5時半起床。高熱の寝苦しさで何度も起きてしまうので、痺れを切らしてこの時間に起き上がり、バナナを胃に押し込んでから薬を飲む。それから1時間もすると身体は随分楽になり、熱も38度台前半まで落ちてきた。ただ、今度は喉の痛みが強くなってきた。自分で鏡で見ても、喉の奥に大きな発疹がいくつか鎮座しているのがわかる。
薬でだいぶ楽になったので、会社に出勤する。午前中は後輩との出張で、お客さんと喋っている間は不思議と平気だったのだが、会社に戻った途端にガクンと身体が重くなる。
ちょうど昼食時だったので、お菓子を頬張ってから薬を流し込む。これでまた数時間は楽になる。
午後からも出張へ。こういう時はオフィスで座っているよりも出張先でお客さんといるほうが気が紛れて楽だということがわかった。
出張先から直帰する際に、昨日と同じ病院へ寄る。私の喉を見た先生がすぐに「これは点滴しましょう」とおっしゃる。良かった、お願いする手間が省けた。
点滴の針を刺してから3分も経っていなかったと思う。全身からじんわりと汗が出始め、同時に毒素が体外へ放出されていくかのように身体が軽くなっていく。あまりに気持ち良くて、こんな体験が出来るなら病気になるのも悪くないと思えるほどである。そこからは一気に眠くなり、約40分の時間が一瞬に感じられるほど熟睡した。まさに刹那的な快楽だった。比べるのは失礼だが、合法的な薬剤でこれほど快楽を感じられるのだから、非合法な「クスリ」で得られる快楽たるや相当なものなのだろう。そりゃあ、やめられないはずである。
帰り際、看護師さんから「点滴は1回でももちろん効果は高いけど、3日くらい連続でやるのが一番効果的です」と教えて頂く。そうか、こちらが時間の調整さえできれば、この快楽をあと2回も得られるのか。
19時半前に帰宅。食欲がなく、せっかくの義母の料理をあまり食べることが出来なかった。
私と違って娘は食欲も完全に取り戻し、明日から保育園へ行くことになった。手足の発疹は瘡蓋のようになって痛々しいが、本人がすこぶる元気なので良かった。本人も保育園が大好きなので、明日は朝から大喜びだろう。
22時前に就寝。昨晩ほどではないが、やはり夜になると熱が上がってきて、深夜に何度か目が覚めてしまう。しかし、昨晩と違ってしっかり汗がかけるようになったのは良い兆候だと思う。