新年最初の番組をメモも取らずに視聴し終わってしまい、前回の野口さんの姿に頭があがらないの感じです。しかし、言い訳めきますが仮に寅さん映画を見ながらメモを取りますか? 面白さにひかれてメモをとるどころではないでしょう。
今日のゲストのだいどう小平太さんの話ぶりはそういうことだったのです。
一見は百聞にしかずです、番組はこちら
さて、メモなしで話を進めるため三枚の写真を用意しました。
まず、だいどう小平太さんのお家芸「バナナのたたき売り」。小平太さんは「男はつらいよ」の寅さんのファンで「鹿児島の寅さん」と呼ばれています、その啖呵売(たんかばい)の姿を村永さんのブログから。
南九州市の旧川辺町での二月の「川辺二日市」での光景です。まさに寅さんの姿です、なお映画で寅さんが売った物には生ものはなかったでしょうから、ここでしか聞けない見られないという「寅さん」の威勢のいい啖呵売です。
二枚目はこれ、
「とらや」のおばちゃん・三崎千恵子さんのつねさんです。小平太さんは渥美清演ずる寅さんになりきってバナナのたたき売りをやるのですが、番組の画面で素顔を見ながら、あの映画で似た人がいたなーと思って本を開いたのがこの人です。
三崎千恵子さんは映画「男はつらいよ」の山田組の皆さんから “山田組のおばちゃん” と呼ばれていたそうで、人の面倒見がよく世話好きだったそうです。小平太さんから受ける感じと一致します。地域の神社の総代を務め、初詣の参拝者への心配りをし、地元の消防団に参加し二十余年間防災の先頭にたってきました。
そういう体験経験が売り口上にも生かされ人の気持を引き付けるのでしょう、バナナの山も売れ切れるそうです。番組ではバナナがなかったのは残念でしたが、28日の「200回記念」ではオープニングで実演されるとのこと、中継されるのかな、と思っています。
笑いと心よさが広がった番組でした、途中から番組の内容と重なって見えてきたのがこれです、
文字通り「笑う門には福来る」。
以前読んだ「男はつらいよ」関係の本に「幸福の青い鳥」(第37作)のマドンナの志穂美悦子についてこんなことが書かれていました。「岡山県出身なのに顔立ち、気丈さ、情の深さは九州そのもの」だとして、舞台を九州に設定されたというのです。
「てんがらもんラジオ」200回を通じて多くのゲストのお話を視聴してきました、その結果はこの山田洋次監督の九州の女性に対する見方に深く同意します。さらにそういう女性を母に持ち育てられてきた男性も「顔立ち、気丈さ、情け深さ」において九州そのものなのだ、と頷くことができるのです。
この賀状は「てんがらもん」の準レギラー向井明美さんからkaeruとブログの仲間へのお誘いですが、この賀状を借りて多くの方々にも「鹿児島で会いましょう」の声かけにしたいと思います。