今でこそその価値が認められ、脚光を浴びている牛すじですが、その昔「狂牛病騒ぎ」でアメリカ牛肉が輸入停止となる前はただ同然の部位でした。
関西方面ではスジコン(牛すじとコンニャクを煮込んだもの)など以前から利用されていたようですが、関東圏で育った私は90年代に東京に出てくるまで、まず売っているのを見たことも無い部位だったと思います。
さて、私が初めてすじ肉の存在を知ったのは「美味しんぼ」。
といえば100巻を超える超長寿漫画の一つ、飲食の薀蓄をたれる輩にとってバイブルみたいな漫画でありますが、料理漫画だけにいろいろ美味しそうな料理が当然毎回登場します。
第9巻の3話で牛すじ肉の牛丼が登場したのですが、スーパーで牛すじ肉が安かったので挑戦して見ることにしました。
漫画についての詳しい話は同漫画を見ていただくか
【美味しんぼ塾 ストーリーブログ】
↑↑この辺を見ていただくとして。
再現レシピです。
始めにお断りしておきますが、オリジナルレシピは下茹でした牛すじをごく弱火で1~2日煮込むのですが、まさかそんなことやってられないので、圧力鍋を使用して煮込み時間を大幅に短縮しています。
★★材料4人前★★
牛すじ肉・・・・・・・500gくらい
醤油・・・・・・・・・200ml
酒・・・・・・・・・・200ml
水・・・・・・・・・・300ml
しょうが・・・・・・・親指大1
三つ葉・・・・・・・・適量
※ご飯は割愛します。
★★作り方★★
1.軽く水洗いした牛すじ肉をまるのまま水から煮て沸騰したら火を弱め5分ほど置いて、茹でこぼす
2.茹でこぼした牛すじを水で洗って、再度(1)を行う
3.牛すじを水で洗い、表面についた灰汁などを洗い落とす
4.一口大に切り分け、もう一度ざっと水洗い
5.醤油、酒、水、スライスしたしょうがを圧力鍋に入れて火を入れ沸騰したら牛すじを入れる。
6.圧力鍋の蓋をして中火~弱火で1時間煮込む
7.火を止めて圧力を抜き、蓋を取ったら、弱火で2~3時間ほど煮詰める
8.熱々のご飯の上につゆと共にたっぷり乗せて、刻んだ三つ葉を乗せて完成!
★★ポイント★★
1~2日間煮込むところを圧力鍋で省略することに対して賛否あると思いますが、それをすることは不可能に近いので・・・まあ現実的なところで手を打ったと、ご勘弁いただければ幸いです。
しかしまあ、これでも十分とろとろのすじ肉牛丼が出来ます。
醤油と酒しか使わないので甘味が少なく辛党向けですが、甘めの牛丼が好みの方はこの酒の分量にみりん、または砂糖を混ぜて見ても良いかもしれません。
やや薄味仕上げなので、その代わりつゆだくに盛るのがいいと思われます。
三つ葉の香りも良くてなかなか・・・それにしても・・・個人的にはやっぱり紅しょうがと七味唐辛子がほしいなあ・・・って写真はありませんが、後から七味をバサバサ振っていただきました。
紅しょうがが無かったのが残念でしたが、絶対美味しかったと思います。
また・・・これを使った牛皿はあっさりと良い牛すじ煮込みになっていて、ホッピーに良く合う肴となりました。
ちなみにこの牛丼、再現に挑戦している人が結構いて、中には漫画に忠実に2日間煮込むことに挑戦する猛者もいらっしゃいます。
【「美味しんぼ 牛すじ 牛丼 再現」で検索】
特に「美味しんぼ」の人物相関の背景などを元に詳しく解説しているページもあるので、見て見ることをおススメします。
以上おそまつさまでした。
ではでは
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