Jun日記(さと さとみの世界)

趣味の日記&作品のブログ

傘の思い出2

2018-01-22 17:48:55 | 日記

 さて、此処でこの「傘の思い出」のテーマは何でしょうか、私は何を書きたいのでしょう。それは友達、友情というものです。「2」の前に甚だ長い前触れが有りましたが、私がこれを書き出したのはそう言う意図からでした。その事について私はここで十分に言いたい事を述べる事が出来るでしょうか、きちんと書きたい事を書き尽くせるかどうか、甚だ不安に思います。

 この当時、そしてその後も私は親しく連絡を取り交わす友人がいませんでした。幼馴染や学校時代の友人達とも交際が無く、こうやって異国への登山にも1人でやって来た私です。団体の旅行仲間はいましたが、社交上手では無い私なので、心の底から打ち解けて話をする相手がいませんでした。私は時に傍に誰もいなくなり1人になると、確かに心寂しく思ったものです。

 それは船上から海を眺めていた時であり、砂浜に腰を下ろしていた時であり、防波堤の傍らやレストランの傍を歩いていた時でした。事によるとこの旅での私のお供はこのお気に入りの傘であったのかもしれません。明るい気分になる服であったり、可愛いと思うズボンであったり、気分が変わるリップであったりしたのかもしれません。物には感情が無く、私の嗜好を反映さてくれるだけなのですから、こんなに気持ちが安らぎ癒される物はありません。語る言葉は持たなくても持ち主の精神を安定させてくれる、憩ってくれる、そして気分を高揚させてリラックスさせてくれる。嬉しい愛用品達。

 それは、真実寂しい事なのかもしれませんが、実際にこんな旅の携行品達の中で、私が1番気に入っていたのは全くの意外な偶然で必要外に購入した傘、この折りたたみの花柄の傘だったのかもしれません。不快な雨から私を守ってくれる、広く美しく可愛らしく綺麗な模様を広げて、目に明るく色を差してくれる懐古的な傘、私のフィーリングにマッチした傘、将にジャストマインドと感じる傘なのでした。


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