junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

6度目のネパール ゴダヴァリ

2010-10-10 18:35:35 | ネパール
 2009.10/17

 この日はカトマンドゥの南東、プルチョウキ山のふもとにあるゴダヴァリという村に行きました。 パタンから車で30~40分くらいのところです。 カトマンドゥからは50分~1時間位。

 パタンの街中を抜けてしばらく進むとのどかな田園風景が目に入ってきます。 

 点在する家はどれも最近建てられたようなきれいな家ばかり。 昔からネパールにあるような住宅ではなく、インド方式といって鉄筋とコンクリートを使い、きれいにペンキの塗られた四角い作りのインド風の住宅です。

 パタンやカトマンドゥの騒音やほこりから逃れて郊外に移り住む人が多いと聞いたことがありますがそのような方々の家かもしれません。

 こんな風景を眺めながらプルチョウキ山 (2850m) に向かって車を走らせます。 今日は山に登るわけではありません。 そのふもとまでです。

 道は少しづつ登りとなります。 後ろを振り返るとヒマラヤの山々、ジュガルやガネシュヒマールが見えました。 わざわざナガルコットやドゥリケルまで行かなくてもここからから見えるヒマラヤでも十分かと・・・

右手に見えたのがマナスル・・と聞いたような。 雲の切れ目にほんの少しだけ頭を出してくれました。  



 車の正面にはディネシュさんも何回も登ったことのあるというプルチョウキ山が見えます。 

 さらに進むと、右手の山の方に一体の大きな金ぴかのお釈迦様が見えました。 最近出来たもので、そのあたりはサンテバン(サンテ=平和 バン=森)というところだそうです。


 そこから少し行ったところがプルチョウキ山のふもと・・・ そこには・・


 国立植物園があります。                                  入園料100ルピー


 ここはかつては王族の別荘でした。 
ヒンドゥー教では神々の王はインドラ神と言われます。 インドラ神の庭のことをアムラヴァティプールといいますが、この別荘地もそのインドラ神の庭の一部と言われています。

 古い大きな木や珍しい花、小川が流れていたり・・・ ゆっくり散策するには静かでのんびりできていいところです。 広さは82ヘクタールとのこと。


 植物園のすぐ近くにあるのが・・・

 ゴダヴァリクンダ (ゴダヴァリ=ガネシュの別名 クンダ=聖なる泉)

 小学校のプールの半分ほどの小さな水浴場がありそこに山からの水が流れ落ちています。 この日も海水パンツ一枚で体を洗い清めている人が何人かいました。

 12年に一度の特別な儀式のある時(次回2015年)には1ヶ月間に100万人もの男性が訪れるそうです。

 隣には小さな池があり、子供たちが泳いでいたり、ボートも浮かんでいます。

 この近くにもチベット仏教の僧院がありました。



 少し下ったところでティータイム。 ネパールのお茶は 「チャー」 と言ってすごく甘くておいしい紅茶です。


 この時期、家々の窓辺や商店の軒先がマリーーゴールドの花で飾られています。 なにかなーと思ったらティハールというお祭りでした。 夜は窓辺に灯りが灯され、それは又美しいということです。  

 ヴィクラム暦のネパールでは年によってお祭りの日にちが異なります。 この年のティハールは10/16~20日まででした。
 1日目 (10/16)カラスの日 カラスや犬、牛も神さまとして祀るそうです。
 2日目 (10/17)犬の日
 3日目 (10/18)牛の日
 4日目 (10/19)人間の日(マハープザ)
 5日目 (10/20)弟の日(バイティカ)

 ティハールのことはヨマパーンツァ (ヨマ=死の神 パーンツァ=5日) ともいわれ、この5日間はヨマが妹のところに行っているので人間をつかまえに来ない日とされています。

 ゴダヴァリを訪れたこの日は犬の日。 どおりで、先ほど見かけた犬が首にマリーゴールドの花輪をしていました。 それがまたとても似合っていたのです。

 このころはブログを書くとは夢にも思っていなかったので写真がなくて惜しいものがいっぱい。 この犬もその一つです。

 4日目の人間の日はネワール族の新年にあたります。 そして4日目と5日目、私はディネシュさんの家の儀式に招待されました。 その時のことは次回に・・・

 

 お茶を飲んで一休みしてから向かったのが・・・ 

 もと来た道を少しもどり、右の山のほうに上がって行くとそこにあったのが


 ビサンクナラヤン   

 カトマンドゥ盆地の4隅にいるナラヤン (ヴィシュヌの別名) のうちの一人が祀られています。 カトマンドゥ盆地の南東にあってカトマンドゥ盆地を守っています。

入口近くには猿神
 

 岩の割れ目を利用した祠にナラヤン神が祀られています。 ナラヤン神といっても小さな石が祀られているという感じです。 (写真の真ん中) 4っつのナラヤンの像の中では最も古いそうです。



その祠の横に階段があって大きな岩の上に上ることができます。 出て来たところがここです。 どう見ても人が通れそうには見えなかったのですが、案ずるより産むがやすし・・・  悪いことをたくさんしてきた人以外はみんな通れるのだそうです。


この後は・・

こんな風景を見ながら山道を下ります。



菜の花の咲く畑もありました。 日本でよく見かける菜の花より、背丈も花も小さいなーと思ったら、たまたまホテルで一緒になったJhonyさんがブログに 「芥子菜」 と書いていました。 菜の花といってもいろいろあるのですね。


帰り道でも雲の合間からヒマラヤの山々が姿を見せてくれました。 空気も景色も申し分のない一日でした。