岩風呂

ラーメンを中心に食べ歩きとかレシピを乗せてます。そして時々猫が登場するブログです。

かわはぎクッキング&トラギス食味比べ他

2008-12-25 01:50:41 | 釣り魚レシピ
さて目の前の19尾のかわはぎに真鯛にべらにとらぎすにふなべた・・・どう調理しますかねえ。
あっ、釣りの項では魚をカタカナ表記しますが、食材となった魚はひらがな又は漢字で表記していくので、紛らわしいですが、ご了承下さい。

それにしても、かわはぎはくちばしのところをチョコンと切り落として、そこから皮を剥いで、頭の後ろのところから背骨当たりまで包丁で断ち切り、そこからは手で首を折るようにべりっと剥がすともう身欠きの完成とさばくのは非常に簡単な魚ですな。
釣って食べるのは鱗のない魚に限ります。

O俣氏と自宅に戻り、ここからはおなじみ印西鳥男氏も食べるために参加。
そして嫁&長男も参加で大宴会であります。


まずは薄造り。
左側が本かわはぎで右側がうまづら。
どちらも美味しいのですが、うまづらの方が若干クセのある味です。
でも、この方が好みの人もいると思うので、それぞれでしょう。
自分としては、薄造りはかわはぎ、寿司にするならうまづらというところでしょうか?


そうそう、肝も忘れてはいけません。
なんせかわはぎ約20枚分の肝がありますからね。
たっぷり使いましょう。


もうこの際肝だけいただいちゃいましょう。
例の一番大きかったかわはぎは肝もかなり大きかったので、これをしばらく水にさらして、血抜きしてクッキングペーパーに包んでしばらくの間水分を抜いてぶつ切りにしたのがこれ。
かわはぎの肝って茶色いと思っていましたけど、新鮮な肝はピンク色なんですね。


そして、から揚げ。
味付けはしていないので、ぽん酢でいただきます。
白身の繊細な味の中にも旨味があって、これは時期を選べば河豚に匹敵する美味しさというのも頷けます。


やって来ました、ちり鍋。
ちり鍋ですが、実はスープは先ほど出たかわはぎの中骨や頭で出汁を取ってます。
野菜は少なめ、かわはぎ多目。


ここでもさっきの大量の肝が登場。
これを一人当たりでっかいスプーンに2杯くらい入れて、出汁で溶いてポン酢で味付けしたつけだれをつけていただきますよ!
(*゜O゜)・・・あまりの美味しさに言葉を失ってしまいます。


最後は雑炊!
いや~釣っても食べても楽しいかわはぎ。
偉い魚だなあ・・・。


そうそう、忘れてはいけない外道クッキング。
真鯛とべら(写真右)は軽く塩してから酢で締めました。
左のタマガンゾウビラメことふなべたは五枚おろしでお刺身に。
真鯛が美味いのは当然として、べらも甘味のある美味しい白身でした。
ふなべたは絶品というものではないですが、独特の癖があり好みが分かれると思いますが、自分は結構好きですねえ。
3人ももう少し大きいのが釣れればよかったと思います。


そしてうまづらの肝と本かわはぎの肝の競演。
左側がうまづらの肝ですね。
刺身と一緒でうまづらの肝の方が癖というか個性があります。
先の大型本かわはぎの肝が気に入ってしまったので、正直本かわはぎに軍配ですが
嫁はこちらの方が好きだといっておりました。
たしかに大型のうまづらだった場合には味わいも変わってくるでしょう。
たしかに。

さて、ここからはとらぎすの天ぷら品評会です。
クラカケトラギス、オキトラギス、トラギスの三種がつれましたが、食味の違いはどうなのでしょう。
ちなみに最近とらぎすは天ぷらだねとしてメジャーになってきているようです。(ここではトラギス類の種の判別を明確にするため、わざとカタカナ表記を使っています)


こちらはクラカケトラギス。
白身魚独特のホクホクした食感で、繊維の様な肉質の中にも旨味もありバランスの良い美味しさだと思います。


そしてこちらは、左側2尾がオキトラギス、そして右2尾がトラギスです。
オキトラギスは、クラカケトラギスよりもややさっぱりした旨味・・・というかぼんやりした味かな?
そして目を見張る発見だったのが、このトラギス!
味が濃くてしかもねっとりとした肉質。
刺身では食べてませんが、天ぷらの方が絶対美味しいと思います。
いや~身は一番小さいんですけど美味さはトラギス類の中では一番でしょう。
これはもう全国の天ぷら屋さんは、このトラギスを目指すべきだ!

