社会を見て、聞いて、感じる。

人生そのものがフィールドワーク。

10月29日(木)

2015年10月29日 22時40分04秒 | 2015年

  7時起床。昨日に引き続き、朝食は抜き。せっかくなら食べたほうが体調も良いというのはわかっているのだが、美味しくないものでお腹を膨らませたくないという気持ちが勝ってしまう。しかし、その分余裕のある朝の時間が更に長くなってしまって、やることがない。いや、もう少し寝ていればいいのか。

  午前中は、スーパーマーケットの事例を中心とした商業の経営改善のポイントについて。カリキュラム上、今日のテーマは飲食店になっていて、私はそれを楽しみにしていたので、ちょっと拍子抜け。おそらく、先生の得意分野が小売業なのだろう。まあ、小売業の話も聞いていて面白いから、いいのだが。

  昼食は、東大和市駅の近くにあるイタリアン「MOTHERS」で、日替わりのパスタランチを頂く。以前に1度同期と一緒に夕飯を食べに来たことのあるお店で、料理の美味しさだけでなく、雰囲気の良さや接客のスマートさが印象に残っているお店である。その良いところは相変わらず健在で、今日食べたパスタも美味しかった。何のパスタだったか忘れてしまったが(何かのラグーパスタだったことしか覚えていない)、塩味ベースで、甲殻類の香ばしさのあるダシの味が素晴らしかった。マスタードとオレンジのソースが掛かったサラダもレベルが高いし、デザートのヘーゼルナッツのパンナコッタも美味しかった。ついでに言えば、紅茶も飲みやすく香り高いものだったように思う。

  午後の講義で、待望の飲食店の話が出て来た。しかし、触れられたのはほんの一瞬。しかも、内容も基本的なものばかりで、特に目新しい情報はなかった。だったら、下手にカリキュラムに「飲食店の目利き」なんて表現を入れなければいいのに。期待させられた分、残念感が大きいじゃないか。また、個人的に感じたのは、飲食店には絶対的な指標がないのかもしれない、ということである。だから、先生もあまり深入りしなかったのかもしれない。味の美味しい、美味しくないは最終的には個人の主観に過ぎないし、「食品を扱うのだから清潔感は絶対条件!」なんて言うけれど、「きたなシュラン」なんていう言葉があるとおり、必ずしも清潔感がなければいけないわけではない。そう考えると、飲食店のコンサルティングというのは、基本的なこと以上に踏み込もうとすると結構難しいものなのかもしれない。

  夕食は、ずっと前から気になっていたラーメン屋「村山ホープ軒」で。店の前を通る度に、車道を挟んだ向かい側まで流れてくる強烈なとんこつ臭に、初めてこの街に来た時から興味があった。そして、約5年越しで、今日初めて入ることが出来たのである。注文は、ラーメンに味玉とニンニクをトッピングしたもの。ネット情報によるおすすめのメニューである。予想外なことに、出て来たラーメンはそれほどこってりではなく、スープも喉ごしの良い飲みやすいものだった。ただ、そうかといって印象に残らないわけではなく、ニンニクも効いた良いバランスのラーメンである。パンチはあるが、恐れていたほどではない、という感じだろうか。ファンが多いのもうなづける味である。

  寮へ戻り、早々に入浴も済ませ、最後の洗濯。明日の朝には寮をチェックアウトしなければならないので、明日着る服以外は洗濯をして、荷造りの準備も出来る限り済ませた。あとはゆっくりと寝て、明日の授業が終われば、今回の研修も終了である。何だかんだで、あっという間の1週間だった。


10月28日(水)

2015年10月29日 08時02分28秒 | 2015年

  7時起床。母から連絡があり、サンの首にできていた膿の塊は、無事に部分麻酔で切開することが出来たとのこと。良かった。これから膿を培養して、原因を調査するらしい。原因がわかるまで何とも言えないが、とりあえず一安心である。

