6時半起床。
身支度を整え、朝食をとりに出掛ける。ホテルの外へ出た瞬間、どっさり積もっている雪に驚かされる。
大きな車道は既に除雪されているが、完全に凍っている。
商店街のアーケードまで辿り着けば一安心。
土曜日の朝7時なので、人が全くいない。
「喫茶マロン」に入る。青森駅周辺には有名な喫茶店が2店あるようなのだが、迷いに迷ってこちらを選んだ。
素晴らしい雰囲気の純喫茶である。
モーニング(珈琲・トースト・ゆで卵)に色々とトッピングをしたら、ドラマの朝食みたいになった。
ハム&チーズ、フランク、ミニサラダ。フランクが肉々しくて美味しい。
トーストはプラス100円で厚切りに。バターたっぷり。りんごジャムをたっぷり塗って食べる。
珈琲も美味しかった。香り高いのにすっきりした飲み口である。
笑顔が素敵なマダムに見送られて店を出る。青森に来たら次回も必ず来たい。
一旦ホテルへ戻り、休憩がてらドラマを1本観る。
10時にチェックアウト。大雪だ。上空に雪が舞っている。
雪浴びをしながら歩く。非日常の光景、体験でワクワクするが、これが日常となると大変だろう。ただ、ホテルの方のお話によると、今年は基本的に暖冬で、昨日今日の寒さと雪の多さは特別とのことだった。
すぐに全身真っ白になるが、降っている雪も積もっている雪もサラサラなので、濡れるという感覚はない。
風が強く、アーケード内にも雪が襲い掛かってきている。
雪に埋もれた歩道を開拓しながら、「ワラッセ」(青森市文化観光交流施設 ねぶたの家ワ・ラッセ)に到着。
ねぶたの歴史を学べる施設で、昨年実際に使用された本物が所狭しと並んでいる。近くで見ると凄い迫力である。
昨年のねぶた大賞・最優秀制作者賞を受賞した「牛頭天王」。作者の竹浪比呂央さんは、これまでにねぶた大賞を8回、最優秀制作者賞を9回受賞しており、昨年には第7代ねぶた名人に認定された。
昨年の市長賞・優秀制作者賞を受賞した「釈迦降誕」。作者は北村春一さん。
お釈迦様が生まれた時の様子を描いたものである(多分)。
個人的にはこういう可愛らしい作品が好きだ。
険しい表情の中にも温かさが見て取れる。
優秀制作者賞を受賞した「大日大聖不動明王」。作者は野村昂史さん。
竜の躍動感がとても印象的だった。
竹浪比呂央さんの原画展も開かれていた。
原画そのものも魅力的だ。そしてこれが、
こうなる。
内部の構造を見たり、実際に触れられるコーナーもある。実物を見たばかりだと更に、和紙と針金(昔は竹を使っていたらしい)というシンプルな構造で作られていることに驚かされる。
青森での最後の食事は、青森魚菜センターで「のっけ丼」を食べよう。
受付で2,000円分のチケットを購入。
ご飯を持ってお店を周り、自分の好きな具材をのせてもらう。
白子と筋子は即決。
ホタテも絶対に食べたい。
マグロ、サーモン、イカ、ひらめ…と選んでいくと、2000円分(12枚)はあっという間になくなった。青森は海の幸が豊富すぎる。
さっそく食べる。以前にも1度食べに来たことがあるのだが、こんなに美味しかったっけ?というくらい美味しい。禁断の2周目に入るか本気で迷ったほどだ。
中でも、下北産のマグロ(中トロ&大トロ)がびっくりするくらい美味しかった。
せっかくなので、お土産も買っていくことにする。
「高桑商店」で筋子を購入。
甘口筋子の一番高いもの(1,100円/100g)を1本。色々試食されて頂いたが、青森の筋子は塩味が控えめで食べやすい。私は元々筋子が大好きなので、ガツンとしょっぱいのも大歓迎ではあるが、ここの筋子はしっかり旨みを感じられる。
のっけ丼でもお世話になった「ほたて溝江水産」で帆立を5枚。
