ジェイク君が
ディスカウントスーパー Aldi で買ってきたサーモンを
ご馳走してくれると言うので
火曜日は職場からまっすぐキャンパーへ向かった。
スピードに気をつけ
なんとか7時前に到着。
”君たちが僕にサーモンの美味しさを
教えてくれたんだ。”
と
言うジェイク君が
”僕の母さんなんて
サーモンと聞くだけで嫌な顔をするさ。”
と
続けた。
私達に会うまで
彼はサーモンを口にした事もなかったようだ。
ジェイク君の理髪店に来るお客さんにも
サーモンを嫌う人は多いらしい。
レストランのメニューに
サーモン料理が含まれている所は多いけど
この田舎町のように
食事が出来るのは
バーかお酒を置かない食堂ぐらいとなると
魚料理は
キャットフィッシュ(ナマズ)のフライや
タラ (Cod)になる。
サーモンを嫌う人達は
きっと
食べず嫌いなんだろうねぇ。
美味しいのに勿体ない
川沿いにあるキャンピング場は
この日
強風が吹き荒れ
とても外には立っていられないほど寒かった。
キャンピングカーの中も冷え
居間に置かれていた小さなヒーターだけでは
寒くて
食事を終え次第
私はジャケットを羽織った。
夜はもっと冷えこむだろうに
何故こんなにも早くにジェイク君は
私達の家を出て
ここでの生活を始めたんだろう。
親子ほどの年齢差のあるバッキーとジェイク君は
それは仲がいいんだけど
毎日
同じ屋根の下で暮らすとなると
いろいろある、、、ようだ。
ちょっと距離を置くことが必要だ
と
神経の細かいジェイク君は
そう思ったんだろうなぁ。
彼があったかく眠りにつける日が
一日も早く来ると良い。