青い家のドライブウェイに入ろうと
スピードを緩めると
そのもとに立つウォルナッツ(クルミ)の木の下で
リスが地に落ちた実を食べていたのが目に入る。
食いしん坊のリスは私の車が近づいても
その場に立ったまま 実にかじりついている。
小さなリスをひいてしまわないように
警笛を鳴らすと ピュッと走り去った。
まだ青い柔らかいクルミを一つ拾って
週末アイオワに来ていたバッキーに見せると
まくしたてるように
ワォルナッツ(クルミ)の話を始める。
ワルナッツの実をとる時は
手袋をしていないと手が黒くなり
なかなか取れない事
ハードなワルナッツは木材としても人気である事、、などなど
訊きもしないのに
ワルナッツに関する知識を披露し始めたのは
子供の頃の父親とのひと時を思い出したからのようだ。
バッキー少年が近所のおばさんのお手伝いに
殻を砕きクルミの実を取る作業をした日
手を真っ黒にしたバッキー少年を見た父親 (義父)が
"お前は近所のおばさんにうまく使われたぞ!" と
ケラケラ笑いながら
言ったと言う、、。
義父らしいそんな言葉に
私の目の前にもその時の様子が広がった。
それ以来
そのクルミの木を目にすると義父を想う。
想いは願いに、、、そして祈りになり
”どうか あの子を見守っていてください。” と
陽を浴びキラキラ輝くクルミの木に
心でつぶやく日々である。
副作用で髪の毛が抜け始めた娘は
昨日 頭を剃った
突然スクリーンに飛び出したその写真に
涙がポロポロ出て止まらなかった。
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