・・・すみません、本命のかわはぎ君をちょっとソデにしてしまいましたね。いやいや、かわはぎが美味しいのはまあ当然に近いものでありまして、未知の味であるトラギスがこんなに奥の深いものとは・・・あと天ぷらという料理法の魔術である気がしないでもないですが、釣りをした人だけが知ることの出来る面白い体験だと思います。

カワハギさん、ウマヅラハギさん、そしてトラギス科の方々、マダイさん、アカササノハベラさん、そしてふねべたことタマガンゾウビラメさん。
ごちそうさまでありました。
ではでは。

■お・ま・け・

印西鳥男氏が持参したヒラリー・クリントンくるみ割り機。
強靭な股でくるみを粉砕します!

某元大統領もなかなか「適切な関係」に及べず「不適切な関係」の方が易い理由が解る気がします・・・。


■旬の魚は釣りたてで美味しくいただきます


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カワハギ釣り

2008-12-24 00:26:41 | 釣りレポ
どもども最近すっかり釣りに行かない陸サーファーならぬ陸アングラー、釣りに関する各種雑誌を買い貯め、情報ばかりの頭でっかちiwaYohであります。
これではイカンと釣友O俣を誘って久しぶりの釣行を計画しました。
実は前日まで外房は大原の鈴栄丸さんにショウサイフグの予約を入れておいたのですが、昨夕に電話があり、雨の上風邪も強く条件が悪そうなので出船を取りやめるという連絡が入り断念。

一瞬諦めかけたのですが、「大原は太平洋の外海だが内海の東京湾奥はどうだ!」というO俣氏の情熱に助けられ、湾内の船宿を探してみることに。
となればおなじみ浦安の吉久さんに電話。
話を聞いたところ、カワハギ、イカなどいくつかの釣りものの船が出るということでリザーブ!


当日決めた狙いは、ショウサイフグと同じ竿&リールがあれば仕掛けを換えるだけで狙えるカワハギ。
まあ無難といえば無難です。
防寒服もばっちりですぜ!(※ペコポン人スーツを着ているわけではありません・・・って解らない人は飛ばしてください)


さて、東西線の鉄橋の下を潜って東京湾に向かいます。
正直吉久さんにお世話になるときには、シロギスやタチウオと夏場が多いのですが、冬利用するのは初めてです。
さて、船が出発したら漁場までは1時間ちょっと、船室でコテッと寝ながら待ちます。
すっかりいい気持ちで寝ていると、「着きましたよ」とO俣氏に起こされてしまいました。
(  ̄~ ̄)ウ~ム疲れてるのかな~。

【資料提供 浦安吉久】
カワハギの仕掛けは、胴付きの枝針が3本、その下に25~30号の錘をつけるだけ。
餌はアサリ、このアサリの水管や足に針を引っかけ黒っぽい腸の中に針先を隠します。
ハリスは5~10cmその先にハゲ針というちょっと特殊な曲がり方をした針を使います。
このハリスと餌のつけ方は、餌とり名人ととあだ名されるカワハギ釣りの長年釣り人の知恵と工夫の結晶で、あの独特のおちょぼ口で餌を吸い込むように食べ、餌を針から吸い取ってしまうのをいかに防いで針がけさせるために全力を尽くした仕掛けです。

更にこれを針がかりさせる為には、餌を常に縦方向に揺らせて誘い、時に止めてフェイントをかけ、カワハギを餌に集中させることが重要です。
錘で底を叩くようにする「たたき釣り」、錘を底に着けたまま道糸弛ませるのと張るのを繰り返す「たるませ釣り」等が代表的な釣り方ですね。

まあ理屈ばかりこねくり回してないで、さっさと釣りましょうか。
しかし天候は雨、気温も相当低く体に染みます。
防水加工してある防寒服ですが、僅かな隙間から少しでも水が入り込むと、ものすごい冷たさが体に走ります。

それにしても釣れないなあ・・・。
船には自分とO俣氏の他に、2名の組が乗っていたのですが、ポイントを2箇所ほど巡っても、かかってくるのはトラギス類ばかり。
ただトラギスは天ぷらで美味しいのでキープです。
ちなみに、「トラギス類」と書きましたが、この辺で上がってくるのは、主に「クラカケトラギス」、次に「オキトラギス」、そしてたまに本家の「トラギス」が上がってきます。
微妙に食味の違いがあるのですが、それは食べるときのお楽しみで。

