以前、ワイコマさんが別所温泉・安楽寺の国宝・三重塔について紹介され
た(http://blog.goo.ne.jp/ykoma1949/e/ce63d396eb6a66037e4
d82a8f93ac548)時、実は自慢話をしよう(信州人らしく)と思ったのです。
それは「信州の鎌倉と言われる塩田平には国宝建造物が二つあるが、本家
の鎌倉には建造物の国宝はない」と。それでも一応調べてから「つぶやき」
にした方が良いだろうと思っていました。
それでいま検索しましたら、円覚寺の舎利殿という立派な国宝があります。
多分読んだものに「鎌倉には建造物国宝がひとつ、塩田平にはふたつ」とい
う風な書き方だったのでしょう。それが頭の中でふる里自慢が高じて「鎌倉
はゼロ、おらが田舎は二つ」に「ゆがめられた」のでした。
別所温泉の安楽寺は紹介済みとして、もう一つの青木村の大法寺の三重
塔が見事な姿をご覧ください、と言っても私の写真ではありません。
http://www.kokuhoworld.com/013.html からまず写真だけお借りし
ます。この案内に「これほどまでに優雅な姿の塔は,山口の瑠璃光寺くらいで
はないだろうか」とあります。瑠璃光寺の五重塔は小説 『見残しの塔―周防
国五重塔縁起』 の舞台になっています。
この三重塔を軸にした小説があってもいいでしょう。塩田平には「未完の塔」
と呼ばれる前山寺の三重塔もあり、戦没画学生慰霊美術館「無言館」がありま
す。人生の完成とは?などが小説のテーマになるでしょう。