ブンガマティ、コカナを訪れたあと、パタンにあるディネシュさんのお宅のランチに招待されました。
ディネシュさんの家のすぐ近くには小学校があり、にぎやかな子供たちの声が聞こえてきます。 ディネシュさんの小学生のころは学校のチャイムが鳴りだしてから家を飛び出していったそうです。 あとで、屋上から見たらすぐ後ろに見えました。
周囲は典型的なネパール住宅です。 日本式にいうと、建坪は広くはないけれど上に高く5階建て。まわりもほとんど同じくらいの高さの家でした。
今日はお母様といとこさんが迎えて下さいました。 あとから、結婚をして別のところに住んでいる妹さんも来て下さいました。
お食事の前に屋上に上がり、先日植物研究所で戴いてきた 「ルドラクチャー」 の種を鉢に蒔きました。
屋上には鉢植えのお花がたくさんあり、一角に神様をお祀りする部屋が設けられています。 ネパールでは神聖な神さまや台所は最上階、トイレなどは不浄とされ1階にあるのが普通のようです。
乾季になるとこの屋上からヒマラヤの山並みがよく見えるそうです。 この日は見えませんでしたが写真を戴きました。
ドルジェラクパ(右)やランタンヒマールも見えるそうです。
この日は私の為に特別にお料理を作って下さいました。
基本はネワール料理です。
○ 丸いお皿の上・・・ご飯、チキンカレー、和え物 + お皿のあいているところに漬 物が乗ります。
○ 黒豆のスープ(ダル)・・・ 写真右上のスープ
それに
○ いろいろな種類の豆を煮込んだスープ(クワティ)・・・ 写真右下の器 クワティは8月の満月の日には必ず作るものだそうです。 これが又とても美味しいのです。
○ 黒豆の皮を取り除いて粉にしたもので作った白いパンケーキのようなもの(ネワール語でウォー、ネパール語でバラ)も焼いて下さいました。 黒豆の皮を取り除くなんて手がかかりそう・・・と思ったら、お祭りの時に作るものを特別に作って下さったのでした。
○ 食後には王様のヨーグルト(ズズダヒ)と香りのよいミルクティー(チャー)もいただきました。
お料理は全体的に薄味、ウォーにはほのかな甘みがあり、どれもゆっくり味わいながら戴きましたがとてもおいしかったです。
ほんとーにおいしかった! ごちそうさまでした。
話は変わりますが
ネパールの建物事情を少し・・・
一軒一軒は真ん中の家のようにのっぽ。 これは相続の時、縦に分ける為と何かで読んだことがあります。
そしてとなりの家とはこの写真のようにぴったりくっつきます。 こんなにぴったりくっついていて一軒だけ建て替えるのに不都合はないのかと思いましたが大丈夫とのことです。 上の家も隣に家が出来るときはこうなるのでしょう。
昔のレンガの家は鉄筋などは使わず、外壁の厚さが45Cmもあり、冬は暖かく夏は涼しい造りだそうです。 間仕切りの壁も45Cmもあり、そこにはタンスなどが収められるようになっているとか・・・
最近の建物は上の写真のように鉄筋を使い、壁もレンガ一枚だけの厚さのようです。 内部は広くなるのでしょうが住み心地はどうなのでしょう?
レンガは何種類かあるようです。
バクタプールの王宮の修理中に見かけたのがこのレンガでした。この形は珍しいと思って見ていました。
ネパールのレンガはみなこの形かと思いましたら・・
日本で見るレンガと同じ 平らなものもありました。
近年このレンガが値上がりしているとのこと。 10年後はどうなるかと思うと私にも恐怖です。
ただ、レンガ工場で働く人たちは、粉塵などで環境も悪く、過酷な労働なのに賃金はとても低い・・などと聞くと、これもとても複雑な気持ちです。