なんて話していると竿先がクククッ・・・と
(*゜∀゜)「オオッ~!キタか!?」
と思わせて上がってきたのはササノハベラ・・・ああカワハギは何処・・・。
しかし、関東圏では見向きも去れないベラですが、実は美味しい魚で、関西圏では商品的にも流通しているとのこと。
というわけでベラもキープ。
まあ、ベラ類が嫌われるのは食味がどうこうよりも、こうやってシロギスやカワハギの外道として連れてきてしまうところでしょうな。かわいそうな奴です。

そしてポイントを変えること三流し目。
もともと、カワハギ釣りというのは先に紹介したように、ワリと難しい釣りで、いきなりの挑戦は無謀だったのかな・・・とか思っていると・・・。
クンッ!と竿先が引っかかるような当り!、続いてククク・・・と竿が引き込まれます。
これは、トラギスとも先のベラとも違う引き!急いでリールを巻き上げると、上がって来たのは・・・見事18cm程のカワハギ!
ようやく本命ゲット!
つり始めてここまで1時間くらい、もう釣れないかと思いましたが、これでようやく安心。

なんとなくコツが判ってきたので、ここからポツポツと追加していきます。
ちょっと遅れてO俣氏にも来始めましたね。

しばらくして来ましたよ・・・グイ~~ンと竿が引き込まれるような、今までよりかなり重い引き具合・・・一瞬カワハギじゃないんじゃないか?と思いましたが、そんなことはなくしっかりカワハギ!

しかも


25cm超の大型、満足の1枚ですな。


ちなみに珍しい外道でマダイの稚魚。
最初ハナダイ(チダイ)かと思ったのですが、尾びれの黒いところが決め手でマダイと判りました。
小さいものの人生初のマダイでありました。


気がつけば結構な数のカワハギ&外道たち。

・・・実はですね、このカワハギ船、イカ船でもあるんです。
ポイントがカワハギと一緒なのと、実は20人以上の定員に対して実はカワハギ狙い4名、イカ狙い1名という状況。
胴調子のやわらかめの竿と、エギ(イカ用の疑似餌)も用意していたので、そちらに持ちかえて・・・とここでやってきました突然の船酔い!
前日呑み過ぎたのが祟ったか?それとも船上での細かい作業が効いたのか?
とにかくオエ~~。
まあとにかく良型の1枚も含めそれなりにカワハギが釣れているので安心してダウン・・・そのまま納竿となってしまいました・・・うう・・・。

それでは釣果発表!


まずはO俣氏。
ウマヅラハギ1枚を含む計10枚。
私が船酔いでダウンしている間に結構来ていたようです。



んで、私。
25cmの良型の他も結構良い型が並ぶ9枚。

そして・・・。

外道もいろいろ。
左は上から、アカササノハベラ、マダイ、そして一番下がタマガンゾウビラメは魚としてはそんなに珍しくないのですが、「でべら」という干物や、新潟では「ふなべた」という通り名で刺身で食べたりします。
左側はトラギス類、真赤なのがトラギス、オレンジ色がオキトラギス、そして少しくすんだトラ模様が倉掛トラギスです。

船宿のご主人に言われたのですが、この天候の中10枚近く上げるのは難しいそうで、O俣氏、iwaYohともに「なかなか上手い」とお褒め言葉をいただきました。
しかしなあ・・・途中船酔いがなければ後5枚は追加できたと思うんだけどなあ・・・またはイカ。

次回は好天候の時に行ってみたいものです。

さ~~次はこのカワハギ&外道クッキングですよ!


■キモパン!カワハギ釣り地獄


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らーめん やまもと

2008-12-23 00:16:21 | ラーメンレポ

やまもとは松戸の自分の家から実は一番近いラーメン屋さんであります。
前から何度か訪問していたのですが、なぜかレポを残していませんでした。
というわけで、本日は嫁と息子二人とやって来ました。
札幌ラーメン御用達の西山製麺から送られた暖簾が光ります。

札幌系ということで味噌が美味しいということだったのですが、最近仕入れた情報では、塩も濃厚で美味しいとのこと。
というわけで、本日は塩らーめんであります。


長男のちゅんとシェアするのが条件なので大盛り。
予断ですが次男はまだ7ヶ月なので、見学であります。


そして最近スーパーの売り場で流れている雪国もやしのCMがお気に入りのちゅんが「ちゅんくんもやし~~」というのでもやしをトッピング。
激しいもやしタワーは一瞬二郎を髣髴させます・・・影響されすぎです。


