車の事で元持ち主と、、、

8月に買った中古車の元持ち主から

　　バッキーに連絡があり

後部のハッチを覆うカーゴエリアカバーが

　　いるかどうか訊かれたと言う。


訊いて来たのは元持ち主の奥さん、、元美（仮名）


この車を売りに出したのはご主人、、元男（仮名）で

元美は元男が

　車につけた値に少々不満を持っていた。




”そうやね　別になくても事は足るけれど

　前乗ってたスバルにも付いてて

　　たまに使ってたよ。”　　と返事をすると


”じゃぁ　値段を聞いとく、、。”　　とバッキー



てっきり無料と思っていた私は少々驚き


”なくてもいい物だから、、。”　　と


大きな額を使わないように伝えた。



そんな事があった数日後


元美とどんな会話があったかをバッキーが話し始めた。


元美がカーゴカバーに欲しい金額は２５０ドルだった事から

　必要ないと伝えると


”あら　そう　じゃぁ　eBayで売るからいいわ。”　　と


言われたそうで

その云い方にカチンと来たバッキーは


元美の口真似をしてそれを話す。






カーゴカバーの価値が分からない私は


”eBayでなんでも売れる時代だしね。”　　と


変に納得しカバーの事はすぐに忘れた。






それから数週間後の事


この車にロックナットが取り付けられている事が分かった。


今までロックナットなど取り付けた事も

　　そんなものをした中古車を買った事もなかったので

　　　　　考えにもなかった。


”元男は都会に住んでるからなぁ――。”　　と


シカゴ郊外ではタイヤの盗難事件も多いだろう　とバッキーが言う。


それにしても元男は

車を売った時にロックナット（locknut）を外す専用のソケットを

バッキーに手渡すのが普通だろうに、、と

　少々呆れもしたけれど

タイヤがパンクして

交換が必要になる前に分かって良かったと一安心



バッキーが元男に連絡を入れ

　ロックナットを外すソケットを取りに行くと

元美が売ろうとしたカーゴエリアカバーの話を持ち出して来たと言う。


２５０ドルは支払う気持ちがない　と　伝えると


”今いくら持ってるんです？”　と訊かれたバッキーが

財布を開け

”うーーん　４６ドルありますが。”　　と言うと


”じゃぁ　それでいいから”　　と

　元男が言い

カーゴエリアカバーを手渡してくれたらしい。




２５０ドルだったエリアカバーを４６ドルで手にする事が出来

　　それを喜ぶバッキー

その上財布に隠していた緊急事態に使う５０ドル札の事を

　　元男に伝えなかった　と自慢して私に話す。





私は逆に

さして必要でもない物に４６ドル支払った事が

　　マイナスに感じ

　バッキーのように有頂天に喜べはしなかったけど

バッキーが喜んでるから 良しとしよう



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