kaeruのつぶやき

日々のつぶやきにお付き合い下さい

初句会。

2016-01-06 21:04:07 | kaeruの五七五

季語「冬の水」を1回分残していますが、今日は初句会でしたのでそのことを「つぶやき」とします。

 入門書おさめて向ふ初句会 

をはじめ八句出句しました。

この入門書とは秋元不死男著『俳句入門』であることはこの場ではことわることもないでしょう。これに点を入れてくれた人がいたか? 耳が遠くわからなかったのですが、主宰が

入門書携へ向ふ初句会

と言われたことははっきりと聞こえました。

確かに おさめて とした時もこれでいいのか? の気持ちがあったのですが、鞄に「おさめた」の感じがぬぐえず、でした。

詠み手より読み手の方が的確に表現する、の事例かと思います。

他の七句は、

黒猫の眼そらさず冬日なか

   これは     黒猫の眼そらさぬ冬日向   に、

草を抜く冬の緑に風強し

    これは     風強し冬青草を抜きをれば   に、

去年今年佳しと声出し動き出す

    動き出す   がいいのか? との指摘。

かき寄せる松の枯葉も淑気かな

    これは主宰の特選になりました、が枯葉より落葉の方が  という言葉。

雪雲を突き抜け蒼に手を染めん

   この句は「青・蒼」の字を詠み込む即成句です。誰かが採ってくれたか?

背の君と呼ばれて目覚む初夢か

    これも「背」を詠み込むその場での出句、川柳です、と自分評。

和を以て尊しとす初詣

     これは「和」の詠み込み句、色々意見が出ていたようですが聖徳太子の言葉としての解はなかったようです。


ということで「一月の五句」は、

    入門書携へ向ふ初句会

    黒猫の眼そらさぬ冬日向

    風強し冬青草を抜きをれば

    去年今年佳しと声出し踏みだしぬ

    かき寄せる松の落葉も淑気かな

としました。