白濁した見た目にも濃厚なスープは、コクがあってジンワリと染みこみます。
これからの季節、寒い夜なんかは効くでしょうねえ。


麺は暖簾にも名前のあった西山製麺の太めでしっかりした麺。
塩とはいえスープが強いので、これくらい個性のある麺の方がバランスが取れますね。
麺と一緒にもやしも一緒につかむので、濃厚なスープもやや調和されますしね。

嫁の頼んだ味噌もスープと麺を一口食べましたが、こちらもレベルの高い味。
これは本場の札幌でも十分に通用する味だと思います。

立地条件に難があるので、正直目立たないお店ですが、都内とかにあれば、かなり評判のお店になるのではないでしょうか?
ただ、ご主人の手の届く範囲ならば、現在は絶好の条件だともいえるし、私も美味しいラーメンを並ばずに食べられるのでそれはそれで良いと言えます。
ごちそうさまでした。
ではでは

【地図】千葉県松戸市高塚新田135-6


■激ウマラーメン千葉(2009年版)


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ラーメン二郎 三田本店

2008-12-16 18:40:04 | ラーメンレポ
ここのところ二郎づいてますねえ・・・。
それにしてもなんか忘れてる気がするな・・・なんだろう?

今年は関内に3回、品川も目黒も行って・・・亜流も数件回ったし・・・

(; ̄□ ̄)ハッ! 【(C)食キング(土山しげる作)】

・・・と北方さんの声が聞こえましたので、三田本店にやって来ました。

いや~並んでますなあ。
お店の周りをグルッと半周して裏の勝手口辺りまで伸びてます。

普段は挫けてしまう行列ですが、北方センセのお言葉なので決心して並びましょう。
しかし、行列の長さのワリには進みが速く、30分ちょっとで店前までやって来ました。

そしてその、お店の前には自動販売機・・・
しかも・・・


全部烏龍茶!もはや壮観です!!


さて券売機の前まできました。

三田本店のメニューは非常にシンプルで、「小」が普通盛りで「大」が大盛り・・・ただご他聞に洩れず「小」でも250gくらいの麺の量があります。「大」は当然その倍で500g近い麺の量!
そして、他のパラメーターは豚の量のみ。
「無印」は普通で豚2枚ほど、「豚」だと4枚ほど、「ダブル」となればあなた!8枚くらいの豚がもりもりと!
というわけでラーメンの「小」「大」それぞれに豚の「無印」「豚」「ダブル」の組み合わせで6種類。
「大ダブル」なんて頼んだ日にゃ、満腹中枢は完全に破壊!もうクォーターパウンダーのダブルとか見ても子供のおやつにしか見えません。


まあ「大」は無いので「小」を・・・「無印」は寂しいので一応「豚」・・・というわけで、「小豚」の食券を買いました。

席について、親父さんと助手さんの雑談を聞きつつ、二郎が出来るのを待ちます。
しばしの後「ニンニク入れますか?」と聞かれたらもう当然のごとく「ヤサイニンニク」と返します。
さて久しぶりのご対面!

小豚ヤサイニンニク!
どー(;゜Д゜)ーん


小豚ヤサイニンニク!
どどー(;゜Д゜);゜Д゜)ーん


小豚ヤサイニンニク!
どどどー(;゜Д゜);゜∀゜);。A。)ーん


小豚ヤサイニンニク!天地返し!
どどどー(;゜Д゜);゜∀゜);。A。);´・ω・`)ーん

他の二郎に比べスープ自体ははややあっさりしているものの脂は多め。
そして、上に乗っている豚は脂身が多めで、ホームの品川や関内にはない味ですね。
っていうか本店だけあって支店とは一線を引いているということでしょうね。
いつもは小のところ小豚ということでボリュームがやや不安ですが、結果的に小豚にして正解でした。
素晴らしい脂水、素晴らしい太麺、豚、ニンニク、ヤサイとどれも素晴らしい。

最近自宅で二郎を作りましたが、魂を注入された気分です。
ありがとう三田本店!
今後とも自作二郎に精進いたします。
ごちそうさまでした。
ではでは

【地図】東京都港区三田2-16-3


■最新ラーメンの本(2008ー2009 vol.3)


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麺屋武蔵 武骨外伝

2008-12-13 23:18:50 | ラーメンレポ


どもども。仕事で急遽渋谷に向かっておりまして、電車での移動だったのですが、駅のホームで
「え~~隣の田町駅で人身事故発生~ぇ」
のアナウンス。
オー!パニック!!
ということで、急遽地下鉄に乗り換え振替輸送で渋谷にやってきました。

ちょっとした届け物だったので、サクッと渡してサクッと終了。

会社に戻ろうと思うも、運転再開したもののまだダイヤが乱れているらしく・・・。
ちょっと食ってくか?

