今日の日記は、文字制限をオーバーしたため、2つに分けた。こちらは、その①(前半)である。後半については、その②を参照されたい。なお、掲載順序については、①が上に表示されるようにした。この①の下(本来であれば昨日の日記の書かれている場所)に②がある。
5時半起床。まさかの雪である。熱いお風呂に入ってから身支度を整え、6時に家を出る。今日は、秩父三十四観音巡礼へ行くのだ。さっそく、東京外環自動車道に乗ろうと思ったら、何と雪のために通行止めになっている。さらには、関越自動車道の練馬-川越間も同じく通行止め。仕方がないので、川越までは一般道を走る。考えることは皆同じようで(というよりも、他に選択肢がない)、川越へ向かう道はひどい渋滞だった。結局、川越ICから関越に乗ったのは8時前。予定では、最初の札所に着いている頃である。その後、花園ICで高速を降り、皆野寄居有料道路を経由して秩父第2番の真福寺へ(ちなみに、第1番の四万部寺へは去年の7月3日に参拝している)。ここへは細い山道を通っていくのだが、それに雪まで加わったので、運転には最新の注意を払った。
真福寺は、山の中にひっそりと建つ小さなお寺で、常駐の管理人もいない。そのため、ここの分の御朱印は別のお寺で頂くことになっている。しかし、小さいとはいえ、観音堂の手入れも行き届いているし、逆に人気のなさが良い雰囲気を醸し出している。そして、何よりこのお寺には雪が似合う。急な階段があるので足元が滑って大変だったが、雪の中の真福寺を見ることが出来たのはラッキーだったのかもしれない。
参拝を終え、御朱印を頂くために、山を下りたところにある光明寺へ向かう。その時、事件は起きた。山道のカーブのところでタイヤが雪に取られ、ブレーキが利かなくなったのだ。ABSが作動するまでブレーキを強く踏み込んでも、サイドブレーキを思いっきり引いても、車は一向に止まる気配がない。万策尽きて、「あ、こりゃもうダメだ」と思った瞬間、車の右フロント部分からガードレールに突っ込んだ。しかし、不幸中の幸いにも、ガードレールのおかげで車は止まり、右フロント部分にガードレールの白い塗料が貼り付いてしまったぐらいで、傷も小さなものだった。徐行していたおかげだろう。その後は、更にスピードを落とし、最徐行で山を下りる。雪の山道をなめてはいけないということを、身を以って学んだ。
ここを通れと?
やっとの思いで光明寺に到着。納経所のチャイムを鳴らすと、私より年下の男の子(おそらく高校生ぐらい)が出てきた。しかし、彼の書く字は非常に上手で、思わず身を乗り出して見入ってしまった。
続いては、第3番の常泉寺へ。ここの観音堂は桜に覆われていて、花びらの舞う中で般若心経を唱える。こんな経験もなかなかない。納経場のおじさんは一見怖そうだが、喋ると案外良い人で、字も達筆だった。
次は、第4番の金昌寺へ。秩父巡礼では、一応きっちりと順打ち(1番から順番に回ること)をしようと思っている。車という反則技を使う分、順番ぐらいはきちんとしたいのだ。ここのお寺は、秩父にしては(といっては失礼だが)なかなか立派なお寺で、仁王門も観音堂も印象的だった。しかし、何より心に残ったのは、納経所のおばあちゃんである。とても小さくて、全身から優しいオーラが溢れ出ているおばあちゃん。会話からも、優しさが伝わってくる。納経の文字も一字一字とても丁寧に書いてくださって、本当にありがたかった。このお寺には次回以降の巡礼でも立ち寄って、おばあちゃんに会いに来よう。
続いては、第5番の語歌堂へ。ここは逆にとてもシンプルなお寺である(本堂が別の場所にあるからだろうが)。ちなみに、ここも納経所は別の場所(長興寺)にあるので、参拝の際には注意が必要である。もちろん、現地に案内図はあります。
語歌堂と長興寺の間にある桜の木
写真ではわかりづらいが、枝に雪が積もっている。
遠くから見た語歌堂
ここで巡礼は一旦中断して、昼食を取る。場所は、前回の秩父訪問時(去年の7月3日)にも行った「風布にじます釣り堀センター」。前回は自分たちで釣ったにじますを食べたが、今回は全てお任せして、ただ食べるだけにした。注文したのは、にじますの刺身、炭火焼、みそポテト。もちろんどれもおいしかったが、特に刺身は最高で、結局3人前も食べてしまった。川魚の刺身は臭いというイメージが強いが、ここでは一切そんなことはない。店長さんの話によれば、綺麗な水で育てることと、コケを食べさせないことが大切らしい。
注文毎に、ここからにじますをすくい上げる。
秩父名物みそポテト。
サクサクしていておいしい。
昼食後のデザートは、「阿左美冷蔵」のかき氷。どうしても一度来てみたかったお店である。この際、寒さは関係ない。色々な種類があって迷ったが、最終的には定番ともいえる「苺ミルク」を注文。出てきたかき氷は、見た目も見事なもので、まるで芸術作品のようだ。そして、肝心の味はというと、氷はサラサラで、シロップはとても濃厚。これはもはや「かき氷」の域を超えている。今まで食べてきた「かき氷」は一体何だったと思わせられるほど、他とは一線を画している。このレベルになると、暑いとか寒いとかは本当に関係ない。今までかき氷を甘く見ていたことを土下座して謝りたい。
間違いなく、今まで食べたデザートの中でナンバーワンだ。
ここから先は、その②へ続く。(その②は下方に続いている)