junjunのはなまる日和&ときどきネパール

日々の暮らしとネパールのことなど・・・。

6度目のネパール ミニミニトレッキング  ①ダンプスまで

2010-10-22 23:44:50 | ネパール
 2009.10/24

 体力のない私には山歩きはムリだろうと、はなからあきらめていました。 ・・が、ある時突然ひらめきました。 「誰かに合わせて急いで登るのでなく、自分のペースで普通の人の2倍、3倍の時間をかければ登ることもできるのではないだろうか」 と。

 そこで、一番距離が短かそうでラクそうなところを選んで体験してみることにしました。

 目標はダンプス。

 ここならばトレッキングシューズでなく普通のスニーカーでも大丈夫ということでした。 

 登り始めのフェディが1220m、ダンプスが1799mということなので 高さにして約580m登ることになります。 アンナプルナ地域のトレッキング地図を見るとたったの100分の1くらいの距離です。 ちゃんとしたトレッキングをする人からみたら笑われてしまいそうです。


 早い人で1時間半、普通の人で3時間くらいということなので私は5~6時間みてもらうことにしました。


 ホテルを8:30分に出発。 登り始めのフェディまで車で40分くらいということでしたが30分足らずで着いてしまいました。

 9:00スタート。 最初の1段目からきつい登りです。 でも普段5階に住む私はこれくらいは全然平気。 最初の15分、20分は楽々でした。

 ところが30分も登りが続くとだんだん怪しくなってきました。 それからもひたすら登るばかりです。 ちょっと登っては休み、ちょっと登っては休みの繰り返し。

 振り返ればこんな景色も見られたはずですが、登りでは写真を撮る余裕などありません。 これは下りに撮ったものです。

  

 大汗をかいて1時間ほど登ったところに休憩ポイントがありました。 ザムネというところ。 事前に頼んでおけばここで作りたての昼食が食べられるようです。 私はダンプスに着いてから昼食予定なのでここでは休憩だけ。

 ポカラのチベット難民キャンプから通ってくるというアクセサリーを売る人が二人、こんなところにも店を広げていました。 私は何も買わないので気の毒に思ってしまいますが。
 

このすぐ上では稲刈りをしていました。 ドレスで・・・ね!


 ここからも登り、登りとただ登るだけ・・・ 何だ坂、こんな坂、 何だ坂、こんな坂と掛け声をかけたり、えんやーこらやー、どっこいじゃんじゃんこーらやと歌ってみたり・・・

 辛い登り道だけれど、救いは時々会うこんな人と挨拶がかわせることです。 ネパール語が話せるようになったらおしゃべりしちゃうぞ・・なんて思いながらこの時はまだ挨拶だけ。


 2時間ほど登ったところで二回目の休憩をとりました。
EVER GREEN RESTAURANNT と書かれていました。 建物はごく普通の家のようです。 通り沿いに四角いテーブルとベンチが用意されており、ほんの少し手を加えて売店風にしてあるので休憩所とわかります。 お茶を頼むと奥の方で作ってきてくれます。


いまはポカラの大学に通っているというお嬢さんが休暇を利用して里帰り中で手伝いをしていました。 彼女がいるところが売店になっています。


 

登山道はきれいに整備されており、登り始めからずっと石が敷き詰められています。 どれほどの歳月をかけてここまで出来たのだろうかと考えながらがんばりました。


 この先もひたすらエンヤーコラヤー♪ ドッコイジャンジャンコーラヤー♪ の掛け声とともに登りました。


さらに上のレストランの近くで会った姉妹。 ここでは休憩はしませんでしたが・・


到着した時間から逆算して目的地まであと30分というところで、この近くに住む子供たちがこんなプレゼントをしてくれました。 マリーゴールドの花びらをつなげて作った花輪です。


ここまでほんとに苦労して登ってきましたので、うれしくて、うれしくてしおれないうちにと写真をとりました。



 午後1時近くようやくゴールとなりました。 約4時間がかりでした。 ディネシュさんは5時間はかかると思っていたけれど思ったより早く着いたと言っていました。

 このあと、どこが痛いということもなかったのですが疲れてしまって一休みのつもりがずっと休むことになってしまいました。

 4時ころディネシュさんが散歩に行きませんかと声をかけてくれましたがそのまま休憩状態が夕食時間まで続いてしまいました。 笑って下さい。


今晩の宿はこの 「ホテル・ヤマサクラ」 です。 このあたりでは「サクラ」の方が通りがいいということです。 名前からして日本通とわかりますが、オーナーは日本で6年も働いていたことがある方なので、日本語OKです。 ビールの看板がやけに目立ちます。
 


ヤマサクラのオーナーご夫妻。 オーナーの名はブッディマンさんです。




6度目のネパール 第2の都市 ポカラ ②

2010-10-22 15:52:07 | ネパール

 2009.10/23


 ポカラ二日目は夜明け前からはじまりました。

 目が覚めたのが6時10分前。 カーテンを開けると今にも夜が明けそうな中にヒマラヤの山々がくっきりと姿を現し始めていました。 まだ暗すぎて写真はこんな風。


マチャプチャレに陽が当たってきました。

 美しいというより神々しいという方があたっているかもしれません。うれしくて興奮してしまいました。 ベランダに出たり、屋上に上がったり、どきどきしながら時のたつのも忘れ眺めてしまいました。

ズームしないで見るとこんなです。
 
左端にちょっとだけ見えるのはダウラギリ? 8167m   真ん中がアンナプルナサウス7219m  そのすぐ右がアンナプルナ I 峰 8091m  とんがっているのがマチャプチャレ6993m  その右 アンナプルナ Ⅲ 7555m