というわけで、駅から程近いところに麺屋武蔵の系列店武骨外伝を発見。
武骨は常にレベルの高い麺屋武蔵の暖簾分けの中でも、豚骨を中心としたスープで勝負する異端派。
上野の武骨は美味しいのにそれ程並ばない個人的には穴場だと思っております。

さてしかし、武骨は武骨でいいんですがこの「外伝」っていうのが気になりますねえ。
武蔵のなかの一流派のさらに外伝っていうのは、いうなれば、一流料亭○○の二代目△△の弟子が「○○の直伝の技を教わりました」みたいな、武蔵のネームバリューを欲しがっているような印象を拭えません。

まあ重箱の隅をつつく小話はその辺にして、実際のラーメンをレポートしてみましょう。
重要なのは何よりも味です!
というわけで頼んだ、みそかけそば 850円
大盛同価格なのでついつい大盛を頼んでしまった。




さてやってきた味噌かけそば。
「かけそば」というと小口切りのねぎしか乗っていない、日本そばのかけそばを思い出すと思いますが、こちらはちゃんとチャーシューやメンマが乗ってますね。
たぶん汁を「かけ」て出す中華「そば」だから「かけそば」なのでしょう。
「めん」を汁に「つけ」て食べるから「つけめん」と同じ意でやや逆輸入的な言葉遊びですね・・・ってメンドクサイ?
ちょっと自分も思いました。

味噌系のラーメンは、比較的おとなしいスープと合わせると味噌が勝ちすぎてしまうことが多いのですが、さすが武骨の名前を継ぐだけあって、足腰のしっかりしたスープ。
唐辛子や山椒も効いたピリ辛の個性の強い味噌味にも負けてません。
チャーシューとメンマは結構甘めの味付けも、このピリ辛スープにあっては良いアクセントになっています。
緩急つけて来るあたりはさすがですねえ。

さて、麺は大盛にしたのでやはり多いですねえ。
この加水率の高い玉子入りのもちもちツルツルの麺は、つけめんなどには向いていそうでも、このスープとの相性はやや疑問。
このスープにはもっと低加水で、表面がざらついたような麺の方がより向いていると思います。
と思って調べたら、なんとこの武骨外伝はもともとつけめんの専門店としてでっかくオープンしたんですね。
なるほどどうりで、つけめん向きの麺のはずです。
しかし、その麺とスープの相性を差し引いても、「武蔵」「武骨」を引き継ぐ味としては十分名に恥じないラーメンだと思います。

今度はつけめんを食してみたいものですな。
ごちそうさまでした。
ではでは


【地図】東京都渋谷区道玄坂2-8-5


■ラーメン道場やぶり


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屋台ラーメン ななし

2008-12-13 12:14:16 | ラーメンレポ
どもども。
本日は本日で会社の忘年会でありました。
2次会までしっかり呑んで・・・

終電をまた・・・

ということは今回は無く!
ちゃんと終電に乗って帰宅いたしました!!

ただ・・・
    ・
    ・
    ・
    ・
    ・・・・目が覚めたら3駅ほど通り過ぎていただけです!

終電が過ぎ去り、誰もが立ち去った大町駅には誰もいません。
もちろん家まで乗せてくれるタクシーもいません。

たすけて~~~~!!


そんな失意にまみれた、大町駅の出口にポツッとある「ラーメン」の看板。
とりあえず一杯食べてから判断するか。

それにしても、屋台ラーメンと名乗っているのに、なんでこんなにしっかりした看板出してるんだろう?
と矢印が差す方向へ・・・歩くとそこにはプレハブ小屋。

まあ都内では滅多にありませんが、地方だとプレハブのラーメン屋さんも少なくありません。
少々勇気は要りましたが、ガラガラと戸を開けるとそこに!


なんとプレハブの店内に屋台がドカンと!
完全に屋台をプレハブに持ち込んで営業しているのですね。

店主の親父さんに聞くともともと別のところに出していた屋台だが、土地が手に入ったので、そこに屋台を固定して営業している、とのこと。
う~~ん、もともと屋台だったり、又は屋台風の店内を提供しているお店はありますが、実際の屋台を持ち込んで営業しているラーメン屋さんは始めてみました。
まあ、これから屋台のときとオペレーションが変わらないでしょうからねえ。
親父さんの思い切りに脱毛であります。