  昨日ケーキを食べすぎた分、今日の朝食は抜き。

  研修は今日からテーマが商業に移り、「小規模商業の目利きのポイント」となる。昨日までとは違い、スクール形式の完全講義型のようだ。今日は、小売業、主にスーパーマーケットを中心テーマに据え、現状把握においてチェックすべきポイントと、改善のアドバイスをする際の視点について学んだ。普段私は商業関係の企業と接する機会がないため、基本的な内容でも新鮮に感じられた。価格設定や売り場の配置、商品の並べ方にまで細かな戦略があり、それによって売上が大きく変わるというのが面白い。このような話は、小売業の支援だけでなく、卸売業や生産者の支援(例えばスーパーに商品を置いてもらいたいと考えている食品製造業者への販路開拓支援)でも役に立つ。小売業の考え方を身に付ければ、それに合わせた商品開発が出来るようになる。

  昼食は、校舎を出てすぐのところにある中華料理屋「福融の家」で。以前来た時にはなかった新しいお店で、小さなビルの2階にあるため少し入りづらい。中国人のご夫婦がやっているお店で、奥さんの明るくも優しい接客も心温まる。この場合、基本タメ口なのはご愛嬌。注文は、鶏肉のカシューナッツ炒め定食と餃子4つ。餃子は1個30円で、好きな個数を注文できる。これは良いシステムだ。出て来た定食は甘辛のタレがよくからんでいて美味しい。特に、茄子をはじめとする野菜への火の通し具合が絶妙である。固くはないのに、歯ごたえがしっかりとしているのだ。作るところをよく見ていたら、野菜を一度湯通ししてから炒めていた。なるほど、こうやると野菜にきちんと火を通しつつも食感を生かすことが出来るのか。また、餃子はにんにくが入っておらず、食べやすいものだった。にんにくが入っていない割にはきちんとパンチもあるし、お昼に食べるのに向いている。

  午後も講義。食事の直後はさすがに眠くなったが、具体例として実際の支援事例が紹介されるようになってからはそれが面白く、前のめりになって聞いていた。特に、店内の回遊性を高めるためのレイアウトの工夫をしているスーパーや、1日の中でも時間帯によってディスプレイ内容を変更する衣料品店の話が印象的だった。現状分析や診断といった、今回の研修のテーマとなっている”目利き”も重要だが、本当に求められているのは、このような具体的な”改善”のアドバイスなのだろうと思う。

  夕食は、東大和市駅を少し超えたところにあるステーキ屋「テキサス」。待ちに待った真打の登場である。定番は店名にもなっている「テキサスステーキ」だが、私の一押しは叩いて薄くしたお肉を玉ねぎのみじん切りやワイン等に漬け込んで柔らかくし、玉ねぎとにんにくのソースをかけた「シャリアピンステーキ」。元々は歯が悪い人のために開発されたものということもあってお肉が柔らかく、その食感はステーキとビーフシチューの間ぐらいの感じである。そして、更に特筆すべきはシャリアピンソースの美味しさ。芳醇でコクのある甘じょっぱさがやみつきになる。あまり褒められた食べ方ではないが、ライスのほとんどはお肉と一緒にではなく、お肉を食べ終わった後でこのソースに浸して食べた。

店内の雰囲気も、アメリカのカウボーイ文化風。コンセプトが統一されている。

大量のライスも、ソースに浸せばペロッと平らげることが出来る。

食後に珈琲が頂けるのもありがたい。

  寮へ戻り、入浴を済ませてから洗濯。乾燥機にかけると結構な時間が掛かるので、その間にロビーで借りて来た雑誌を読む。「Number」に競馬特集が組まれていて、武豊騎手のロングインタビューやM.デムーロとC.ルメールの対談など、面白い記事が目白押しだった。テーマとなっている「翔けよ、世界へ。」のとおり、凱旋門賞をはじめとする海外への挑戦に胸躍るような内容だった。