6時45分起床。
朝食は娘が分けてくれたミニトマト。
台風に備えて、家の雨戸を全て閉めておく。
妻と娘を見送ってから身支度を整え、9時前に家を出る。一昨日に続いて、県域をまたがないワーケーションへ行く。
まずは横浜線に乗り、横浜へ。
横須賀線に乗り換える。
逗子で下車。書類を読んでいたのですぐには着いたことに気づかず、いつの間にか周りに誰もいなかった。あまりに人がいないと少し怖い。
逗子駅前からバスに乗り、佐島方面を目指す。
葉山御用邸を通り過ぎたあたりから、徐々に海が見えるようになってくる。
一昨日と比べると天気があまり良くないが、どんよりした雲の下の海も迫力があっていい。
終点の少し手前、佐島入口でバスを降りる。
山に向かって15分ほど歩く。途中で関係機関の方から電話が掛かってきた。ちょうどバスの中で書類を読んでいた案件に関する話だった。
前職時代に一時期担当していた会社の前を通る。今日の目的地も、この会社を訪問したついでに立ち寄ることが多かった場所である。
少しだけ雨が降ってきた。予報では日中は大丈夫ということだったので、傘は持ってきていない。
後ろからやけにノロノロ走るうるさい車が来ているなと思ったら、農機械だった。
この景色が見えるともうすぐ到着である。
目的地の向かいは自衛隊の敷地である。確か、倉庫と演習場だと聞いたことがある。
目的地の関口牧場に到着。昔は仕事のついでにちょくちょくここのソフトクリームを食べに来ていた。
時刻は11時過ぎ。HPでは11時開店となっていたが、お店のドアに「本日11時開店」という札が貼られていたので、牛たちを見ながら待つ。
牛舎の向かいにある仔牛や羊、鶏などが飼養されているスペースを見て、何となく違和感を覚える。昔から狭いゲージの中に入れられていることは変わらないが、明らかに飼養環境が悪化している。端的に言えば、こんなに汚い環境ではなかったはずだ。この時は、人手が足りていないのかな？と思ったくらいだったのだが…。
そうこうしているうちに、私と同じように開店を待つ人たちが集まってきた。相変わらずの人気である。
開店の10分ほど前になって店内からガタガタと音がして、先ほどの開店時間を知らせる札が外される。そろそろ開店かと思って待っていたものの、11時30分になっても、40分になっても音沙汰がない。店内の電気も消えているし、扉をノックしても反応がない。これは嫌な予感がするぞ。
牧場で作業をしている牧夫さんに声を掛けると、「私は知りません！」と突っぱねられてしまった。この段階で、どうやら今日は営業する気がないようだと確信する。臨時休業があるのは仕方ない。しかし、こっそり開店時間を知らせる札を外して、あとは居留守を使ってしらんぷり、というのはいかがなものだろうか。
雰囲気から「今日はソフトクリームが食べられない」と悟ったのだろう、私と一緒に待っていた家族連れのお子さんが泣き始める。娘より少し大きいくらいだろうか。お父さんは怒りを隠しきれない様子だ。気持ちはよくわかる。私も娘を連れて来ていてこんな仕打ちを受けたら、今の10倍は怒るだろう。車を見たら、大宮ナンバーだった。もちろんこのためだけに横須賀へ来たわけではないだろうが（そう願いたい）、埼玉から来てこの状況はつらいだろうな。
諦めて帰っていく車たちを見送り、私も歩き始める。2時間かけて無駄足を踏んだだけでなく、不条理に泣かされる子どもの姿を見せられて、どっと疲れた。
バスに乗って横須賀中央へ出て、ドブ板通りにある「横須賀ビール」へ。前職時代にお世話になった「たのし屋本舗」さんが経営するお店のひとつである。三浦半島の魚と野菜を美味しく食べたいと思ったら、たのし屋さんのお店に来れば間違いない。
アイス緑茶を注文。愛川町の関根牧場さんのお茶である。関根さんにも本当にお世話になった。香り高くてすっきりした味わい。
お刺身定食。一切れ一切れが分厚い。たのし屋本舗さんは仲卸免許を持っているので、地元の漁港から直接魚を仕入れられるという強みがある。そうでなければ、こんな値段でこんな豪華なお刺身は出せない。
デザートは杏子シャーベット。思っていた以上に杏子そのもののシャーベットである。うんちくを読むのを忘れてしまったが、これもおそらく横須賀・三浦地域の農家さんで生産されたものだと思う。
ドブ板通りを歩いて汐入へ出る。横須賀観光の目玉のひとつである軍港巡りも、今は休業中。
横須賀の新たな名物グルメとして推されているチェリーチーズケーキを求めて、提供店のひとつである「よこすかグルメ艦隊」へ。港沿いに新しくできた商業施設に入っているお店だ。
フードコート形式らしい。久しぶりだな。
ヨコスカチェリーチーズケーキとレモネードを注文。
チェリーチーズケーキを食べるのは2回目である。1回目は約2年前、メルキュールホテル横須賀のロビーラウンジ「シャンゼリゼ」のものを食べた。良くも悪くもお店によって全然味が違うということがわかった。
汐入駅から京急線に乗って帰途につく。
15時過ぎに帰宅。手元を離れていた仕事が無事に戻ってきたので、手続きを完了させる。これで期限に余裕をもって終えられそうである。
保育園へ娘をお迎えに行く。台風の影響はまだない。雨の中のお迎えを覚悟していたので、ありがたい。
入浴と洗濯を済ませ、娘を寝かしつける。私もそのまま一緒に寝落ちしてしまう。22時前には眠っていたのではないだろうか。
