月に放送された「ガイアの夜明け」の稲盛和夫さんの回を観た。JAL再建に関する特集で、その壮絶な過程と、それをやりぬいた稲盛さんの確固たる経営哲学をまざまざと見せつけられ、一瞬も目を離すことが出来なかった。今回の研修のテキストのひとつに、彼の著書「稲盛和夫の実学」が使われているのだが、それを実践するとこれほどまでに企業が大きく変わるのかと、本当に驚かされた。やはり、経営の神様と呼ばれているだけのことはある。

  ちなみに、月曜日にも上映会があり、北海道の食品会社の倒産と再建のドキュメンタリーを見た。数値に基づいた経営の大切さや、危機意識を社内全体で共有することの必要性を強く感じる内容で、それが授業内容の重要性を示している。こういう実例を見ることで、授業に対する取り組み姿勢は大きく変わるだろう。このカリキュラムの作り方は、とても上手だ。

  昼食は、鶏唐揚げ。唐揚げの数が少ないような気もするが、全体のバランスとしてはこれぐらいのほうが健康的なのかもしれない。

  夕食は、先輩と後輩と3人で、学校の正門を出てすぐのところにある寿司屋「蛇の目鮨」へ。美味しい江戸前寿司を食べながら(特に穴子が絶品)、2人は日本酒を、私はコーラをひたすら飲む。鯵のお刺身や巻き寿司なども食べた。また、今日はそれぞれの恋愛に関する話で盛り上がった。やはり、職場から離れた環境にいると、普段はあまりしないこの手の話もすっと出てくるものである。特に、後輩の恋愛話は一切聞いたことがなかったので、とても新鮮だった。

  22時過ぎに寮へ戻り、入浴を済ませ、1時間ほど仕事。


7月23日(火)

2013年07月27日 23時03分37秒 | 2013年

  8時起床。授業開始が9時40分なので、この時間に起きても30分以上ゆっくりと過ごす時間が取れる。

  今日の授業では、キャッシュフローの種類とその意味について学んだ。キャッシュフローは、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3種類に分かれている。理想としては、営業キャッシュフローをプラスにして、その分を財務キャッシュフローのマイナス(例えば借入金の返済)や投資キャッシュフローのマイナス(例えば新たな設備投資)に充てる経営が出来ればいい。利益(や減価償却)によって生み出したキャッシュで、財務体質の改善と成長を実現するのだ。そう考えれば当然ながら、とにかく利益を出すことが重要になってくる。そして、利益を出すために何を考えればいいのか、どこを見てどのように考えればいいのか、ということを勉強した。単純に「利益を出す」といっても、売上を上げるというだけではなく(売上高と利益が比例して上昇するとは限らず、むしろ利益が減ることもある)、もっと多角的な視点を持って考えることが重要なのだ。

  昼食は、牛肉炒め。副菜の小皿にイカの塩辛があって驚いた。お酒のない場所で見たのは初めてだ。

  授業終了後、先輩と後輩と3人で、東大和市駅近くの串揚げ屋へ。お店に入ったのが18時過ぎで、お開きが確か22時半前。振り返ってみれば、1軒のお店に4時間半もいた。しかし、その時は時間の流れが非常に早く感じられた。これまでも仲は良かったが、職場から離れた場所という効果もあるのだろう、こうやって話せば話すほど新しい一面が見られて、元々魅力的な2人が更に魅力的に感じられた。

  急いで入浴を済ませ、2時間ほど仕事に取り組む。ITの進化は私たちの生活を便利にしたが、その分職場にいなくても普通に仕事が出来るようになってしまった。