6時起床。
レンタカーに乗り、家族3人で妻の祖母の葬儀へ向かう。会場は妻の実家がある川越の斎場。
葬儀の間、私は娘を抱えて会場を出たり入ったりしていた。当然ながら娘はまだ状況がわかっていないので、とにかく遊びたくて仕方なく、長い時間おとなしく座らせていることは難しい。しかし、お焼香や枕花、火葬前の最後のお別れなどはしっかりとすることが出来た。小さいながらに、今は大切なタイミングなんだということがわかっているようだ。
火葬中の精進落としでは、親戚の皆さん、特に子どもたちとたくさん話をした。妻をはじめ多くの人がどことなく神妙な雰囲気を醸し出しているのを察して、それに比べれば明るく振る舞っている私のところに子どもたちが集まってきたのだ。元々今日の自分の役割はこういうことだろうと私もわかっているし、子どもにも空気を読む力は備わっている。むしろ、子どもの方が備わっているのかもしれない。
お骨上げを終え、散会となる。お骨は、息子さん(妻からすると伯父さん)が故郷の新潟へ連れて帰るそうだ。
16時過ぎに帰宅。早めに夕食をとり、入浴を済ませ、娘を寝かしつける。
妻の祖母の名前はフミさんという。結婚式のスピーチでも話をしたが、フミさんと初めて会った時のことはよく覚えている。結婚の挨拶で妻の実家へ伺った帰り際、「ゆうちゃん(妻)をよろしくお願いします」と深く頭を下げられた。その時に「この人に孫の花嫁姿をちゃんと見せたい」と、結婚式をやることに決めた。結果的に、花嫁姿だけでなくひ孫も見せることが出来た。今でも当時の記憶は鮮明で、妻と喧嘩をしたりすれ違いがあったりして「もうやってらんない」と思うことがあっても、あの時の言葉と深々と頭を下げるフミさんの姿を思い出すと、すっと力が抜けて心が穏やかになる。フミさんはもういなくなってしまったが、これからも私たち夫婦がぎくしゃくした時には、フミさんの言葉が大きな支えになるだろう。ありがとうございました。