「若い人向けには背脂なんか入れるんだよ」
って言ってたんで、自分も「若い人」に見られたのかな?
最近ずっとオッサン扱いだから、ちょっとうれしいぞ。
でも・・・でもね・・・・無い方がいいかも、この背脂・・・。
スープの下地にはしっかりとした化○調○料の土台・・。
う~~ん・・・古き良き時代のラーメンですな。
ごちそうさまでした。
ではでは

【地図】千葉県市川市大町175


■飲食店・立ち飲み屋・屋台・移動販売開業手続き・許認可申請マニュアル


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支那そば屋 こうや

2008-12-09 16:36:17 | ラーメンレポ
支那そば屋 こうや



ラーメンを食べるのも好きですが、作るのも、まあ下手の横突きでやっています。
「こうや」は「こうや系」という系統を定義付け出来る個性あるラーメンです。
秘伝のレシピなんて言いますが、この「こうや」のレシピはいたってシンプル、豚骨8割で鶏がら2割、それに玉ねぎを加えたスープ。
飽和食塩水に醤油で香り付けをした醤油だれ。
それが判っているのに再現できないというのは正に玄人のレシピ。
本日はこの玄人のラーメンを味わって見ましょう。
そしてこのこうや系のお店で忘れてならないのが、雲呑麺!
肉がたっぷり詰まった雲呑がごろごろと5個も乗る、雲呑麺は圧巻ですぞ!





さてやって来ました!
熱々のスープは軽く白濁しているものの、さっぱりとしています。
このスープだからこそ、細くて青い葱が合います。
チャーシューやメンマもやや八角を効かせて中華の味わい。
そして話題の雲呑!たっぷりの肉は五香粉(ウーシャンフェン)で味付けがしてあり、シンプルなスープに合わさることで複雑さが増します。
不思議ですねえ。
自分で作ると、豚骨の臭さばかりが目立ち、飽和食塩水の塩醤油だれは塩の角が立つばかりでしょっぱくなってしまうのです。
やはり名人の一杯だなあ。
ごちそうさまでした。
ではでは

【地図】東京都新宿区三栄町8


■ラーメン道場やぶり


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ラーメン二郎レシピ Var.iwa2.0 後編

2008-12-09 15:59:54 | 自作ラーメン
~※2009年10月5日追記
この記事は読み物ととしてお楽しみもいただけますが、以降にグレードアップした、二郎レシピがあります。
二郎のレシピを参考にしにきた方は

【ラーメン二郎レシピ Ver.iwa 3.0前編】
【ラーメン二郎レシピ Ver.iwa 3.0後編】

この辺の記事を参考にしてみてください。麺も打ってます。
ではでは
追記ここまで~




「前編から続く~」

 
 8.キャベツを太目の千切りにしてもやしと一緒に茹でる。ヤサイが温かい方が美味しいので、これは麺茹での直前に行うこと

 

 9.出たよニンニク!ニンニクはみじん切り!切って器に取ったらラップして風味が飛ばないようにしておく。豚も切っておきましょう。白い粉も準備です

 
 10.麺、スープ、カエシ、豚、ヤサイ、ニンニクを準備。麺茹で用の鍋はなるべく大きなもので麺がちゃんと泳ぐものを準備する

 11.さて鍋に麺をほぐし入れ、その間、丼に禁断の粉目分量、カエシ50mlとスープ200mlを注いで脂水を作っておく。麺が茹で上がったら、麺を湯きりして丼に加え、ヤサイ&豚を乗せる

 12.出来るのを待っている人に一言「ニンニク入れますか」

 13.言われた方は速やかにトッピングを伝える。個人的にここは「ヤサイニンニク」

 14.言われたトッピングを乗せて完成




出来ましたねえ~。ずいぶんヤサイを乗せた気分だったのですが、もっと多くても良かったかもしれません。
自宅だったので、豚も4枚乗せてしまいました。
それにしても・・・・思ったより美しいな。
小奇麗な二郎になってしまいました。
もっと茶色くてマッチョな二郎を作ろうと思ってたんですけどね。
しかし、これは紛れも無く二郎!
先述のごとく少々麺に難ありですが、これくらいの麺で提供している二郎もありますしね。
そうそう禁断の白い粉ですが、使用しない方も試してみたのですが、入れすぎは禁物ですが、少し加えることで醤油の角が取れて味全体が丸くなる気がします。


こちらは子供用例によって評判がよく、子供用なりに大盛り(麺丸々一袋120g)にしたのですが、ほとんど完食していました。
茹で時間を長めに、そしてスープも薄めにしてあります。


