10時起床。朝食は、昨日の夕飯の残りと葡萄。2種類の葡萄が混ざっているらしいが、味の違いはわからない。
午前中は歯医者へ。歯の土台を造る作業で随分と歯を削られ、かなり出血。傷みはないが、うがいをして血を吐くというのは気持ちの良いものではない。
昼食は、昨日の残りのステーキと、大阪から帰ってきている弟がお土産で買ってきてくれた「551蓬莱」の豚まん。栄養バランスはどうなのだろうという気もするが、まあ美味しいから良しとしよう。
15時過ぎに実家を出る。西川口駅に、来年9月での開業60周年を告知する横断幕が掲げられていた。しかも、いつのまにか「ニシカちゃん」というご当地キャラができたらしい。
代々木で美容室終わりの彼女と待ち合わせ、「新横浜ラーメン博物館」へ。ラーメン関連の様々な物が展示されている博物館だと思われている方もいるだろうが、ここは「全国各地の選りすぐりのラーメン」と「昭和30年代へのタイムスリップ」を売りにしているテーマパークである。誰もやったことのないことをやりたいという社長の想いで20年前にオープンし、出店店舗を入れ替えながら現在も高い人気を誇っている。「一風堂」のように、ここへの出店をきっかけにブームとなり、今では誰もが知る名店となったお店も多い。ちなみに、ここのお店の入れ替えルールは売上などとは関係なく(実際ノルマもない)、自主的・発展的卒業が多い。ちなみに、人気が出て多店舗展開をする際には、わざわざここで入場料を払って食べる価値が低下するため、卒業となる。
また、ラーメンに加えて「昭和30年代」を売りにしているのには、とある社長の想いがある。経済の発展と共に社会や地域のつながりが薄れ、個人化が進んでいる現在へのアンチテーゼとして、昭和30年代の古き良き日本の様子を残したかったそうだ。実際に入ってみると、細部へのこだわりが強く、単なる展示物とは一線を画するクオリティの高さを感じる。
時間によっては、出し物を見ることも出来る。写真は、ヨーヨーパフォーマンス。
前置きが長くなったが、とりあえず一軒目。先ほど、「日本全国から選りすぐりの…」という説明をしたが、現在はハリウッドからの逆輸入ラーメン(つけ麺)店が店舗を構えている。一軒目は、その「IKEMEN」で。私は、魚介系スープの「Ikemenディップ」、彼女はトマトやバジルの入ったスープの「ジョニーデップ」を注文(どちらもミニサイズ)。前者は魚介と鰹の香りが特徴の甘めのスープで、どんどん箸が進む。後者はどちらかというとパスタのような味だったが、さっぱりとしてバジルの風味がよく利いていた。これがラーメンというジャンルかどうかは別として、美味しいことは間違いない。
実際、イケメンの外人さんが厨房に立っている。
魚介系スープの「Ikemenディップ」
トマトとバジル風味の「ジョニーデップ」
ここでは、食べ歩きが出来るように、どの店舗でもミニサイズのラーメンを提供している。しかし、そうは言っても連続でラーメンを食べるのは(特に彼女にとっては)厳しいので、場内にある喫茶&スナック「kateko」で少し休憩。レトロな雰囲気のお店で、ゆっくりくつろぐことが出来た。
私はクリームソーダを注文した。彼女は当然ビール。
2件目は、彼女の出身地である山形から来ている「龍上海本店」へ。からみそラーメンと呼ばれるラーメンは、真ん中に載っている辛い味噌を少しずつ溶かしながら食べていく。味噌はかなり辛いし、にんにくの風味も強い。しかし、それが非常に良いアクセントになっている。何より元々のスープが美味しいし、徐々に味が変わっていく楽しみもあって、また食べたいと思わせてくれるラーメンだった。
21時前に帰宅。部屋で彼女に知床旅行や先日の札幌での学会の写真を見せていたら、あっという間に日付が変わる時間になってしまった。