社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

1月5日(金)

2018年01月10日 20時49分02秒 | 2018年

  9時起床。朝食はトースト。

  11時前にレンタカーを借り、妻と一緒にドライブへ出掛ける。今週末から妻が出産に向けて実家へ里帰りするので、その前に久しぶりのデートである。

  川崎から東京湾アクアラインに乗り、海ほたるパーキングですぐに休憩。海上なので風がかなり強い。

  1時間ほどで、マザー牧場に到着。こんなに近いとは思わなかった。

  まずは昼食。カツカレーとラムチョップ&スペアリブを注文し、シェアして食べる。ラム肉がジューシーで美味しい。これほど柔らかくて食べやすいラムを食べられるとは。

  食事を終えて外へ出ると、雪がちらついていた。気温もかなり下がり、めちゃくちゃ寒い。しかし、せっかくここまで来たのだからと、散策を始める。屋外にいる動物たちもかなり寒そうに見えるのだが、実際のところはどうなのだろうか。

  馬は、寒さには強い。私たちが近づくと、興奮して走り始めるほど元気だ。厩舎のほうにいる子たちも寒さなんかへっちゃらといった顔で、むしろ雪が降っていることに喜んでいるようにすら見える。

  餌用の人参を買う。他の方々が厩舎の子たちにあげていたので、私たちは外に出ている2人(頭)のほうへ。2頭ともすぐに寄ってくるが、やはり2頭の間には力関係が明確にあるようで、順番にあげようとしても鹿毛(色が濃いほう)の子が栗毛(色が薄いほう)の子を押しのけてしまう。仕方がないので、両手に人参を持って、同時にあげる。これで平等。妻もあげようとしていたが、やはり馬が口を開けて歯が見えると怖いらしく、人参を落としていた。まあ、直前に私が手を噛ませて(×噛まれて)傷だらけになったところを見たからかもしれないが。馬というのは、甘える際に人間でいうところの唇でハミハミしたりしてくるのだが、それでも手を引かずにしているとそれが甘噛みになる。彼らにとっては甘噛みでも、場合によってはそれなりに痛いし傷もできる。それでも、彼らが本気で噛んだら人間の手なんて簡単に折れるのだから、甘噛みであることに間違いはないのだ。噛まれて多少痛くても、そこにあるのは彼らの敵意や悪意ではなく友愛の表現なのだと思えれば、怖さもなくなると思う。ただ、かくいう私もばん馬(ばんえい競馬などで走っている馬で、サラブレッドの倍の大きさがある)に甘噛みされた時にはさすがにちょっと怖かった。

  さすがに身体が冷えたので、喫茶コーナーで暖を取る。しかし、暖を取るためにやってきたはずなのに、妻はソフトクリームを食べていた。確かに牧場に来たらソフトクリームだし、室内は暖房が効いているけれど、それじゃあ身体の中から冷えるじゃんよ。

  今度は牛たちを見に行く。この頃になると段々と雪が強くなってきており、私たちが近づくと一斉に寄ってきて、「早く室内に入りたいんだけど」と訴えかけてきているように思えた。いや、あれは間違いなく訴えていたと思う。そして実際、この後すぐに係員さんが彼らを屋内に誘導し始めると、みんな我先にと入っていった。

  ふれあいコーナーへ行くと、普通にカピバラが歩いていた。私が隣に座りこんでも全く気にしておらず、撫でると気持ちよさそうな表情をしてくれる。そうこうしているうちにもう1頭も寄ってきて、2人並んで行進を始め、寒い中を屋外へ出て行った。

  どこに行くのかと思ってついて行ってみると、2頭仲良く外に設置されているお風呂コーナーまで行って、入浴タイムが始まった。係員さんが合図を送ったわけでもなく、自主的にお風呂に入るカピバラさん。純粋にお風呂を楽しみにしているのか、それとも自分たちに求められている役割を熟知しているのか。入浴後、係員さんに手ぬぐいをかけてもらった姿は本当に可愛いらしく、周囲には自然と人が集まってきていた。

  遊園地コーナーを歩き、お土産屋さんに向かう。遊園地で遊んでいる人は皆無だが、夜になるとここのイルミネーションが綺麗らしい。

  イルミネーションの点灯を待つ間、ショーを観る。牧羊犬と羊、馬や牛などが登場し、正直なところこれといって特別すごい芸が出来るわけではない(牛に関しては、ただミルクを飲んでいただけだった)のだが、そのまったり感が逆に心地良く、純粋に動物たちの可愛さを感じることができた。本来動物というのは、ただ普通に生きている姿が愛らしいのかもしれない。

  ショーが終わる頃には、あたりはだいぶ暗くなっていた。ただ、雪も積もっていて、寒さも厳しくなっている。

  少し早いが、イルミネーション見物を始める。色鮮やかな光がとても綺麗だ。平日とこの天気のおかげ(?)で人がほとんどいなかったのも、神秘的な雰囲気に拍車をかけていた。

  最後にイルミネーションショー(音楽に合わせてイルミネーションが様々な色に点灯する)を見てから、観覧者に乗って全景を眺める。こんなにしっかりイルミネーションを見たのはいつ以来だろう。直近でも、学生時代に友人たちと観に行った榛名湖ぐらいしか記憶にない。あの時も確か結構な雪が降っていたように覚えている。

  蒲田に戻ってレンタカーを返却してから、「マーボ屋」で夕食。里帰り前に何が食べたいかと妻に聞いたら、ここの中華だという。店長さんと出産や育児の話をしながら、ゆっくりと食事をする。ここは何を食べても美味しいが、私たちが特に気に入っているのは酸辣湯麺である。これは何度食べてもすぐにまた食べたくなる。最後に、店長さんが「出産頑張ってください」と杏仁豆腐をサービスしてくださった。ありがとうございます。子どもが産まれたら、また3人で来ます。まあ、それ以前に私1人でしょっちゅう食べにくるとは思いますが。

  20時過ぎに帰宅。久しぶりの1日デートは、あっという間だった。

  翌日6日は家でまったりし、7日にまたレンタカーを借りて妻を実家のある川越へ送る。川越では、超がつくほど豪華な食事をご馳走になった。やはり、妻のお母さんの料理の腕はすごい。お父さんが畑でつくった野菜たちも美味しかった。

  これから2ヶ月近く(いや、それ以上か)は、1人暮らしである。義父母や会社の先輩たちの「これが最後の1人で過ごせる時間だから、しっかり満喫するように」という言葉になかなかの重みがある。