先日より公開されている機動戦士ガンダム00の劇場版を見に行ってきました。
ガンダムシリーズでオリジナルストーリーの映画化はなんと19年ぶりだそうで、これはガノタ(ガンダムオタク)としてはぜひミネバ・・・ザビはオードリー・バーン!!
判っていると思いますが、今日はガンダムに何の興味も無い方は完全に置いてけぼりです。
日頃飲食を扱っているブログなのに、違和感を覚えると思いますが・・・まあ俺のブログだぁ!!
独りよがりも気にすんな!
という大傲慢モードで参りますので、お気に召さない方はすみませんが、カチッとクローズドボックスを・・・。
さて、一応ガンダム00を知らないのに、読み進んでいただいた、ある種イノベイター達にもわかり易く短時間に説明。
この機動戦士ガンダム00はファーストシーズン25話、セカンドシーズン25話で作られました。
まずファーストシーズン
時は23世紀、石油燃料は枯渇、エネルギーは太陽光発電に移行。そんな中でも世界各国は戦争の火種を抱えていました。
そんな中、機動兵器「ガンダム」を有する私設武装組織「ソレスタルビーイング」が登場!
創始者を名乗る老人の映像が全世界に放送されます。
この内容を要約すると「戦争してるやつらはこのソレスタルビーイングが出ていいってどっちもとっちめちゃいますよ!!」
という武力で戦争を終わらせる宣言。
ちなみにその老人は約200年前に他界しているはずの知る人ぞ知る天才科学者イオリア・シュヘンベルグ。
一部地域で紛争レベルの戦争はあったものの概ね平和だった世界はビックリ!!
ソレスタルビーイングが有する量子型コンピュータ「ヴェーダ」と「機動兵器ガンダム」はその時代の兵器では太刀打ちできないほどのオーバーテクノロジー。
世界中は蜂の巣をつついた様な騒ぎになり、しなくてもいい戦争を始めちゃったりしてソレスタルビーイングの思う壺です。
しかし、おかげでバラバラだった世界は一つになってソレスタルビーイングを駆逐します。
結果、世界政府発足、ソレスタルビーイング内の内紛もあり足並みをそろえた世界政府を相手にソレスタルビーイングは一時壊滅、世界は一時的に平和になりました。
んでセカンドシーズン。
世界政府は出来たけど、実は影でイノベイターと呼ばれる人々による支配が着々と進んでいました。
イノベイターは先の量子型コンピュータ「ヴェーダ」を管理するために作られた人造人間。
人間より遥かに高い能力、思考、体力を持った進化した人間です。
彼らは、ヴェーダに従うようプログラムされていたはずでしたが、イノベイターの一人リボンズ・アルマークはヴェーダの意思に従うことなく独自の思考と欲望を持つイノベイターだったのです。
そのリボンズの暗躍で世界政府は特殊部隊「アロウズ」を結成、世界政府に逆らう人を武力で抑圧しました。
そのことは市民レベルには知らされず、世界政府とヴェーダによって事実は隠匿されその支配を強めていきます。
「そんなことは許さ~~ん!」とソレスタルビーイングが再集結!
主人公のガンダムパイロットの刹那はいろいろあって人間から進化した真のイノベイター(純粋種)として目覚めます。
その勢いでソレスタルビーイングは、世界政府の反対勢力(カタロン)、世界政府軍クーデター派も味方につけアロウズとイノベイターを駆逐。
世界は再び平和への道を歩み始めました。
というのがTVシリーズのあらすじです。
ヽ(;`Д´)ノ端折りすぎてわかんねえよ!!
って言う人はDVD全50話を2回見て↓↓を5回読んでください。
-Wikipedia- 機動戦士ガンダム00
もはや愛を超え、憎しみも超越し、宿命となってしまうはずです。
じゃあ始めます。
敢えて書こう!
これから映画を予備知識なくピュアな状態で見たいと思っている方、この先はある程度のネタバレがありますので、ご了承ください。
テレビ放送されたファーストシーズン、セカンドシーズンの中で語られた「世界平和の実現、そして来るべき対話への準備」
世界平和は実現しましたが、「来るべき対話」についての話は最終回をもっても謎でした。
この「対話」が劇場版の重要なファクターになっています。
宇宙から飛来した謎の金属製生命体「ELS(えるす)」
さまざまなものに姿形を変え、その物言わぬ生命体は、人間を襲い始めます。
このELSの集団が木星宙域から地球に向かっていることが判り、世界政府は意を決して迎撃を試みます。
しかし、世界が平和になり、戦争が無くなりつつあった今、世界政府は軍縮傾向。
数少ない軍備の中から先遣隊を組織し火星付近で彼らを迎え撃つも大苦戦、ソレスタルビーイングも加勢しますがときすでに遅く、先遣隊全滅。
その後残りのELSと戦うガンダム達も大苦戦。
特に純粋種のイノベイターとして目覚めた刹那は、ELSから何かを感じ取り、彼らを攻撃することが出来ません。
結局ELSの侵攻を止めることは出来ず、最終的に地球付近での最終決戦となります。
この最終決戦が、ELSという共通の敵に対して、テレビシリーズで活躍した敵味方が手を取り合っての一致団結!