女将さんに一番良いものが欲しいですと言ったら、店頭に並んでいない特大サイズを出してくださった。
電車の時間まで少し余裕があったので、昨日も寄った「A-FACTORY」へお土産を買いに行く。
昨晩食べて美味しかったアップルパイや、仕事でお会いした方からおすすめして頂いたお土産をいくつか購入。
青森駅に到着。昨日に引き続き、特急つがる号に会うことが出来た。
普通列車に乗り、新青森へ。
市街地を抜けると完全に豪雪地帯である。
新青森駅でもいくつかお土産を追加購入。浅虫温泉の名物、永井久慈良餅店の「板かりんとう」も仕事関係の方からおすすめして頂いた一品である。
出発の時間まで、カフェ「水とコーヒー」で休憩。
白神山地の水で淹れているという珈琲を飲む。滑らかな口触りで美味しい。
新青森13:16始発のはやぶさ26号に乗る。
知らない内に大量に溜まっていたJREポイントを使い、グランクラスにランクアップした。
人生2回目のグランクラスである。前回も今回もポイント利用だが、いつかは自腹で乗れるようになりたいものだ。
一介のサラリーマンには分不相応な座席である。
若干潔癖症の気がある私のような人間にとっては、荷物棚が各座席ごとに分かれているのは地味に嬉しい。
扉も付いているので、貴重品を入れたままのリュックも収納できる(おすすめはしないが)。
専用のスリッパに履き替える。私の身長(178cm)だと足を延ばしても前の座席に届かない。
座席の角度もかなり細かく調整できる。
フットレストを伸ばせるのも嬉しい。全身が椅子に包み込まれるような設計になっている。
出発してすぐに、アテンダントさんからお水やおしぼり、おつまみのチョコレートなどが配られる。
メニューを眺め、軽食と飲み物を選ぶ。
確か前回は和食だったので、今回は洋食を選んだ。一口サイズのガレットやリゾット、フィナンシェなど、手の込んだ品が並んでいる。飲み物は温かいハーブティー。
帰りも「ガレージセール・ミステリー アンティーク探偵ジェニファー」を見ながら過ごす。中盤で何となく犯人の目星が付いてしまうという点を除けば、面白いシリーズだと思う。
茶菓子に笠間栗のパウンドケーキを頂く。珈琲も美味しい。
せっかくなので、最後に普段なら絶対に飲まないであろうノンアルコールシャンパンを飲んでみる。貧乏性である。
東京到着は定刻通りの16時32分。座席もサービスも非常に快適な3時間16分だった。また頑張ってJREポイントを貯めよう。
東海道新幹線に乗り換える。ドラマがクライマックスに差し掛かっているので、デッキに立ったまま見続ける。
無事に事件も解決し、新横浜に到着。
17時過ぎに帰宅。
荷解きをして、お土産を並べる。
2種類のりんごサイダー。自分の飲み比べ用。
定番お土産のひとつだと教わった「パティシエのりんごスティック」。
浅虫温泉名物、永井久慈良餅店の「板かりんとう」。
りんご1個を丸ごとパイで包んだ「気になるリンゴ」。
仕事先の方イチオシだった、花万食品のチーズといかのおつまみ「なかよし」。
期待通り娘が大喜びしたのは「イギリストースト」のチョコレート版。これは明日の朝食になるだろう。
昨日食べてめちゃくちゃ美味しかったアップルパイ「RIN&GO」。
入浴と洗濯を済ませてから夕食。メインの手羽元焼きはもちろん、ごぼうの揚げ物がとても美味しかった。
食後のデザートは「RIN&GO」。
妻と娘も気に入ってくれたようである。
2度目の洗濯をしながら、娘を寝かしつける。
仕事の報告書、写真の整理、昨日の日記とパソコンに集中していたら、いつの間にか2時を過ぎていた。
2時半過ぎに就寝。