kaeruのつぶやき

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「資本論」の間違い?

2016-01-27 22:06:18 | kaeruの『資本論』

今日の「資本論講読会」で「資本論」は間違っているのではないかという話が出ました。それは第9章「剰余価値率と剰余価値量」のなかで、剰余価値総額にかかわる三つの法則の第2法則の部分です。

そのごく一部の数行ですが、Oさんがいうのは「逆に、使用される労働力の量または可変資本の量がふえても、そのふえ方が剰余価値率の低下に比例していなければ、生産される剰余価値の量は減少する」という部分です。この「減少」するは「増加」ではないか、というのです。

ここでkaeruが何か説明しようというのではありません、分かりませんから。この章は私たちの講読会ではかなり以前に済ませてきたところで、Oさんは当時は参加していませんでした。

私のその章の出ている本を持っていなかったので、Oさんの本を見せてもらいました。今夜の話はここなのですが、その本にビッシリと線が引かれています。そういえばOさんは講読会最中頻りにノートをとっています。一行1字をおろそかにしない、という姿勢です。

この疑問もそういうなかから浮かんできたのか、と受けとめました。不破さんの「資本論代々木ゼミ」ではこの部分は「ほとんど自明の法則ですから、あまり説明は要しない」と書かれている部分です。とはいえ、Oさん姿勢をみならって一行1字にこだわった読み方をしてみなければと思っています。

同時にそいういう読み方が時に、穴に落ち込む場合のあることも注意しなければとも思います。細部にこだわり自分の理解に枠をはめてしまい誤解をしてしまう場合です。全体と部分と両にらみが必要なのですが、それが難しいのです。