汁なしも作ってみました。
丼に禁断の白い粉、カエシとスープ表面の脂を取り茹で上がった麺を、その上にヤサイ、ニンニク、豚、チーズ、そして最後上に荒挽き胡椒で完成


まぜまぜ~~
揚げ葱をすっかり忘れていましたが、でもこれはしっかり汁なししてますよ!!
いや~久しぶりの家二郎は大成功でありました。
ではでは

■【卸売特価】デンマーク産豚肩ロース ブロック(1kg) ■豚背脂 1kg [冷凍] 


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ラーメン二郎レシピ Var.iwa2.0 前編

2008-12-09 15:58:47 | 自作ラーメン
~※2009年10月5日追記
この記事は読み物ととしてお楽しみもいただけますが、以降にグレードアップした、二郎レシピがあります。
二郎のレシピを参考にしにきた方は

【ラーメン二郎レシピ Ver.iwa 3.0前編】
【ラーメン二郎レシピ Ver.iwa 3.0後編】

この辺の記事を参考にしてみてください。麺も打ってます。
ではでは
追記ここまで~



久しぶりのラーメンレシピは久しぶりでないラーメン二郎の亜流レシピであります。
ハッキリ言って今回の二郎はかなり本格的、そしてスープに関してはかなりの割合で再現できていると自負しています。
ただし、麺は既製品を使用したのでいまひとつではありますが、固めに茹でる事であのグリグリを少しだけ再現できました。
また、例のカネシ醤油を再現するため、通常の醤油に砂糖を焦がしたカラメル、酒、塩を添加して、再現してみました。
それではいよいよレシピの公開!
なのですが、長すぎて、ブログの記事の文字数制限に引っかかってしまったので前後半に分けての大作です。
・・・ほんと長いですよ!

★★材料★★
 
 豚骨(げんこつ)・・・・・1本
 豚骨(あばら)・・・・・・1本
 豚肉(肩ロース)・・・・・2かたまり
 背脂・・・・・・・・・・・1パック
 もやし・・・・・・・・・・2袋
 キャベツ・・・・・・・・・もやしの1/3くらいの量
 にんにく・・・・・・・・・1株
 スライスチーズ・・・・・・※汁なし用

 なるべく太い麺・・・・・・8袋
 ※1人前は2袋だ!なぜならそれは二郎だからだ!

 
 濃口醤油・・・・・・・・・500ml
 みりん・・・・・・・・・・200ml
 酒・・・・・・・・・・・・100ml
 砂糖・・・・・・・・・・・大さじ2
 塩・・・・・・・・・・・・大さじ1
 禁断の白い粉・・・・・・・それなりに・・・
 荒挽き黒胡椒・・・・・・・※汁なし用

★★作り方★★
 
 1.とんこつ(げんこつとあばら)を適当な大きさに切って水から煮出す。下茹で等はしない

 
 2.沸騰してきたら大量の灰汁が浮いてくるので取り除く

 
 3.ある程度灰汁が納まったらそこからは取り除く必要は無いが、写真の様な血の塊だけは見つけたら網で救う。このまま1時間煮込む

 
 
 
 4.豚肉、ニンニク、背脂、キャベツの葉と芯を入れる。豚肉は2時間ほどで引き上げる。これが豚になる。鍋は時々底からかき混ぜる

 
 5.砂糖を鍋で焦がしてカラメルを作り、酒と塩を加えて写真の様な感じに

 
 6.豚肉を引き上げ、醤油、みりん、(5)、それにニンニク1かけを加えて1時間ほど煮込む

 
 7.豚肉が煮えたら鍋に入れたまま冷ます。この煮汁がカエシ(醤油だれ)になる

「後編へ続く~」


■業務用生中華16番太麺・5玉入 ■【卸売特価】豚ゲンコツ(1本)


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横浜といえば中華街で中華料理はフルコースなのだ!

2008-12-07 15:18:17 | 外食レポ
椎名誠のエッセイみたいなタイトルになってしまいましたな。
引き続き横浜関内付近で仕事しています。
本日は3日ある仕事の中日、ということで今回お世話になっているMT社さんのご招待で、スタッフ全員で横浜中華街の老舗、JK飯店にやってきております。
中華料理のフルコースとは・・・本日も感謝感謝。


