当時の学校では、夢と同じように彼女は私の後ろの席でした。
そこで、私は昨日不思議な夢を見た、Bちゃんが出てきたのだと話し始めました。
(彼女には名前を付けてありました。)
雰囲気的に夜の教室のようだったとか、もしかしたらとか、
同級生のBちゃんが出てきたので思い当たったとか、父だけだと思い出せなかっただろうとか、
彼是色々話す内に、でも、今まで私だけが知っていると思っていた事なのに、
昨日の夢では、何だか皆が何かしら知っているように感じた。と話したのでした。
そこで当時を思い出してみると、
確かに彼は、何人かに話したけど覚えていなかったり、覚えていても覚えていないと言ったり、
私が書いて貰うのに一番よい相手だと思ったと、はっきり言っていたのでした。
私以外にも書く事が出来る人間が確かにいる筈なのに、今はもう交友関係もない彼の事を、
何故私だけが書かなければいけないのか、そう自問してみると、
書かなければ為らない内容も、今の年代になってみると相当深刻な意味合いを含む事に気付くのでした。
どう考えたって、私自身にとって不利益にしかならないような内容を、
学校も違う、関わり合いもない、今はもう私より学力優秀な意見の通る人々の中にいて、
当時の同級生達もその中に何人かいる筈だし、彼自身だってその立場に居る。
今の私に迷惑を掛けると分かっていて書いてくれと言うなんて。
私はその彼の身勝手で利己的な態度に、昔感じ取ったと同じ彼の不変の有様を感じるのでした。
そうはいっても、
『確かに、書くと約束はしたなぁ。』
私は思うのでした。
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