社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

5月21日(金)

2010年05月21日 23時53分22秒 | 2010年

  6時起床。6時半過ぎに家を出て、築地市場へ。現地で同期4人と待ち合わせ、市場内を案内する。築地市場は、学生時代に知り合いの八百屋さんでアルバイトをしていた関係で、ある程度の案内ならすることが出来るのだ。とりあえず、青果と鮮魚の仲卸屋さんを一通り見学してから、場内のお店で朝食を取る。このお店は観光ガイドブック等にはほとんど掲載されず、「観光客より地元の方や常連さんを優先する」ために入口には常に「支度中」の札をさげているという一風変わったお店なのだが、それにめげずに入ればもちろん歓迎してもらえる。私も、数年振りということに加えて、「同期たちの前で断られたら恥ずかしいな」という気持ちから一歩入るのに勇気が要ったが、何のことはなく大歓迎してもらえた。さっそく、全員同じ「海鮮盛り定食」を注文。実は、ここのメインメニューは海鮮系ではないのだが、それにも関わらず(少なくとも私が見聞きした中では)築地で一番海鮮ものがおいしい。同期たちも(特に海のない県に住んでいる子は)、「びっくりするぐらいおいしい」と大絶賛だった。案内した側としては、とても嬉しい一言である。

  その後、茅場町へ移動し、たまたま会った別の同期とも合流してベローチェでお喋り。ここ数日続いたアイスココアも、今日が最終日である。長いようで、あっという間の1週間だ。

  研修最終日は、簡単なテストと人権教育。ほとんど、おまけみたいなものだ。昼前に終了し、同期たちとお互いの労をねぎらってお別れする。多くの方とは夏に再び顔を合わせることになるが、中にはもう会えない方もいるのだろうと思うと、とても名残惜しい。みんなも同じ気持ちのようで、しばらく研修会場の外でたむろしていたのだが、段々とそれぞれの帰路についていった。私も、一部の同期と一緒に駅まで行き、固い握手を交わしてから次の現場へ向かった。

  茅場町から日比谷線と東横線、横浜線を乗り継いで中山駅へ。そこで上司と待ち合わせ、畳業者の組合さんへ総会準備のお手伝いに行く。総会資料や所管行政庁への提出書類、登記申請書類などをまとめてから、しばし雑談。畳の業界は今、新築・改築不動産の減少やフローリングの普及などによって、どんどん縮小を余儀なくされている。ピーク時には全国に8000軒あった畳屋さんも、今では5000軒ほどにまで減少し、去年だけでも400軒が廃業したらしい。それに加えて、これからはどんどん事業承継(後継者)の問題が出てくるだろう。しかし、そんな苦しい時期だからこそ、組合の存在意義があるともいえる。ここの組合さんは今年度もきちんと黒字を達成しているし、財政的にも力を持っているから、これからも頑張って業界の活性化に努めていかれることだろう。

  訪問を終えた後、上司と一緒に近所の喫茶店に入り、ワッフルをご馳走になる。昼食を食べる暇がなかったので、これは本当にありがたかった。また、食べながら研修の報告をしたり、反対に過去の研修のおもしろい話を伺ったりした。上司も、前職時代になかなか強烈な研修を経験されているようで、それに比べたら私の体験した月曜と火曜のしょーもない研修もかわいいものに思えた。

  その後、上司は別の組合の総会に出席されるため、1人で帰社。この時期、先輩方はほとんど総会で出払っているため、オフィス内はかなり閑散としていた。総勢20名以上いる現場担当の部署にも、今日は私と研修所から先に戻っていた同期の2人のみ。しかも、人がいなすぎて電話を取る以外に何もやることがない。そのため、同期と一緒に今回の研修で集まった名刺を整理しながら、「これはどんな人だっけ?」とか、「あの時の人って、この人かな?」などとお互いの記憶を補完し合う作業に没頭する。しかし、中には2人して顔が思い出せないという人もいて、そればかりはどうしようもなかった。

  18時前に退社。途中まで同期と一緒に帰り、19時半に帰宅。今週一週間は、本当に瞬く間に過ぎていった。正直なところ、研修で勉強した内容はほとんど覚えていないが、全国にいるたくさんの同期たちと知り合えたことが何よりの収穫である。今から、夏の3週間泊り込み研修が楽しみで仕方ない。


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