Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

うの華 96

2019-11-18 11:06:03 | 日記

                  うの華 二部

 

 今日も今日とて朝食後、私はいそいそと縁側へとやって来た。縁の入口にある障子戸の敷居に腰を掛けると、一段下がった場所から長く長方形に伸びて並んでいる桁板の一番最初、その初めの板に足を載せた。それから私は両膝を伸ばすと、自分の2本の足を真っすぐにした儘、桁の木々がきちんと並んでこちらに寄せ来る方向と垂直に、それらを迎え撃つ様にトン!と響きよく踵を材に着地させた。

 私の短い足では未だ2番目の桁の繋ぎ口迄は届かない。この事は既に私も重々承知していた。それ程迄に私の足は未だに幼い儘、柔和であり細やかだった。ちょっと身を捩って足を斜めにして曲げると、ふっくりと柔らかさが増して見える足だが、これをまた斜めにしたままキュッと力を入れて伸ばすと、自分には一応ピンと筋肉質の足の様に見えた。それはその頃私が遊んでもらう近隣のお兄さん達の確りした足に近い形に見える。

 『満更でもない。』

私は腿や脛の辺りに出来る筋肉の筋を見てご満悦、にんまりした。尊敬する遊び仲間のお兄ちゃん達の様に、逞しい足になる日も遠くないと自らに嬉しくなったのだ。それにしても白いなぁ。自分の足の内側の日に焼けない腿の辺りが気に入らない、私はそんな事を思いながらしげしげと自分の足をあれこれと観察して眺めてみる。そんな中、

「また来たんじゃないかい。」

祖父の声が聞こえて来た。が、私はそれを気にも留めずに敷居の上に腰かけ続けていた。

 私は次に桁の木目に目を移した。桁の材には色々な模様があった。流線型の模様や不規則な楕円形、円に近い形等有り、その形にはそれぞれに色の違いや濃淡の違いも有るのだ。図形は一様で無く、中には同様に見えている色柄もあったが、よくよく眺めるとそれもやはり違うようだと観察すると、私はその事にも酷く興味が惹かれるのだった。

 『何故、きちんとした模様じゃないのかな?。』積み木の様に直線では無いこれらの波模様、決まった形でも無いし、同じ模様同士で無い物がどうやってこの様にきちんとくっ付いて並んでいられるんだろう?。私は木目に対して専らこの疑問について感じていた。ここ数日私はその疑問を解決しようとしてこの縁側にでんと陣取るのだ。私は今日も目を凝らしてじっくりと木材を観察し始めた。

 私はこの木目の妙という物について、つい先日気が着いてから毎日のようにここへやって来ては不思議に首を捻りながら木目を眺めていたのだが、その答えは一向に出て来なかった。しかも、こんな曲がりくねった物がくっ着いて板になっている。その板が何故端だけは直線にきちんとしているのだろうか?。それもまた私には不思議な謎だった。そして、波板がくっついた平板な板の中には時折丸い模様がポツンと存在していたりするのだ。

『如何こんな丸い形の物がピッタリとくっ付いた木の中に納まるんだろう?。』

丸く渦を巻く形の中心を小さな指でほじくる様にして、私はその日もぼそぼそ呟きながら首を捻るばかりだった。


今日の思い出を振り返ってみる

2019-11-18 10:58:48 | 日記
 
はじめのマシュマロ(1)

 私のお菓子作りはマシュマロから始まった様に思います。それは小学2年生の頃か、3年生の頃だったと思います。子供向けの教育月刊誌に載っていた作り方で作りました。もちろん昭和当時の日本......
 

 風邪ですね、頭クラクラから始まって、喉や鼻に来るようです。お腹にも来るのかしら?。