7時起床。
朝食はオートミール。
今日から1泊2日で飯能へ行く。先月、娘の誕生日の前祝いで湯河原温泉へ行ったのだが、娘に前祝いという概念が伝わっておらず、誕生日付近でもう1度お祝いの温泉旅行に行けるものと思い込んでいたので、じゃあもう1回行くかということになった。飯能を選んだのは、娘が生まれる前に夫婦でも行ったことのある良い温泉旅館があるからである。
レンタカーを借り、東名経由で圏央道へ出て、八王子から中央道へ入って相模湖ICで下りる。目的地は、インターチェンジ名にもなっている相模湖である。
前職時代に何度か仕事で来たことはあるが、純粋に観光で来るのは初めてだ。
湖畔は昭和の雰囲気に包まれている。
せっかくなので、ボートに乗ってみよう。
相模湖はかなり広いので、エンジン付きのボートを選ぶ。
いざ、出発。
エンジンのおかげでぐんぐん進んでいく。冷たい風が気持ちいい。
娘はハンドル操作は少し怖いようだが、エンジンの操作は楽しんでやっていた。
対岸に大きなしめ縄が見えたので、近くまで行ってエンジンを止め、手を合わせる。この湖ができる時に湖底に沈んだ勝瀬村の道祖神神社のものだそうだ。
慎重にボートをUターンする。相模湖の広さを改めて実感する。
湖畔に沿って船を進める。ワカサギ釣り用のドームがあったり、今はもう営業していなさそうなキャンプ場があったりして、冒険感がある。
せっかくなので、しっかり1周してみよう。
大きな吊り橋が見えてきた。吊り橋の先は危ないから行ってはいけないらしい。
娘のライフジャケット姿がかわいい。私と妻で両サイドを固めているので落ちる心配はないと思うが、水の上は何があるかわからないので備えは大切だ。
吊り橋まで来たところで引き返す。
戻りは波に逆らいながら進むので、水しぶきが飛んで娘がキャッキャしていた。
あっという間の30分だった。また乗りたい。
ボート乗り場に併設されているゲームコーナーが懐かしく、素通りできなかった。
妻と娘はメリーゴーランドに乗っている。
私は「電車でGO!」に挑戦。昔は完乗できたコースが、たった2駅でゲームオーバーになってしまった。
競馬ゲームもあったのでやってみたが、まったくうまく出来ず。
最後に妻がワニワニパニックに挑戦し、ハイスコアを叩き出していた。
相模湖駅へ移動する。
駅前ロータリーの一角にある「かどや食堂」で昼食。
最近、娘が盗撮に厳しい。
私はわかさぎフライ定食、妻は津久井在来大豆のおまめちゃん定食、娘はお刺身定食を注文。わかさぎは相模湖産かと思いきや、カナダ産だった。美味しいからいいけど。
前職時代に津久井在来大豆の農家さんとお付き合いしていたことがあるのだが、今もお元気だろうか。
追加で、津久井在来大豆で作った味噌おでんも頂く。これが一番美味しかったかもしれない。
駅前にある相模湖ふれあいパークで休憩。
この魚たちはわかさぎをイメージしているのだろうか。
娘が大きくなったら、一緒にわかさぎ釣りにも挑戦してみたい。
娘はこのふれあいパークも気に入ったようで、思っていたよりも長い休憩になった。
再び相模湖ICから中央道に乗り、八王子から圏央道に入って青梅ICで下り、飯能を目指す。
宿のチェックインまで少し時間があるので、妻が見つけてくれたカフェ「古民家ひらぬま」に寄る。
飯能市の重要景観建造物に指定されている旧平沼寛一郎邸がカフェとして活用されている。建てられたのは明治20年代の後半で、築120年ほどになるらしい。また、元々の持ち主だった平沼寛一郎さんは、旧名栗村の村長などを務められた地元の有力者だそうだ。
綺麗にリニューアルされつつも、古民家の赴きはそのまま残っている。