右端に見えるのがアンナプルナⅣ 7525m
 

すっかり明るくなりました。 気がついたら2時間もたっていました。                  

 


 朝食を済ませて本日の活動開始です。


 この日はフェワ湖から少し離れ、北東に向かいました。

 車で12,3分も走ったところにあった町


 ☆オールドバザールと言われる古い街並 (地元の人はプラノバザールというそうです。プラノ=古い)

 ここもネワールの町だそうです。 その名のとおり街の雰囲気はいかにも古くからありますという感じ。 私はフェワ湖のほとりの観光地的なところよりもこういう古い街のほうがどちらかというと好きです。 

ここから見えるヒマラヤはさらに大きく近くに見えます。  アンナプルナⅢ


            マチャプチャレ と アンナプルナⅢ

 新しく建て替えられる家はほとんどが左に見えるようなインド式の建物になるようです。 古い街並みもだんだん新しい街になってしまうのでしょうか・・・  



 ☆ビンドバシニ寺院

 パールヴァティの化身ドゥルガーの別名ビンドバシニを祀っている寺院です。 ドゥルガーは殺戮の神といわれています。 そのせいかどうなのか寺院の手前にある生け贄を捧げる祠には赤い血が飛び散っていました。

寺院の後ろ、遠くにヒマラヤが見えます。

日本の女性がこの寺院の絵を描いていました。



 ビンドバシニ寺院の向かいには、新しく出来たラダクリシュナ寺院があります。
ラダは女性の名前 クリシュナはヴシュヌの8番目の化身。 ラダは長いことクリシュナが愛した女性でしたが、どうしても結婚出来なかったという悲しい話があります。この寺院はその二人を祀った寺院です。

 クリシュナは笛を吹く姿で表されています。 クリシュナが笛を吹くと回りに人間や動物が集まってくるそうです。


ラダとクリシュナ?



狭い境内には他に、ブラマーの妃・サラスワティーの像、大きな菩提樹(上の方はなくなっていいる)にからみついたブーゲンビリアの花、その下にはハヌマンも祀られています。


よくわからないのですがこれがハヌマン像です。 カトマンドゥやパタンのハヌマン像は赤いマントを羽織っていたので分かりやすかったですが・・



同じ境内の少し離れたところにはりっぱなナンディが見守るシヴァ寺院もあります。
ナンディ像だけですが・・




 次に向かったのは・・・


 ☆ケアシン橋                          入場料20ルピー

 橋と水路が一つになったもの。 橋の下に水を送るための水路がドッキングされているという感じです。 日本で通潤橋といわれる物かなーと思いました。 いつごろ作られたのか聞き忘れましたが当時の首相だったケアシンという人が作ったのでこの名がついたとか。
橋の下は細くて切れ込みの深い谷となっていてごうごうと音をたてて水が流れています。 この川の名がセティガンダキ。 (セティ=白い ガンダキ=川) 石灰岩を含んでいるため白く濁って見えるということです。 



 セティガンダキは上の写真のように細く切れ込んだ谷のようなところあり、川幅の広い河原になっているところあり、場所によって姿が変わるそうです。

 切れ込みの深ーい谷のポピュラーな見学場所がマヘンドラプルと言う橋のあたりだそうですが その橋を渡って南に10分ほど歩くと吊り橋がありそこからの眺めがなかなかいいようです。 私は行けませんでしたが・・・。 



☆ポカラ博物館                          入場料100ルピー
 
 昨日の国際山岳博物館から比べると小さなものですがここではアンナプルナ地域に住むたくさんの民族の中のいくつか(タカリ族、グルン族など)の衣装や住まい、生活風景などが紹介されています。



  これで午前の観光は終わりです。 今日訪れたところはわりと近くにまとまってありますので効率よく見て回れました。
 


 昼食はレイクサイドまで戻り中華料理店に入ってみることにしました。 中国からの団体さんがたくさんいました。 りっぱなお店のようでしたが、お味のほうはというとカトマンドゥの小さな小さな店で食べたものの方がおいしかった・・・なんていったら怒られそうです! そんなわけで紹介はちょっとやめておきましょう。


 一度ホテルに戻り一休み。 4:00からフェワ湖でボートに乗ることにしました。
 
 
 
 日本のボートを想像していたら少し違い、自分で漕ぐものではなくボートと漕ぎ手がセットになっていました。

一つのボートにこぼれそうなほどたくさんの人が乗って湖の真ん中にある小さな島にある寺院にお参りに来るのです。(残念ながら写真がありません)

 私たちも島に降り立ちました。

タールバーライ寺院 (ガイドブックにはバラヒ寺院と書いてあります)タール=湖 バーライ=雌いのしし ヴィシュヌの妃・ラクシュミーが猪の姿で祀られているそうです。



 ボート代はディネシュさんが払ってくれましたのでいくらかかったのか聞きそびれました。


 ポカラ二日目の予定はこれでおしまいです。

 
 湖のまわりの広い通りに植えられている並木の大きさには驚かされます。 どれも数百年はたっているであろうと思われるものばかり。 そんな通りをのんびり歩いてホテルに戻りました。



 ポカラ3日目の朝もヒマラヤを期待したのですが、雲が多く前日のようにはうまく見えませんでした。 2日目の朝はほんとにラッキーだったと言えます。

ヒマラヤはよく見えませんでしたが、私のすぐ近くにこんなきれいな鳥が飛んできてくれました。 これはこれで超ラッキー!

2年も後になってからわかったことですが、この鳥は「シリアカヒヨドリ」という名前らしいです。