グラハムが!コーラサワーが!スミルノフ(息子)も居ました。
しかし全員で力を合わせててもELSの勢いを止めることが出来ずむしろ劣勢・・・最終防衛ラインの突破、地球の滅亡は目前。
肝心の主人公刹那ですが、冒頭の戦闘シーンで爽快な活躍の場面があったものの、その後は純粋種のイノベイターとしての苦悩、そしてELSの物言わぬ意思を感じ取りまともに戦うことが出来ない。
そんな最終決戦の最中、刹那の新型モビルスーツ「ダブルオークアンタ」が遂に完成、それに乗った刹那はさまざまな犠牲を払いELSの深部へ向かいます。
ELSの深部に向かった刹那は・・・
さて・・・見終わった後の第一声として・・・
( ゜Д゜)ポカーン・・・
(これ「第一声」じゃないね)
・・・帰りの電車の中で出た答えは「これはガンダムじゃない!」でした。
じゃあ、「これがガンダムじゃないから面白くないのか?」と言われると、いや、これはこれで面白い。
今までのガンダムに描かれているテーマは主に戦争。これは人間と人間が戦って行う戦争です。
お互いの戦う意味があり、お互いの正義がある。正義だと思っていてもどちらにも非がある。
絶対的な正義と悪があるように見えるのは主人公の視点で書いているからで、見方を変えれば本編で悪役だった側でも物語が書けるような話ばかりです。
そんな敵役だからこそ(相手が人間だからこそ)お互いの主張を戦わせ論戦を行いながら戦闘をする。
アムロとシャアの
「なぜララァを戦いに巻き込んだ!」
「ララァは死にゆく運命だったのだ!」
このやりとりが今までのガンダムが踏襲してきた重要なポイントです。
そういう作品だからこそ別視点から描いたサイドストーリーも今までのガンダムシリーズの一つの楽しみといえます。
そこからすると、戦争が無くなった平和な世界で宇宙からやってきた謎の生命体(宇宙人)を地球防衛軍が迎撃する大筋の物語はむしろ「ウルトラマン」的であると思います。
でもウルトラマンはウルトラマンで面白さはありますよね。
今回のガンダム00はそういった今までのガンダムと全く違う方向性なのです。
さて、他のガンダムではまず見ない、「かつての敵同士が同じ目的のために力を合わせる」という描写。この話は実はテレビシリーズでもありました。
宇宙まで延びる軌道エレベータが崩壊し、その破片が地上に落ちて大被害を与えかねない時、そこで戦闘を行っていた、地球連邦軍、反政府組織、ソレスタルビーイング、そしてアロウズまでもが破片の地上への落下を阻止しようと全員で協力する物語が描かれました。
「敵対するもの同士が、実は同じくして「市民の平和」を求めている」という描写はベタベタな演出ではありましたが、新鮮でもありました。
あれは、この映画へのある種布石だったのかもしれません。
そして今回のガンダム00は敵となる存在が物言わぬ宇宙から来た謎の生命体。
心を通わすことなど出来なさそう・・・ただ、彼らとの意思疎通が「来るべき対話」の正体であることは映画の冒頭から明白です。
劇場版の結末がどうなるかは、劇場へ向かう人のためにこれ以上書かないようにしますが、ガンダム00の世界のどっぷり浸かった人だけでなく、未知との遭遇的なSF映画としても楽しめる作品だと思います。
・・・書いてて思い出したんですけど、そういえばGガンダムのラスボスって暴走したデビルガンダムで・・・世界中のガンダムが結束して物言わぬデビルガンダムを倒したんだよね。
・・・ああ被ってるわ・・・台無しだわ~。
・・・あっ、でも刹那は最後に「石破LOVELOVE天驚拳(せきはらぶらぶてんしょうけん)」とか出しませんよ・・・でもアレルヤとマリーは出来そうだ・・・むしろそのラストは別で見てみたい気もする・・・(フェードアウト・・・)
大変、大変おそまつさまでした。
ではでは
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