いつかこんな古民家に住んでみたいが、難しいかな。お手入れも大変そうだし。
レアチーズケーキ、チョコレートケーキ、手作りプリンを頂く。
飲み物は、飯能の和紅茶、名栗焙煎コーヒー、りんごジュース。紅茶も珈琲も美味しい。茶葉や豆はもちろんだが、おそらく名栗の水が美味しいのだと思う。
お店を出て、すぐ隣を流れている名栗川(入間川)を見に行ってみる。思わず飲んでみたくなるくらい透き通っている。
今日の宿泊先「名栗温泉 大松閣」に到着。
周辺にはまだわずかに雪が残っている。
全国旅行支援を利用しての予約なので6,000円分(2,000円×3名)のクーポンがもらえるのだが、
なんと埼玉県は独自のクーポンも追加発行しており、合計で12,000円分になった。ありがたいが、有効期限は4月1日までなので、頑張って使い切らないと。
16時から貸切風呂が予約できたので、それまでキッズルームで過ごす。娘はたくさんある絵本が気に入ったようで、順番に取り出しては読んでを繰り返している。
家族3人で貸切風呂に入る。メインの檜風呂の隣に源泉(17~18℃)の湯船もあり、子ども連れにとっては湯温を調節しながら入れるのでありがたい。私が湯船を交互に行き来しているのが楽しく見えるようで、娘も源泉にチャレンジしていたが、さすがに冷たすぎて手と足だけ浸してキャッキャしていた。後から娘に聞いたところ、これまでに入った温泉の中でこのお風呂が一番好きだとのことだった。
入浴を終え、再びキッズルームへ。
娘が絵本に熱中しているので、私は隣の読書スペースで珈琲を頂く。
好きなカップを選ぶことが出来る。どれも綺麗で迷ってしまう。
娘の様子を眺めながら珈琲を飲む。もう普通に1人で本を読めるようになった。頼もしいような、少し寂しいような。
ラウンジにいる妻から呼ばれ、娘と一緒に移動する。
名栗川の水で狭山茶を淹れ、外の景色を眺めながら休憩。名栗川の水は部屋にも置いてあるのだが、本当に美味しい。ペットボトルで売ってくれたら大人買いすると思う。
娘に誘われ、オセロで勝負する。私が本気で臨んで大差勝ちになりそうだったが、後を引き継いだ妻が何とか同点に持ち込んでくれた。
夕飯の時間が近づいてきたので、部屋へ戻る。給仕係のお兄さんに緊張して、娘がかくれんぼをしている。とても優しいお兄さんだったので、この後すぐに打ち解けていた。
娘の夕食が先に運ばれてくる。
お気に召したようである。
大人の食事は、ゆり根の茶碗蒸しから始まる。これが抜群に美味しく、一気に期待が高まる。
一足早く春が来たような前菜の盛り合わせ。どれも美味しくて驚いた。
名物の鯉のお造り。鯉をお刺身で食べられるのが嬉しい。酢味噌がよく合う。
地鶏と根菜のみぞれ鍋。妻が、こういう料理の魅力がよくわかる年齢になったねと言っている。完全に同意である。
ヤマメの塩焼き。一番美味しい背中のところは娘にお裾分け。
狭山茶で少し休憩。
牛朴葉焼き。味噌を軽く焦がして食べる。
美味しいものをお腹いっぱい食べられるのは幸せなことだ。
湯葉の蟹あんかけご飯。お腹がいっぱいでもこれは食べられる。
デザート時、娘に苺ジュースを追加注文。苺そのものの味がする。
苺は娘にプレゼント。デザートもおいしゅうございました。ごちそうさまでした。
食後、娘を連れて大浴場へ。他に誰もいなかったので、内湯と露天風呂を貸切状態でゆっくり楽しむ。冷たい源泉にもお腹まで浸かれるようになって嬉しそうだ。
お風呂上がりにサービスのアイスをもらい、部屋に戻って食べる。
21時過ぎ、娘を寝かしつけるタイミングで妻も私も寝落ちする。満腹の温泉上がりでは、さすがに眠気に勝てなかった。しかし、これが本来の温泉旅館の楽しみ方のような気もする。