まずは前菜の盛り合わせ。
くらげ、焼豚、棒棒鶏(バンバンジー)、きゅうり、トマトと色とりどりに並ぶきらびやかな料理。
どれも美味しいのですが、棒棒鶏のタレが独特で気に入りました。
たぶん芝麻醤(ゴマペースト)にピーナッツバターをブレンドして、煮切り酒や醤油で溶かし、五香粉(うーしゃんふぇん)なんかを加えているのではないかと思います。
それと共に、このくらげの冷製がどんな種別のくらげなのか疑問と小さな論争が勃発。
自分はエチゼンクラゲやその近種であるという主張をしたのですが、そこでは決着が付かず・・・。
後日調べたところ、中華食材のくらげはエチゼンクラゲやビゼンクラゲ、ということが判明しました。
一つ勉強になりましたな。
さて・・・前菜だけでこんなに文字数を裂いてしまいましたな。


続いてはいかや白身魚を使った海鮮炒め。
いかの油通しが絶妙で、あの直ぐ固くなってしまういかが柔らかいまま。


セロリが入った青椒肉絲(チンジャオロースー)
牛肉の細切り、ピーマンの細切りを中心として作る青椒肉絲。
同じく細切りにした竹の子などを加える場合が多くありますが、これはその代わりにセロリの細切りが。
これは新しい発見です。
家でもやってみよう。

そして・・・

ジャン!
なんでしょう?このハサミは・・・・


ジャジャン!
先っちょがなんだか変なことになってます。


ジャジャジャン!
このカニっぽいマーク。

・・・ということは・・・


上海蟹だぁ~~!!
そうなんです、あのはさみ上海蟹食べる用のハサミだったのですね~。
濃厚な味噌の味、そしてメスなので内子が入っています。
そして・・・・この・・・爪・・・の・・中・に・も・・・肉が詰まって・・・・。
ホジホジ・・・・。
ホジホジ・・・・。

「・・・蟹を食べてると静かになるって本当なんですねえ」

という誰かの一言で我に帰るiwaYoh。


そしたら紹興酒であります。しかも十年物の古酒ですぞ。
ジンワリとした甘味があって、日本酒でもワインでもない紹興酒なんですけど・・・・クハ~~・・・。
グラスの向こうの美女二人はH社I嬢とMT社M井さんであります(一部画像を加工させていただいております)



紹興酒で一息ついたところで、今度はフカヒレスープ。
丸鳥や上質の豚肉、中国ハムで取ったスープが絶品です。
まあ「フカヒレ自体に味は無い」というのは、よく言われる話なのですが、そういえば燕の巣とかもそうですし、そういえば前菜に出てきたクラゲなんかもそのものには特に味は無く、どちらかというと食感を大事にした料理ですね。
無味の味というものもあるのかもしれませんな。
さすが中国四千年奥が深い(←使い古された表現もいいところのコメントですみません)

さてここからはラストスパート!

出たよエビチリ!またの名を干焼蝦仁(カンシャオシャーレン)。
海老がでかくてプリプリしてて、このピリッとしたチリソースがタマリマセン。
久しぶりに自分でも作ってみようかな?


青梗菜のXO醤炒め。
干し貝柱や干し海老を使った旨味の宝庫であるXO醤で炒めた青梗菜。
これは青梗菜を味わうというより、このお店の自家製(であろう)XO醤の味を楽しむ料理ですね。
調味料と食材の関係を入れ替えるというのも、自分としては興味がありますな。


そしてこれが、ホストMT社のボスA牧さんがオススメの麻婆豆腐。
上海蟹とかも出ましたが、こちらのお店、本質は四川料理のお店。
四川料理といえば、美味さと共にある辛さ、そして痺れですな。
唐辛子と花椒(ホワジャオ)が織り成すスパイシーな味こそが四川料理の本質といえましょう。
と持ち上げておいてなんですが、この麻婆豆腐は日本人の味覚にあわせたマイルドタイプ、しかしそこはA牧さん。
やや辛めに(痺れめに)作ってもらう様に要請してあるのだそうです。
確かに普段食べている麻婆豆腐にはない鮮烈な辛さと痺れを感じます。
たとえば、これを肴にビール呑んで、最後は御飯にかけて締めて、これだけで一食済ませても相当幸せです。
もっと花椒をふりかけてもいいかな?

・・・と総勢が涙目で麻婆豆腐を平らげたところで、ようやく締めの登場。

鮭混ぜ込んだ鮭炒飯、個人的に塩鮭好きなのでこういうのには目がありません。
出来ればこれに、さっきのフカヒレスープを合わせたいものです。
まあ、御飯と汁物という文化は中国には無いからなあ。


最後の締めは杏仁豆腐、これをぺろりといただいてごちそうさま。

MT社様このような会を開いていただきまして大変感謝しております。
A牧さんの言っていた村上の鮭はぜひ食してみたいものと思います。
ごちそうさまでした。
ではでは

■四川飯店陳建一が提案する大人の厨房


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