4時半起床。というよりも、ほとんど眠れなかった。バスは、京都駅(05:00着)と大阪駅(06:00着)を経由して、7時過ぎに三ノ宮駅に到着する。朝食は、駅ナカの喫茶店のモーニング(クロワッサンサンド)。スクランブルエッグとハムをクロワッサンで挟んで焼いたものだが、これがかなりおいしかった。今度、自分でもやってみようと思う。
8時の営業開始と同時にレンタカーを借り、山陽自動車道に乗って姫路方面へ。最初の目的地は、西国第26番の一乗寺。このお寺で最も印象に残ったのは、山門を入ってすぐのところにある石段である。これが本堂まで一直線に続いていて、一段上がる毎に空気が澄んでいくように感じる。また、本堂からの眺めも素晴らしく、奥の院へ続く道では思い切り森林浴を楽しむことが出来た。
次の目的地は第27番の圓教寺なのだが、途中でたまたま姫路城の前を通ったので、一旦車を止めて見学することにする。運悪く改修工事中(「平成の大改修」と呼ばれているらしい)だったので見栄えはあまり良くなかったが、思ったよりも高いところにあって、それが余計に優美さを感じさせてくれた。ここに攻め込むのは至難の業だろう。
姫路城から15分ほどで、書写山ロープーウェイ乗り場に到着する。圓教寺は、この書写山の上にあるのだ。それゆえ、「西の比叡山」とも言われているらしい。ロープーウェイを降りて更に15分ほど山道を登り、本堂(摩尼殿)へ。その中はとても広く、風通しも良いのでとても居心地が良い。また、これは山の上だから当然といえば当然なのだが、とにかく景色が素晴らしかった。
圓教寺本堂(摩尼殿)
田んぼアート(姫路城のつもりらしい)
昼過ぎに圓教寺を出発。次の(播州)清水寺までは少し距離があるのと、昨日からの疲れがピークに達してきたことから、途中のパーキングエリアで30分ほど仮眠を取ってから向かう。清水寺というと京都のお寺が有名だが、こちらの清水寺もなかなか風情のあるお寺である。西国巡礼の御本尊が安置されている大講堂はもちろん、もうひとつの根本中堂の雰囲気が良い。思わず、両方で般若心経を唱えたほどだ(まあ、本来は大師堂でも唱えなければならないのだが…)。
大講堂
根本中堂
予定通りに本日分の巡礼を終え、宿泊先である天橋立へ向かう。これまた途中で仮眠休憩を挟んだので、2時間ほどかかった。まずは、天橋立ビューランドへ。ここでは、ケーブルカーもしくはリフトを使って上った展望台から、天橋立を目の前に見ることが出来る。おそらく、観光パンフレットなどに使われている天橋立の写真のほとんどは、ここから撮られたものだろう。それにしても、自然にこんな形になるなんて、本当に不思議だ。これで日本三景は全て見たことになるのだが、個人的にはこの天橋立が一番感動させられた。ずっと見ていても飽きない。
高所恐怖症の人間にとって、リフトに乗るのはかなり勇気のいる行為である。
有名な「股のぞき」をすると、こんな感じに見える。
その後、宮津駅前にある居酒屋「富田屋」で夕食。おまかせで刺身の盛り合わせを頼み、ご飯と味噌汁をつけてもらう。このお刺身がどれもおいしくて、特に貝(何かはよくわからない)は程よく歯ごたえがあって絶品だった。これで1000円なのだから、まさに「安くて旨い」お店である。
19時過ぎに、今日の宿「天橋立宮津ロイヤルホテル」にチェックイン。さっそく、温泉で汗を流す。ここの温泉は塩泉で、体が温まって疲れがよく取れた。その後は部屋でテレビを見ながらゴロゴロし、疲れていたので23時過ぎには就寝。温泉の効果だろうか、本当にぐっすり眠ることが出来た。